昨日、月刊「現代」11月号の保阪正康氏の論そのものに関する解説は記事にし、各地にトラックバックをしましたので、直接の紹介はもうしません。
「現代」10月号の、立花隆氏、辺見庸氏の寄稿及びインタビュー、そして11月号の保阪氏の寄稿文から、浮かび上がってくる安倍晋三の姿は、ある意味滑稽でもあり、その滑稽な人間が日本の首相になったと言う事への恐怖を感じます。
安倍とは、いかなる人物か?
まず、総裁選の前に出されて、首相就任後も、会見で何度も繰り返し使われる、「美しい国」と言う本ですが、これについては、各論客共に、「内容の無い空虚な」と言う評価です。記者会見ですべてを「美しい国づくりのために」としか言わない安倍ですが、元本が「空虚で中身が無い」のですから、首相就任後述べているほとんどすべてが、空虚で中身が無いという事になります。それでも政治が動いてしまう恐怖。
さらに、個人的感想ですが、「昭和の妖怪」と呼ばれ、数多くの不正・疑獄に名を連ね、現役政治家の誰も、「尊敬する政治家」にあげないであろう、岸信介への異常な執着。血統面では、これはいわば「選民意識」のようなもので、自分は、血統正しい選ばれた指導者、っと言う、思い込みで、誰も認めていない思考にどっぷりと浸かっている。
そして、立花氏の言葉では、「血統的DNA」と、「政治的DNA」と言っているが、「政治的DNA」においても、安倍は岸信介のものを受け継いでおり、日米安保体制の強化と、戦前憲法への回帰を求め、前者を行った、岸信介がやり残した、集団的自衛権の行使と、後者の戦前(復古主義)憲法への懐古を、考えではなく、無条件の自己課題として受け継いでいるのが安倍晋三である。つまり安倍には、改憲についても思想は無い。そうすればどうなる、どうしたいと言う展望も無い。ただ、岸信介が求めたものだからと言う理由で、憲法改悪にひた走ろうとしている。もちろん、岸の頃からの軍需産業との癒着と言う、この血筋の政治家の「レーゾンデトール」はあるが、安倍は、それすら、深く考えていないようである。それが必然だと思い込んでいるのだ。
最後に言えば、彼は口下手である。内容のよしあしに関わらず、当意即妙に詭弁を縦横に駆使した小泉と比べても、その面での資質は大幅に劣る。要は頭の回転が悪いのであろう。だから、「美しい国」の連呼しかできないのである。
さらに言えば、学問面でも、政治面でも、安倍は、官房長官としての立場を利用して、北朝鮮をあげつらう以外の業績(?)は、何一つあげていない。それが派閥の数の力や、血統、裏金のパイプの太さなどから、するすると首相にまでなってしまったことの恐ろしさ。
私たちは、今、無知で、無能で、しかも無思考で、祖父に追従したいというエートスしか持たない、政治家以前に人間としても未成熟で不十分な人間を、首相にいただいているわけである。怖い、怖すぎる。そして、集団的自衛権の行使、共謀罪、教育基本法の改悪と、ただひたすら、祖父の思考をなぞって、祖父が活躍した、1930年代の、国民・国家にとってはもっとも暗い時代と同じ体制を、自分自身の中で、「祖父にならう」以外の理由が無いままに、推し進めようとしているのが、安倍なのである。
他でも使われている言葉だが、「昭和の妖怪を背後霊にして操られている」かのような、面妖な存在が安倍晋三と言う男、なのだ。彼が無能・知力が無いのも、背後霊からすれば操りやすい、いい人形である。 いや、下手に操り人形の分際で、違法な利権漁りと、強権的な言論統制など、勝手なことをし放題の始末に終えない木偶人形である。
本当に、現代によみがえった、亡霊のような存在の安倍晋三。
早く「除霊」、をしないと、日本は地獄に落ちることになる。いや冗談ではなく。安倍政権の打倒は、過去の自民党政治の打破以上に、喫緊の課題であり、日本と国民を守るために必要なことなのである。
(昨日AbENDフォーラムに寄稿した文書とほぼ同じです。)
(11日、多少の文言修正をしました。)
posted by 眠り猫 at 06:28| 東京

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