まず、他のブログでの数日前の記事にあった、ほぼ回収不能となっている年金資金(国民が納入した年金)の使い道を見ていただきたい。
美爾依さんの「カナダde日本語」から、
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-519.html
民主党議員による調査の結果からの引用であるが、総額87兆円を超える金額の年金資金が、回収不能となっているとのことである。
87兆円と言えば、年間の国家予算総額をはるかに超える。
本来、年金資金は、まず、給付額を増やすために、利回りの良い「運用」に回されるのが筋である。
それなのに、美爾依さんの記事の中を見ると、社民党の保坂展人氏らが追及している、「グリーンピア」と言う温泉保養施設の建設や運営だけで3800億円もの巨費が投じられ、しかもこの施設は、ほとんど利用者が無く、赤字状態だと言うのだ。3800億円と言えば、大規模な原子力発電所の建設費を軽く超える。
原発よりも高価な温泉施設とは一体何か?
そして、これらが、ほぼ回収の見通しが無いというのだから驚きである。
では、何故こんなことになったのか?
ここからは私の推測に過ぎないが、多分当たっていると思う。
年金資金の運用のための使い方(投資の方法)は、社保庁や厚生労働省の上級官僚達が決めている。その経緯や内容は、全くと言ってよいほど開示されてこなかった。
年金資金の運用方法、投資先などについては、国会での予算審議などを経る必要が無く、公開の義務も無かった。そして、そこで、年金資金と言う、ほとんどの国民から長年にわたって納入された、巨額の資金が、半ば使途不明なまま、上記のブログで紹介されているような、不合理な使い方をされてきたのである。
これは、年金資金と言う、巨額のパイに、政治家とそれと癒着した高級官僚たちが群がり、恣意的に、公共事業や防衛費などに資金を投入し、そこからマージンを掠め取っていたものと推測する。
与党議員と結託した高級官僚たちが、ジャブジャブと本来は国民のものである、年金資金を無駄遣いし、自分達の個人的利益に使っていたのであろう。そして回収不能に陥っている。
これは、長年、あいまいな使途が問題となっていた、年金資金の使い道に関する、大きな問題である。
今、問題になっている消えた年金問題の闇の奥に、もう一つ、使途の説明が不十分なまま、回収不能となっている、80兆円を超える、国民の資金があるということなのである。
ここ数日、首相らがボーナス返上すると言うパフォーマンスや、年金問題を組合の責任だとすり替えている自民党が、社保庁長官を通して、職員にボーナスの一部を自主的に返納するべきと言う圧力をかけている。
自民党の中川幹事長は、返納しない職員は、民営化される新年金機構への再就職を認めないという、恫喝を行っている。一部の愚かな人は、目先の感情論だけで、「当たり前だ」などと言っているが、勘違いもはなはだしい。
このような、不明朗でいい加減な年金制度設計をしてきたのは、厚生労働省のキャリア組みの高級官僚たちである。また、上記の、使い道が不分明で、恣意的な年金資金の使い方をしてきたのも、同じ高級官僚たちだった。彼らは、自民党の議員と結びつき、自分達の利益誘導のために、年金資金を浪費してきたのである。
これらの問題の原因は、普段、社会保険事務所で、年金の支払いや納付手続き事務を行っている、ノンキャリアの社保庁職員達には、ほとんど無いのである。まぁ、窓口での対応のまずさや、いい加減な制度の下で、問題意識無く仕事をしてきたと言う点は批判されても仕方が無いが、元凶は自民党政治家と、組合とは関係ない高級官僚たちの、利権漁りが諸悪の根源であることが、徐々にわかってきた。
国民は自分達の納付した年金が、一部の悪党の私利私欲のために、無駄遣いされてきたことに怒り、まさにそれらの当事者達から、80兆円以上の資金を返納してもらう権利がある。
年金問題の闇は、まだまだ深いのである。
では、 「安倍内閣打倒こそが、護憲への早道」
