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一つ目の記事は、AbEndフォーラムの中でも注目を浴び、同じカテゴリの中では、最高の閲覧者数を得ている。
述べている内容は、2つともさほど変わらない。「月刊現代」の10、11月号の記事をベースに説き起こしたものだ。
ここで、私は、安倍晋三を、母方の祖父である岸信介に盲目的に憧れ、その血統に誇りを持ち、岸信介が活躍した時代、または彼が行った安保紛争に関わる諸事項を、なぞるように、今の日本を「復古」させようとしていると述べた。
しかし、上記の記事の時点でも、不可解だったのは、戦前のような時代にしたくとも、既に民主主義の中で60年を過ごしてきた日本人に、「天皇の大権」も無ければ、「国家神道」=元は江戸時代の狂信的国学者であった平田篤胤が提唱したカルト的国粋主義思想。もない状態で、いったい、安倍晋三は、この国をどうしようと考えているのだろうか?
少なくとも、「国民のための民主国家の実現と人権の擁護」が目的でないのは明らかである。自民党総裁選当時から「戦後民主主義批判」を繰り返した彼は、「民主主義者」では無いのは明白である。
しかし、岸信介が辣腕を振るった、1930年代的言動が多いが、その時代に戻すのは、まず不可能である。その前に選挙で負ける。
それが不可能なのに目指そうとしているらしいことから、上記の2つの記事では、安倍のことを「不可解」と述べた。
上記の文章を上梓してから、約半月が過ぎた。この間、教育基本法の衆議院通過、共謀罪審議入りの交渉開始など、引き続き安倍の「念願」である、「違憲・統制法規」の成立に意欲を燃やしている。
教育基本法は、今回の改悪にとどまらず、今後さらに国家のさらなる介入などの条項を追加する改悪案が連続するだろう。共謀罪は、その目的が「反対者を封圧」することを目的にしており、戦前の「治安維持法」の再来といわれている。これも、もし成立したら次々に改悪されて、まさに治安維持法になるだろう。あわせて警察力の強化も進めるらしい。
しかし、これらを行っても国民生活には良いことは何も無い。なのに、安倍晋三は、執念深くこれらの施行を目指している。
そもそも、教育基本法をいじるのも、共謀罪も、安倍晋三の発案ではなかった。少なくとも小泉政権で。教育基本法に関する議論に至っては中曽根政権まで遡れるのではないだろうか?
安倍晋三と言うのは頭の良くない人物らしい。そのくせ、自分の長期政権を目指し、そこで強権的に国民支配を進めようという、一種の「権力の亡者」としか思えない。
「天皇の大権」も無い、今の時代、法律を2、3いじったからと言って、独裁政権にはなれない。教育基本法はまだまだ抵抗が大きいし、反対する教育者を中川が言うように全員免職したら学校が立ち行かなくなる。強権、強圧をもってしても不可能なことは目に見えている。
なのに強行する。
私は、安倍晋三が描いているのは、「お坊ちゃまの夢」だと思う。自分だけの、自分の思い通りになる王国を作りたいのである。しかし、それをしようとすれば選挙で勝てないことも、具体的に何をすればよいのかも、全く理解していないらしい、まさに「お子様」の思想なのである。
前に記事を書いたが、「集団的自衛権の行使」も、アメリカに誉めてもらい長期政権化するのが目的らしい。
そして、改憲して、独裁色を強める。長期政権どころか、安倍独裁政権である。
安倍が、それを「望んでいる」のは、ほぼ間違いない。「将軍様」になりたいのだ。
しかし、それが実現するとはとても思えない。特に独裁政権では、NO2などによる政権奪取や、自らが育てた警察や軍部によるクーデターがおきるのが日常茶飯事であるのは世界を見ればわかる。「法による支配」、「民主主義」を捨てると、そのような事態になるのが歴然としているのだが、「お坊ちゃま」には、わからないらしい。
ここまで述べたことを、「戯画的だ」と思われる方もいるだろう。
しかし、私は論理的に物事を考えるように訓練を受けてきた。その論理でどう考えても、安倍の言動は、「王国の建設」を目指しているとしか思えないのである。他に考えようが無い。
今の自民党・政府の幹部は、その王国での地位を約束された、貴族階級になるのであろう。
安倍政権の視野に国民や国民生活は無い。ひたすら強権政治により「支配」することを求めているだけの、危険な政権である。しかも、国家の借金が800兆円を超える現状で、正直何も出来ないのだが、そういうことは失念しているらしい。やはり、「お坊ちゃまの王国」を目指しているとしか思えない。
これが日本で無ければ、あざ笑って自滅を待てばよいが、あいにくとわが国である。
この安倍政権の危険性は、かつての自民党政権のどれよりも強烈である。
この危険性の認識を共有し、保守層や無党派層、その他政治に無関心な人にも呼びかけて、安倍政権を一刻も早く倒さねばならないと思う。



