国会の委員会で、教育基本法の審議に入りました。
法律の詳細や、その危険性、私たちの活動の方法などは、「あんち・
アンチエイジング・メロディ」(
http://blog.goo.ne.jp/ibis083 )さんを参考にされるとよろしいかと。その他、私のブログの右上にあるリンクからは、それぞれの活動をされているブログに飛べます。
私は、横着をして、それらの活動はお任せしたまま、論説記事を書かせていただきます。
「教育基本法の改悪」は、「共謀罪の新設」と同様に、批判の対象です。
しかし、この2つや、安倍のマスコミへの介入、下村副官房長官の発言による、歴史認識問題などは、自民党の中で、きっちりと連携した、一連の「保守反動政治」への布石であることが、わかります。
思想統制=教育基本法の改悪
言論統制=マスコミへの圧力
それらの取り締まり=共謀罪
これらはいわば3点
セットであって、小泉ブームで衆議院で多数のうちに、できるだけ早く法律を通して、強圧的反動政治を行おうという計画の一連の行動なのです。
ただ、教育基本法は改悪されても、現場教師や、実際に「愛国心教育」と言うもののあいまいさ、実際に行おうとしたときに、今まで無関心だった人々も目が覚めるというように、私たちが攻撃するのに格好の的でもあります。
その点、共謀罪は、「テロとの戦い」を口実に、成立するおそれがありましたし、取り締まりはある日突然行われても対抗しようが無いものでした。
その意味で、教育基本法に対しては、改悪阻止の運動だけでなく、教師や親との連携による、その怖さを今から広めていく必要があると考えています。
こう言う時、歴史認識が重要になってきますが、日本が、敗戦までの、軍国主義による恐怖政治に陥っていった道の中で、「教育」は大きな役割を持っていました。
大陸への侵略を始めていた明治時代であっても、大日本帝国憲法には、「臣民の権利」が明記されており、天皇制が優先はするものの、現在の基本的人権に近いものが明記されていました。
ですから、前にご紹介した、与謝野晶子の詩は、発表されもし、右派から非難はされましたが、彼女自身が逮捕されることはありませんでした。また、「大正デモクラシー」の時代。社会主義思想なども流布し、政治的には、民衆レベルまで活発な議論が行われていました。
しかし、1929年(昭和4年)の世界大恐慌以来、世界的にそうですが、軍事による植民地支配政策が、重視されるようになります。
このとき以降、強化されたのが、「皇民教育」と、「治安維持法」です。
従順で逆らわない、国民の育成と、反抗するものを封殺する治安維持法体制。
今の自民党は、過去の亡霊を再び引きずり出して、
アメリカと結託しての軍国主義国家への道を歩もうとしているのです。そんなバカな、と言う人も多いでしょうが、実際、最近でもアメリカは、「自由と民主主義を広め、テロとの戦いのために、経済大国として応分の紛争地域での役割分担を」と次席大統領補佐官が述べています。
実際には、アメリカの政府機関自身によって、「アメリカの戦争政策で、世界は、より危険になった」と報告されているにも関わらず、上記のような、発言です。ブッシュ政権の真意は、新ネオコン(「ネオコン」とは、前のブッシュの政策を指し、今のブッシュのより露骨な政策は、「新ネオコン」と呼ぶのが正しいと思います)で、軍需産業との癒着による、自らの一派の金儲けをもくろんでいるだけです。
翻って、日本はどうでしょう。安倍晋三は、岸信介以来の、日本の軍需産業と結びついた族議員の一人です。所属した森派の小泉も、いわゆる「
金融・重工業族」議員で、他の道路族や、土建族、運輸族、農林族、郵政族に対しては厳しく接し、「改革」と称する混乱を招きましたが、安倍は、より純血種の「重工業=軍需」族なのです。
ですから、彼らは、戦前とは、天皇制であるかなしかの違いだけで、全く同じ道を歩もうとしています。
しかし、無能で、同じことを繰り返すことしかできない、安倍たちにはわかっていない点が幾つかあります。それは、「今の日本には、平和憲法による平和が60年以上続き、国民の7割がそれを支持していること」。「戦前のように、天皇の大権を用いることはできないこと」。「国民の教育レベル、生活レベルが上がり、戦前のような時代に戻すことには強い反発が生じること」、「教育の世界で、多くの学者、教職員が、安倍の思い通りにはならないこと」などの点です。
これらの点を理解しない安倍政権は、教育基本法が仮に成立したとしても、かえって人気を落とすでしょう。
私は、同法の改悪に絶対反対ですが、たとえ成立しても、戦える点は数多くあると考えています。
その意味では、「共謀罪」の方が怖かったのですが、あの法律は成立させるための口実が無く、当面は諦めたのが実態でしょう。
今後、改悪教育基本法との戦い方については、逐次提案していくつもりです。