2007年08月31日

テロ特措法延長反対。しかしISAF参加はOKなのか?

(引き続き【宿題】は、「http://www.dff.jp/」から、毎日募金することです。
 まず、お詫びです。
 昨日書きかけていた、「もののけ姫に見る、自然と人工の対立と共生」と言う記事は、続き物にしたかったのですが、ちょっと体調を崩して寝込んでいる間に、論旨を失ってしまったので、いったん削除しました。TBをいただいていた方、申し訳ありません。
 いずれ、環境問題については、別途記事を書く予定でおります。ご容赦ください。

 さて、話変わって、内閣改造も終わり、秋の臨時国会が9月10日から60日間の会期で開催されます。
 そこでもっとも焦点となるのは、民主党の小沢代表が明言した、テロ対策特別法の延長反対についてでしょう。
 国民の過半数は理由は様々にしろ、この法律の延長に反対しています。と言うことは、インド洋から海上自衛隊の艦船を引き揚げることを国民は望んでいるわけです。

 しかし、厳密に言うと、小沢代表の論旨は、「国連の決議に基づかない国際的軍事行動には加担できない」と言う原則を示しており、ならば「国連決議があるなら良いのか。国連決議に基づくPKO部隊である、ISAF(アフガニスタンでの治安活動に当たる国際部隊)への陸上、航空兵力の派遣は良いのか?」っと言う疑問が次に出てきます。

 日本ではどうかわかりませんが、国際的には、アフガニスタンの問題とイラクの問題は分けて考えられています。詳細は、また別稿に譲りますが、基本的には、まず、アメリカによるアフガニスタンへの「テロとの戦い」を根拠にした攻撃があり、これにより当時の支配勢力であったタリバンが政権を追われ、アメリカ主導で新政府が誕生しました。
 その後、アフガニスタンでの治安の悪化、麻薬の増産などの問題に対して、編成されたのが、国連の治安維持部隊である、ISAFです。中心はヨーロッパも含めたNATO軍ですが、アメリカ軍も参加しており、アメリカの侵略行動との線引きが不明確になっているのは事実ですし、滅ぼされた側のタリバンにしてみれば、アメリカ軍も、それを含むISAFも、「侵略者」と捉えているでしょう。

 イラクについては、これは、大量破壊兵器疑惑を口実にアメリカが仕掛けた侵略戦争であるという認識がヨーロッパにも強く、最初から加担したイギリスを除き、直接の攻撃には各国は否定的でした。その後、治安維持、民生面の支援目的で、アメリカからの要請で、日本を含め幾つかの国が軍を派遣しましたが、ほとんどの国は、国内世論の反対や、テロの標的にされたりしたため、撤退しました。イギリスではブレア首相が、イタリアではベルルスコーニ首相が、これが原因で政権を去ることになりました。

 この区別からすると、小沢代表の主張に従えば、まず、アメリカへのテロを理由とした軍事行動である、アフガニスタンへの米軍侵攻の手助け(現在のテロ特措法は、9.11を派遣の根拠にしている)はできない。それはアメリカ一国の問題であり、国連決議に基づかないということになります。
 よって、テロ特措法の延長には反対だ、と言うのは論理的に整合性があります。

 しかし、タリバン打倒後のアフガニスタンの治安維持目的のISAFには国連の決議があり、小沢代表の論理ならば、新たな国連の決定を受ければ、日本も軍を派遣できるという事になります。
 日本国民はここまでを理解しているのでしょうか?
 理解していなくても、テロ特措法には反対、っと言うのはありえます。しかしそれに続いて、ISAFなら派遣しても良い、と言うのには、もっと反対が強いと思います。またそのためには憲法の改正が必要だと愚考します。すると、小沢代表の主張は、「テロ特措法反対」の点では国民の支持があっても、その先は果たしてどうなのか?と言う問題が残ります。

 もちろん、侵略戦争であるイラク戦争には日本は関与すべきではありませんでした。そこには対米追従しかなく、テロ特措法もイラク特措法も同様です。どちらも廃案にすべきでしょう。
 しかし、「その後」についての議論を続けねばなりません。

 これまでの自民党政権のあまりの媚米外交振りに、右派、左派を問わず、鬱憤がたまっていたこの時期に、小沢代表の「テロ特措法反対」は、国民に歓迎されているようです。
 しかし、天木直人氏が主張する通り、日本人の「覚醒」による、媚米外交拒否ならば良いが、そうではないだろうというのは、当たっていると思います。
 単なる感情的な媚米外交拒否では、小沢代表が主張する国連決議に基づくPKOなら、何でも認めるのか?と言う問題に突き当たります。

 ここら辺を整理して、国民の真意を問うべきであろうかと思います。
 政府系マスコミは、この点の整理をおざなりにして、単に「国際社会で孤立するぞ」と言う表現で、小沢氏の発言を批判していますが、それはあまりに問題を捨象しすぎており、ことはそんなレベルの話ではないのです。

 そもそも、軍事力による国際貢献しかないのか?と言う問題もあり、この件については、とりあえず「テロ特措法には反対」でも良いですが、その先を考えねばなりません。

 小沢氏の発言は、シーファー駐日大使も認めたように、「国連中心主義」で、首尾一貫しています。その点は明確で、論理的には問題はありません。
 では、日本国民は、国連の決議があれば、派兵を認めるのか?と言う問いには、まだ回答がありません。この秋の国会、結論は急がなくても良いですが、この部分の議論に端緒をつけるべきときかと思います。

 私は、「軍事力による国際問題の解決は認めない」と言う立場をとります。しかし、治安問題については、現地の情勢次第ですが、要人警護や選挙監視、復興支援護衛のための警察部隊の派遣については、認めても良いかと思っています。しかし、大規模な兵力、または攻撃力の高い兵力を送ることは、侵略の片棒を担ぐことになりかねず、これは認めたくありません。現地の情勢次第では、国連決議があっても、日本は派兵を拒否する余地を残すべきだと考えています。また、派兵の前提として、憲法改正が必要で、それが無ければ派兵も行わないという姿勢が必要でしょう。

 「ここでアメリカに協力しないと、北朝鮮が攻めて来たとき、アメリカが日本を守ってくれない」と言う類のレベルの低いの議論はここではしません。「北朝鮮が攻めてくる」と言うこと自体がありえないことなので。

 小沢氏の「国連中心主義」を支持するのか否か?まずはそこの議論を始めなければいけないでしょう。
posted by 眠り猫 at 06:01| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(21) | 戦争

2007年08月29日

【講演会情報:再々掲】品川正冶氏、護憲講演会のご案内(9/14夕方)

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 こんにちは。暑さもようやく息をつき、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、私が所属する、リアルでの護憲団体「護憲+」主催の講演会の情報をお伝えします。
 以下をご参照ください。このグループは特定政党支持に偏しないで、護憲を貫くため、戦争体験を語り継ごうと言う趣旨の会です。

 今回、財界人の中でも護憲と平和を呼びかけ続けている、
品川正治さんをお呼びしたものです。首都圏在住の方は、是非ご参加ください。あの天木氏が、ブログで、品川氏と会い、感銘を受けたと書いた人物です。
 現在の予定では、私も参加します。「眠り猫」の正体を見たい方も是非どうぞ。

(以下転載)
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 「護憲+」では、品川正治さんをお迎えして、以下の講演会を開催します。

 財界のリーダーとして今もご活躍中の品川正治さんは、一方で精力的に講演をなさって、戦争の本当の恐さ、日本がどうあるべきかについての明快な指針、憲法9条を手放さないことの重要性を説き続けていらっしゃいます。
 「戦後レジームの見直し」が語られ、「国民投票」が現実的なものとなった今、品川さんのお話をじっくり聴いていただける今回の講演会は、様々な立場の人にとって、日本という国の在り方を捉えなおし、憲法について視点を定める上で、大きなヒントを得る機会になると確信しています。
是非多くの方のご参加をいただきたく、ここにご案内します。


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☆☆講演会「戦争、人間、そして憲法九条」(品川正治氏)☆☆

●日時:9月14日(金)18:30開演(18:00開場)
●場所:星陵会館ホール(2F) http://www.seiryokai.org/kaikan.html

講師:品川正治さん (経済同友会終身幹事、財団法人国際開発センター会長。)
     著書紹介:「戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言」(新日本出版社)、
            「これからの日本の座標軸」(新日本出版社)、
            「9条がつくる脱アメリカ型国家」(青灯社)など。

●定員:400名
●会費:無料
 ◎参加申し込み:「護憲+HP」(http://yufuu.com/user/goken/)上のメールにてお申し込みください。
 ◎全席自由ですので、当日でも自由にご来場いただけます。
 ◎開催チラシ(http://yufuu.com/User/Goken/chirashi-0914-color.pdf

●主催:老人党リアルグループ「護憲+」
     http://yufuu.com/user/goken/
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(以上です)
 ふるってご参加ください。
 ご参加申し込み、ご質問は、この記事のコメント欄でも結構です。
 (メールアドレスをご記入ください。確認メールを送付いたします。)

posted by 眠り猫 at 08:15| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(4) | 憲法

アフガニスタン韓国人拉致事件解決へ

 このブログでも以前取り上げた事件なので、結果を報告する義務があると思いまして簡単なメモを。
 アフガニスタンで、タリバンに拘束されていた韓国人グループが、残り19人の生存者は全員解放と言う合意に達したとのニュース
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070829AT1C2800C28082007.html
 韓国政府がどのような条件を飲んだのかは不明だが、平和的に事件が解決に向かったことを素直に祝いたい。まだ、具体的な解放には至っておらず、最後まで安否を見守りたい。

 前の記事の際、「一次情報源に触れていないならレベルが低い」と言いがかりをつけられたので、日本語版ではあるが、韓国の新聞のニュースも貼っておこう。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=90652&servcode=100&sectcode=110

 安倍政権だったら、「自己責任」を主張して、アメリカの言いなりに、「テロリストとは交渉しない」と言って、見殺しにするんだろうな。
posted by 眠り猫 at 07:54| 東京 ??| Comment(5) | TrackBack(0) | 時事

2007年08月28日

【お題】経済政策論:新自由主義とリベラル。今の日本に必要なのはどっち?

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 さて、予告より日程はずれましたが、「猫の教室」、秋のシーズンの開講です。
 相変わらず、能天気きまぐれ、非常勤臨時代理講師補佐見習い(「手伝い」から出世しました。祝。)の「眠り猫」です。

 さて、今日のお題は、コイズミカイカク以来、日本に格差社会をもたらし、強いものはより強く、弱いものはより弱くと言う政策で、ネットカフェ難民とか、ワーキングプア、自殺大国日本と言う社会現象を引き起こしたといわれる、「新自由主義」経済政策と、私が支持する「リベラル」的経済政策のどちらが経済面だけでなく社会現象的に見ても、今の日本に求められるのか?またそれ以外の思想(リバタリアニズムとか、マルクス主義経済とか)があるのかについてご意見を募集します。

 この記事では、私の知識の範囲での、新自由主義やリベラル主義の概要を説明します。偏らないように双方の利点と欠点を平等に述べたいと思います。専門では無いので、誤りがありましたらご指摘ください。

 「新自由主義」と言う言葉が聞かれるようになったのは、コイズミ政権で、竹中平蔵氏が推進した市場原理万能政策が推進された時からでしょうか?
 しかし、新自由主義は、経済学的には、「新古典主義」と呼ばれ、近代経済学の古典である、ケインズ経済学(政府による経済への介入を是とする)の前に存在した、アダム・スミスの「夜警国家論」に淵源を持つ、古い経済政策を、現代版に焼きなおしものです。と言うわけで新しい思想ではなく、基本は逆に古い政策だと言えます。

 新自由主義の特徴は、とにかく「自由」を基本にし、市場経済原理を至上のものとします。高度経済成長期の日本にあった、規制による官庁主導の経済政策をやめ、市場の競争原理で、勝つものを優遇していく考え方です。その意味では、日本の護送船団方式とアメリカに批判されていた事実上の保護主義をやめたわけです。
 それは、根本的な意味において、自由主義の観点からは正しいかもしれませんが、必ず「敗者」を生み出すシステムであります。そして、アメリカの要求は、最強国家アメリカが勝ち続ける「スタンダード」として、新自由主義を要求し、コイズミはそれに忠実に応えたわけです。

 これに対して「リベラル」な経済政策は、福祉などに重点を置いた、ケイジアン的経済思想ですが、それは元々、資本主義勃興期の自由主義経済の下で顕在化した、資本家と労働者の経済格差の是正を目指して成立したものです。
 淵源をたどれば、近代市民思想の泰斗、ロックにまで突き当たりますが、自由と言うのは、2面性がある。自由権と言うものは、基本的権利として万人に認められるものであるが、その結果生じる、「万人の万人に対する闘争」と言うものの結果、不効率や敗者が生じ、必ずしも完全な自由が人間を幸福にしないという思想が「リベラル」思想の背景にあります。

 細かい話になりますが、「新自由主義」は、「新保守主義」(ネオコンサバティブ=ネオコン)の政治家の政策とほぼ同義ですが、厳密に言えば違います。
 本来の新自由主義ならば、その競争環境を守るために、確固たる自由と平等と平和が前提とされ、軍備拡大、戦争外交、増税は、本来の新自由主義の思想には無いものです。
 ネオコンは、漠然とした概念で、政治学上は新自由主義の上位概念とされますが、まとまった思想ではなく、逆に政策面で、大企業擁護、軍事拡大、庶民増税を行う政治家がしばしば新自由主義を唱えてきたという歴史的経過から、関連付けられるに過ぎません。

 今のアメリカも日本も、ネオコン政治家が主導する新自由主義万能論が支配的であり、経済界を代弁する日本経済新聞では、新自由主義こそが正しいという論調をとっています。

 これに対して、「リベラリズム」とは、ケインズ型の政府の介入による経済政策で、「自由」の暴虐の下に敗者となった階層を救済したり、そもそもそのような事態がおきないように経済政策を誘導する考え方です。
 ケインズ思想は、必ずしもリベラルと同義ではなく、国による一部主幹企業の国営化や、保護主義を含む、「修正資本主義」的な政策です。リベラルとはその考え方の下で、弱者、敗者へのセイフティネットを構築したり、福祉を重視することを基本にします。

 こう述べると、「リベラル」と言うのは、原始的な自由主義の暴走から弱者を守る理想的な考え方のように見えますが、この道をとる場合、「高福祉高負担」と言う結論が待っています。
 北欧のように、税負担は極めて高いが、その一方で社会(政府)から受ける恩恵も非常に大きい社会です。

 以上のように、「新自由主義」の基礎は、近代市民思想の「自由主義」の発露であって、一見、正当なように見えます。しかし、それでは、問題が生じたからこそ、1929年の世界大恐慌の後のアメリカのニューディール政策のように、国家が経済に介入して、全体的な不公平を是正しようと言う動きが、修正資本主義の元祖と言われますが、リベラリズムはそれよりもさらに弱者保護の姿勢が強いです。

 アメリカでは、レーガン大統領が推し進めた、「レーガノミックス」と言う、ネオコン・新自由主義政策において、「リベラル」と言う言葉は、昔、「英国病」と言われた、政府の保護に依拠した労働意欲の低下した、「怠惰な人間」をさす言葉として、悪い意味で使われるようになり、アメリカでは依然その傾向にあります。

 しかし、リベラリズムとは、根源的に政府依存を求めるものではなく、自由を基本に置いた上で、そこで発生する不具合を、調停者または救済者として国家が手を差し伸べる(セイフティネットの構築)。その分の費用は税によってまかない、高福祉高負担となる、っと言うものです。

 以上、新自由主義(ネオリベラリズム)と、本質的リベラリズムについて述べてきました。
 現在のアメリカや日本は、新自由主義を標榜しながら、軍需産業や大手金融機関を手厚く保護し、政治家と利権で結びついた、異常な政策を実施しています。今のアメリカは、かつての自由主義国家ではなく、完全に階層社会になり、貧富の差は救いようの無いほど拡大しました。
 日本もまた、コイズミ改革とやらのもとで、生活実感が悪化する一方で、ごく一部の大企業とその経営者だけが潤っている状況です。

 私は、ベンサムの「最大多数の最大幸福」の観念を借り、やはり新自由主義で行き過ぎた格差を是正するためには、それが固定化(いわば貴族階級の創出)する前に、リベラルの思想を導入し、格差是正を目指すべきだと思っています。

 ただ、押えておかなければならないのは、新自由主義もリベラリズムも、行き過ぎれば害悪を生み出すということを見すえる必要があると思います。問題は、その時々に応じた、適切な経済政策を取ることにあり、特定の考え方が一方的に悪であるとはいえないことです。

 ただ、現在のアメリカ、及び日本政府が取っている政策は、ネオリベ+軍拡、国民生活と人権を制限する政治は、本来の自由主義にも反する、異常な状態であると思います。
 アメリカは「グローバル・スタンダード」と言う言葉の下に、アメリカのスタンダードを世界中に押し付けました。そして、それで利益を得る利権政治家(ブッシュ、チェイニー、コイズミ、安倍ら)は、それを推進しましたが、それが唯一で最高の解決策でないのは、明白です。

 良く、アメリカン・スタンダードの押し付けで、日本の富がアメリカに流出したという意見がありますが、その一方で、日本の財界もまた、その波に乗って、アジア諸国などで、利益をむさぼっている現実があります。
 南米のチャペス大統領に代表される、「南米の反乱」は、アメリカのグローバル・スタンダードへの強権的な反抗です。
 日本がいつまでも、アメリカの真似をし続ける必要は無く、一方で、南米のように過激な反米主義を唱える必要もありません。
 正しいリベラリズムを行い、意味の無い軍拡主義をやめれば良いのです。

 最後のほう、自説の開陳になってしまいましたが、新自由主義(ネオリベ)とリベラリズムのどちらが、具体的にどう良いか。これが今日の【お題】です。
 ご意見お待ちしています。
posted by 眠り猫 at 18:08| 東京 ??| Comment(14) | TrackBack(11) | 思想

「自民党」=「利権漁り集団」をぶっ壊せ。

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 第2次安倍内閣の内容が決まったが、森元首相自身が、「年少組から、年中組へ」と言った程度のものであり、選挙管理内閣と言って差し支えあるまい。今以上に支持率を落とさないことが至上命題の内閣である。今日はこの件には触れない。 

 戦後長い間、自民党が政権を保持し続けてきた。20世紀末に若干の流動はあり、下野した時期もあったが、その勢力はほとんど常に議会での第1党であり、政権を取り戻してからは、小渕、森、コイズミ、安倍と、媚米派の右派政権が続いている。

 しかし、自民党とは、事実上、本来の意味の「政党」ではない。「行政」と「立法」の2つの国権を支配することによって、国の予算の配分の権限を握り、それをどう配分するかの過程で、様々な利権を漁り、私腹を肥やすと共に、自分の取り巻きや地盤に金を落とし、それによりまた票を買い、政治に参加するというシステムを回し続けている、「利権漁り」集団なのである。
 利権を漁るためには権力が必要であるため、自民党は、「政党」として一つにまとまっているのに過ぎない。年金の流用も彼らの利権漁りの温床であった。

 利権集団である証拠を2つほど挙げておこう。
 1つは最近のことで、記憶に新しいと思う。
 消費者金融サラ金)が、法定利息と利息制限法の2つの上限利息のうち高い方を設定し、法定利息の20%を5割りも上回る30%近い金利を取っていたことに関して、裁判所において、20%を超える金利分は支払わなくても良いと言う判決が次々に出された、「グレーゾーン金利」の問題である。
 政府自民党は、グレーゾーン金利を撤廃するための議論を開始したが、撤廃に反対する頑強な勢力がいた。常識では考えられない行為である。しかし、これらの議員は、サラ金業界やそのバックにいる銀行業界から献金(表も裏も)を受けており、業界の意向に沿う形で、何とかグレーゾーン金利を残そうと画策していた。結局、世論の反発で、この目論見は通らなかったが、自民党の族議員が、国民のためよりも自らの利益のために行動していることを裏付ける事例である。ちなみに小池百合子もサラ金業界から献金を受けている。
 もう一つはかなり古いし、知られてもいないが、典型的な例である。
 山梨県の都留市から甲府盆地に向けて、「リニアモーターカー実験線」と言う、予定延長50キロに及ぶ、ほとんどがトンネルのリニアモーターカーの研究施設があるのはご記憶にあるだろうか?
 この実験線は、最初2500億円もの予算がついたが、18キロまでで予算を使い果たしてしまった。
 この際、トンネルが多いこの地区での建設に当たり、納入されるセメントのすべてが、故・金丸信元自民党副総裁の次男が代表として登記されている、「甲斐通商」と言うペーパーカンパニーを通して納品されることになっており、ここで金丸は億単位のマージンを稼いだとされる。
 もともと、山梨にリニア実験線を作ることは、山梨県が地盤の金丸信のごり押しで決まったことであり、彼の死後、中央リニア新幹線構想はほぼ頓挫している。つまり、この国策による大計画も、自民党議員の私利私欲のために捻じ曲げられたものだったのである。

 以上、2つの利権漁りの例を挙げた。前者は、いわゆる「業界」への利益誘導により、献金などの利益を得ようというもの。後者は、あからさまに公共事業に寄生し、自らの懐に金を落とすというやり方であった。

 いずれにしても、自民党の利権漁り集団(「族議員」、「○○族」と呼ばれる)は、国民よりもまず、自分の利権の温床のことを考えて行動しており、また、年金資金流用では87兆円もの国民の金が流用され回収不能に陥っている。

 コイズミは、「自民党をぶっ壊す」と叫んでいた。それは、金丸信型の「土建政治」と呼ばれる、公共事業のばら撒きで、自分の選挙区の支持基盤に金を落とし、票を買っていると共に、上記の例のように自分の私腹も肥やしていた利権漁りの手法を「ぶっ壊すこと」を意味していた。
 それは一面の正しさを持っていたかもしれない。確かに土建政治・行政による公共事業の無用なばら撒きは、赤字国債を発行してでも続けねばならない事業ではなかった。自民党の土建族は、血税を吸い尽くし、日本と言う国までもを疲弊させていたのである。

 しかし、それを「ぶっ壊す」と言った、コイズミ自身はどうであろうか?彼は、金融族だといわれている。そのため、長年民間金融機関から、「民業圧迫」と批判されてきた郵便貯金・簡易保険の民営化を押し切ったのである。今でも、「郵政民営化」がどのように国民の利益になるのか疑問が呈され続けているが、何のことは無い、コイズミは、自分の利権を漁るために、支持母体である金融業界への便益を図ったに過ぎない。

 財政が逼迫し、高度経済成長期のように、すべての業界で族議員が儲ける時代が終わり、自民党の中での利権の原資である予算の奪い合いがあったのが、コイズミ内閣だったのである。
 そこには「国民のための政治」と言う視点は全く無い。利益にならないなら、老人医療費も上げるし、自分達の利権のために、住民税も消費税も上げる。これがコイズミ政権の実態である。

 そして、土建族の利権を破壊したのは結構だが、そのため、公共投資以外では経済が成り立たない状況になっていた(そうしたのも自民党である)地方は、公共投資の減額の為一気に疲弊し、都市部との格差が拡大していると言われている。
 無駄な公共投資削減は結構だが、それに代わる、地域活性化の策をなんら打たなかったのがコイズミである。

 そして、今の安倍は、重工業・機械産業などを基盤に持つ族議員である。特に軍需産業である三菱重工とのつながりは深い。
 安倍の右翼的体質も軍拡主義も、本当に戦争をしたいのではなく、戦争を煽ることで、軍需産業に税金を落とし、自分はそこからバックペイなどを受けて私腹を肥やすというのが第一目的である。
 そのため、日本の国益を無視して、世界で孤立を深めているアメリカブッシュ政権の戦争外交に追従し、世界で軍事行動を共に出来るような国づくりを目指しているが、それ自体が既に彼の利権漁りの行為なのである。安倍の私腹を肥やすために、日本人が、日本とは無関係な国で死んでいくのはとんでもない話である。

 以上、長々と述べてきたが、このように、自民党とは、「族議員」達が自分達の利権を漁るために、権力を保持し続けている、利権集団に過ぎない。コイズミ改革も、安倍の「美しい国」も、党内の利権集団の争いの一つの表れに過ぎず、コイズミも安倍もそこでしっかり利権を漁っているのである。

 民主党は、参議院で第一党となった。他の野党と手を組めば過半数である。
 ここで、民主党は、法案提案作戦だけでなく、国政調査権を使って、自民党の利権の構図を全て明らかにし、捕えるべきは捕えて、日本の政治界を政治業者による金儲けの場ではなく、真に政治を行う場所に変えてもらいたい。それが元自民党土建族のドン、小沢一郎代表に出来るのか?出来なければ民主党もまた自民党と同じだという事になる。ここでもまた民主党の鼎の軽重が問われているのである。
(この記事の要約も民主党に送付します。)。
posted by 眠り猫 at 06:42| 東京 ????| Comment(5) | TrackBack(25) | 政治

2007年08月27日

「国際政治学者」の言う「現実」論の問題点

 以前から、この題で記事を書こうと思っていたが、調査不足で、今日になってしまった。
 今日の記事の主眼は、舛添要一参議院議員(入閣が取りざた)や、民主党の前原衆議院議員の師であった、故・高坂正尭(こうさかまさたか)京都大学教授らの論を批判しつつ、現行憲法改定、武装親米主義の陥穽について述べて行きたい。

 難しい出だしで始めたが、私が述べたいことは、要するに、「現実論」を語り、それに追従するだけでは、理想は達成できないと言う点に尽きる。

 高坂正尭氏は、若い頃から非武装中立主義の倫理的な高さを認めつつも、自らは、武装を持つことと、親米主義を主に主張していた。彼が活躍した当時は、まだ日米安保闘争があった時代で、論壇は左派系文化人による反米主義が中心だったとされる。その中で、再武装、親米主義を彼が語ったのは、まさに「現実論」に根ざしているという主張であった。
 いわく、世界は核兵器が飽和状態である。アメリカの核の傘に入らなければ日本はどうなるか?また、世界中の国が軍備を持っている。日本だけが非武装であることは、現実的に考えてありえない選択である。
 わかりやすく言えば、このような考え方で、現在の政府自民党の、媚米主義の基礎を為す考え方を提供した人物であった。

 実際、自民党政権との関係は深く、佐藤栄作、大平正芳らの内閣では、諮問機関の委員を数多く務め、自民党の政策にかかわっていた。
 また、私自身が読んだ彼の最後の方の著作「文明が衰亡するとき」と言う一般向け著作で、ローマ帝国の崩壊時に、軍を他民族に握られ、「軍人皇帝」時代がやってきて、ローマ人によるローマ帝国は終焉を迎えたことを取り上げ、自国による軍備の必要性を説いていた。

 舛添要一氏については、高坂氏のように、反対者の多い中で持論を展開し、自民党に影響を及ぼした「学者」では無く、最初から権力志向が強く、自民党へ媚びることから参議院議員になった人物であり、国際政治学者としての業績は全く無いと言って良い。(東大でも「教養学部」の助教授に過ぎなかった。)
 基本的には、高坂氏の路線の真似に過ぎない、「現実論」を展開して、日本の再軍備、憲法改正を主張する人物である。
 前原誠司衆議院議員は、学生として高坂氏に師事したに過ぎず、学問的意味で「弟子」とは言いがたいが、その基本思想は、高坂氏の影響は大きいだろう。

 さて、では、彼らの主張をどう批判するかである。
 それは、彼らの唱える「現実論」とは、戦争がおき続け、核兵器が氾濫している現代の国際社会を、好むと好まざるにかかわらず、事実として考え、その戦争の絶えない社会の論理を、そのまま受け入れ、政策に反映しようと言うものである。
 確かに、日本が国際社会において、覇権国家(アメリカを含む)に対抗するには、そのどれかに依拠することと、自らが覇権国家に負けないほどの軍事力を持つことが、短絡的に思いつく。自民党の政策、特に安倍の主張はこの線に沿っている。

 しかしである。甘いといわれるかもしれないが、政治とは、単に現状を追認し、対症療法を行うことだけが使命ではない。特に国の存亡にかかわる軍事、外交に関しては、現実を見るのも重要だが、それを超えて目指すべき理想がある。
 国際政治学者は、「現実」を主張するあまり、「理想」をないがしろにする。

 資源も無く、地理的にもアメリカにとってアジア戦略の拠点としての利用価値がある以外は、地政学的にも魅力が無く、島国であるため侵略するにも統治するにも困難が伴い、食料自給率が40%以下の日本と言う国を、侵略する国があると思うのは、「非現実的な被害妄想主義者」だけである。

 このような日本の現実を踏まえつつ、目指すべき国の姿は、決して軍事的覇権国家や、アメリカに追従して軍事行動を共にする軍事追随国家ではない。
 高坂正尭が、若き日に、「倫理的」に正しいと見つめつつも排除した非武装中立も視野に入れ、私としては、「軽武装、全方位外交による事実上の中立」を目指すべきだと考える。
 そのような「理想」を掲げずして、何が政治か?現実論を展開しそれに追従するだけの政治が真の政治とは言えないものと思う。

 現実論を追及して破綻した例としては、大日本帝国の無謀な侵略戦争とその敗北を見ればわかる。
 よって、舛添、前原の主張するタカ派政策は、「現実」を主張しながら、実はそこにある利権に群がる寄生虫の論理であり、そこからの脱却こそが、今の日本に求められているのである。
posted by 眠り猫 at 12:42| 東京 ????| Comment(14) | TrackBack(18) | 政治

2007年08月25日

自民党総括委員会の敗因分析と、組閣への見通しについて。

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 昨日、自民党内の組織である参院選総括委員会が、参院選での自民党大敗北を受けて、その原因を分析し、結果をまとめ、塩崎官房長官に提出した(安倍首相は外遊中だったため)。

 その内容は、安倍自身が、政権に居座る根拠とした、「私の主張は国民に受け入れられている。今回はたまたま年金問題と、閣僚不祥事で逆風が吹いただけだ」、っと言うものとは、異なる結論を出している。
 大きく言えば、安倍の主張する、戦後レジームからの脱却、改憲などの、安倍の主張が、国民の生活重視の感情から遊離していたため、自民党の主張が上滑りし、敗北に至ったというもので、安倍の主張を、明確にではないが、真っ向から否定している。安倍の指導力、政策実行力にも国民の不信の目が向けられたとも指摘している。

 この報告書は、おおむね正しいと言えると私は思う。
 他にも、自分好みの法案の強行採決を繰り返し、しかもそこで成立する法は、国民生活のためのものは何一つ無いままに、小泉政権時代に決められた、弱者切捨ての政策が次々に行われたことが、国民の反感をかったのだと思う。

 この報告を見ても、まだ安倍は政権の座に居座り続けるのだろうか?多分そうであろう。一部週刊誌では、安倍はパラノイア(偏執狂)では無いかと言う説や、慢性的大腸炎によるステロイド系薬品の摂取により、健康に異常をきたしているのでは(立花隆氏)と言う説さえある。

 その真偽はともかく、自分のせいで参院選で大敗北したにも拘らず、開票が始まって2時間後に続投宣言をした安倍の言動に対して、「常識から見れば異常だ」と思う人が世に多いということであろう。
 同じ党内の報告書においてすら、安倍の居座りの根拠が全否定されたわけで、安倍を狂人扱いする人が出るのも、むべなるかなである。

 さて、あさって27日には、まず自民党役員人事、そして内閣改造が行われるとされている。
 元々、居座ること自体が異常と思われる安倍が、どのような組閣をするかが注目されている。
 党内では、派閥均衡型を意味する、「挙党体制」で望むことを期待する声が大きいようである。安倍の「お友達内閣」(最近は、少年官邸団とか、学芸会内閣などと、酷評されている)は、昨年の総裁選の時の論功行賞と、補佐官を自分への忠誠を示すもので固めたという、非常に内向きな、政策実行力の伴わない内閣であった(自殺した松岡元農相は、農政通であったが。)。また、閣僚の政治資金などに関する、事前の「身体検査」も全く行われていない、実に脇の甘い内閣であったと言えるであろう。

 では、新しい内閣はどうなるであろうか?
 私は、派閥の意見も取り入れつつも、結局は親しい人間を集めた、お友達内閣が続くと思う。民間からの起用、谷垣元財務相の入閣など、いくつか以前とは異なるものがあるにしても、ベースはお友達内閣だろう。
 理由は、安倍の優柔不断さと、この自民党の危機的状況で、やはり、側近で周りを固めたいという、弱気なお坊ちゃま心理が働くからである。また、派閥均衡内閣にすると批判されるということも怖れているだろう。小池現防衛相を含め、今度減らすことになった官邸補佐官達(前は5人いた)も入閣する可能性は高い。
 彼らこそ、安倍のお友達なわけだが、「私の主張は国民に支持されている」と言うのなら、補佐官を内閣に入れるのをためらう理由はあるまい。
 結局は、基本形はお友達内閣で、それに少しスパイスをまぶす程度だと思う。

 妖怪寿司婆、マダム虱こと、小池防衛相は、早速防衛相を返上すると言い出した。彼女は外務大臣になりたいのだと言われている。それをそのまま認めるのなら、安倍の無能もきわまれりと言うべきであろう。
 民主党の前原衆議院議員を防衛相に一本釣りと言う怪情報も流れているが、これは無いだろう。もしあっても前原は断るはずだ。そうで無いと民主党を除名されてしまう。それは自民党にとって前原にとっても良いことではない。民主党の中でかき回してくれたほうが、自民党はうれしいだろう。

 さて、内閣改造後は、臨時国会が控えている。ここで、民主党の正体も明らかになるだろう。
 小沢代表の経済政策は、過去を見てみると、新自由主義よりも過激な主張を掲げるリバタリアニズムの政策を取り入れたり、今回の参院選で、その対極に位置するリベラリズムの主張をしてみたり、その本性はまだようとして見えない。時事に応じて政策を調整するのはありだと思うので、過去と今で政策が異なることを批判はしない。安倍よりもよく勉強しているのは事実だ。
 だが、その本性が奈辺にあるのか、秋の国会を注視したい。

 民主党の対応次第だが、秋の臨時国会は自民党政権瓦解の時かもしれない。
posted by 眠り猫 at 07:46| 東京 ????| Comment(3) | TrackBack(28) | 政治

2007年08月24日

【講演会情報:再掲】品川正治氏護憲講演会のお知らせ(9/14)

(引き続き【宿題】は、「http://www.dff.jp/」から、毎日募金することです。

 こんにちは。残暑厳しきおり、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 さて、私が所属する、リアルでの護憲団体「護憲+」主催の講演会の情報をお伝えします。
 以下をご参照ください。このグループは特定政党支持に偏しないで、護憲を貫くため、戦争体験を語り継ごうと言う趣旨の会です。

 今回、財界人の中でも護憲と平和を呼びかけ続けている、品川正治さんをお呼びしたものです。首都圏在住の方は、是非ご参加ください。あの天木氏が、ブログで、品川氏と会い、感銘を受けたと書いた人物です。
 現在の予定では、私も参加します。「眠り猫」の正体を見たい方も是非どうぞ。

(以下転載)
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 「護憲+」では、品川正治さんをお迎えして、以下の講演会を開催します。

 財界のリーダーとして今もご活躍中の品川正治さんは、一方で精力的に講演をなさって、戦争の本当の恐さ、日本がどうあるべきかについての明快な指針、憲法9条を手放さないことの重要性を説き続けていらっしゃいます。
 「戦後レジームの見直し」が語られ、「国民投票」が現実的なものとなった今、品川さんのお話をじっくり聴いていただける今回の講演会は、様々な立場の人にとって、日本という国の在り方を捉えなおし、憲法について視点を定める上で、大きなヒントを得る機会になると確信しています。
是非多くの方のご参加をいただきたく、ここにご案内します。


=====
☆☆講演会「戦争、人間、そして憲法九条」(品川正治氏)☆☆

●日時:9月14日(金)18:30開演(18:00開場)
●場所:星陵会館ホール(2F) http://www.seiryokai.org/kaikan.html

講師:品川正治さん (経済同友会終身幹事、財団法人国際開発センター会長。)
     著書紹介:「戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言」(新日本出版社)、
            「これからの日本の座標軸」(新日本出版社)、
            「9条がつくる脱アメリカ型国家」(青灯社)など。

●定員:400名
●会費:無料
 ◎参加申し込み:「護憲+HP」(http://yufuu.com/user/goken/)上のメールにてお申し込みください。
 ◎全席自由ですので、当日でも自由にご来場いただけます。
 ◎開催チラシ(http://yufuu.com/User/Goken/chirashi-0914-color.pdf

●主催:老人党リアルグループ「護憲+」
     http://yufuu.com/user/goken/
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(以上です)
 ふるってご参加ください。
 ご参加申し込み、ご質問は、この記事のコメント欄でも結構です。
 (メールアドレスをご記入ください。確認メールを送付いたします。)

posted by 眠り猫 at 06:36| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(3) | 政治

「猫の教室」の夏休みは、日曜日まで。

(引き続き【宿題】は、「http://www.dff.jp/から、毎日募金することです。

 「猫の教室」の夏休みは、今度の日曜日(26日)までです。
 それ以降、また【お題】を出して、ご意見を募ります。
 丁度内閣改造が行われるのが27日。臨時国会は9月召集のようですので、それら時事の話題に合わせて、議論をして行きましょう。

 上記の太字の宿題は、ずっと続きます。
 「ワンクリック募金」と言うもので、現状7社の企業が参加しており、それぞれ1日1クリックすると、各1円の募金をその企業が行います。
 7社あるので、1日7円、募金できます。毎日やりましょう。
posted by 眠り猫 at 06:31| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2007年08月23日

「駆けつけ警護」、軍隊は自己論理で暴走を始める。

(引き続き【宿題】は、「http://www.dff.jp/から、毎日募金することです。

 一昨日の記事で、元イラク派遣自衛隊部隊の隊長であった、佐藤参議院議員の「駆けつけ警護」を批判しましたが、その後の追記にも記したように、この「駆けつけ警護、巻き込まれ武器行使」と言う論理が、自衛隊の内部文書で指示されていたものであることが判明しました。
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf
(「情報流通促進計画byヤメ記者弁護士」)
 http://www.news-pj.net/pdf/2007/20070811-3-2.pdf
(NPJが入手した、その内部文書)

 これは、自衛隊派遣に関して、武器使用の場合を想定して、その類型を教育したもので、必ずしも武器使用を奨励しているものではないようですが、想定された例が、憲法違反、派遣根拠法違反であることを、自衛隊は認識していたのでしょうか?もし認識してこのような教育をしていたのなら、自衛隊の暴走行為と言え、認識していなかったとすれば、自衛隊の法務に関する知識・自覚の欠如が批判されるべきでしょう。

 一般的な組織論ですが、「組織と言うものは、一定の規模を超えると、内部論理で自己保存・増殖のための行動を始める」と言うのがありますが、まさに今の自衛隊は、憲法も自衛隊法も無視して、ただ、自己組織の拡大増強を目指して、内部論理で行動を開始したように見えます。

 選挙前に暴露された、自衛隊による市民監視の行動も、公務員の憲法遵守義務、自衛隊法に言う、不偏不党、そして入隊時の宣誓で行われる不偏不党の誓いも無視して、反自衛隊的行動を監視すると言う、異常なものでした。

 今回のイラクでの武器使用に関する問題も、同様に、法や役割を超えて、内部論理、自己論理で、自衛隊の行動を拡大しようと言うものに他なりません。

 かつての大日本帝国においても、2.26や、5.15のようなクーデター未遂事件(首相も含めた国家要人が殺害される)で、軍拡に反対する政治家を殺害し、この事件を口実に一気に日本が軍国主義化して行ったのは、歴史的事実と思われます。
 また、世界中の軍事独裁政権を見ても、肥大化した軍が、やがて政治による文民統制を、リアルのパワー(軍事力)で打破し、政権を掌握するのがパターンです。そして、その後は軍事力による強権政治を敷くものの、そう長くないうちに内部の権力争いで崩壊するのも、パターンです。

 つまり、軍と言うものは、内部論理で、より強大な武力を求め、やがてそれを行使したくなるというのが、歴史的にも現在の世界を見ても明らかな、軍と言うものの内包する危険性(自由と民主主義の敵)なのです。

 この状況を理解せず、自らの私腹を肥やすための軍需産業との癒着と軍拡を進めようという安倍政権は、歴史学ばない愚か者であり、市民監視を擁護した久間前防衛大臣もまた不見識のそしりを免れません。
 自衛隊は、その入隊時の宣誓の通り、国民のために存在し、特定の政治勢力に加担したり、自己論理で暴走することは許されません。
 このままでは、殺されるのは安倍であり、防衛大臣という事になるでしょう。自業自得ですが。

 今の状況は、もはや危機的と言っても良く、自衛隊幹部にこそ、研修と試験を義務付け、少しでも法に反した内部論理を持つ者、行動したものには、自衛隊からの追放と厳罰を持って処するべきであると思います。
 この事件を看過することは、今後の日本に大きな憂いをもたらすことになるでしょう。

 「軍」と言うものの内部論理が、過去も現在も世界中で悲劇を引き起こしていることを、よく認識して、自衛隊への監視を怠ってはいけないと思います。

追記:
 佐藤議員については、憲法遵守義務違反で、参議院で、議員辞職勧告決議をするべきだと思います。その旨、民主党と社民党の関係者へのメールをしましたが、どうなるでしょうね。
posted by 眠り猫 at 06:40| 東京 ??| Comment(6) | TrackBack(22) | 戦争

2007年08月21日

【イベント情報】品川正治氏(経済同友会終身幹事)講演会

(引き続き【宿題】は、「http://www.dff.jp/」から、毎日募金することです。
 こんばんは。暑いですね。
 さて、私が所属する、リアルでの護憲団体「護憲+」主催の講演会の情報をお伝えします。
 以下をご参照ください。このグループは特定政党支持に偏しないで、護憲を貫くため、戦争体験を語り継ごうと言う趣旨の会です。
 今回、財界人の中でも護憲と平和を呼びかけ続けている、品川正治さんをお呼びしたものです。首都圏在住の方は、是非ご参加ください。
 現在の予定では、私も参加します。「眠り猫」の正体を見たい方も是非どうぞ。

(以下転載)
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 「護憲+」では、品川正治さんをお迎えして、以下の講演会を開催します。

 財界のリーダーとして今もご活躍中の品川正治さんは、一方で精力的に講演をなさって、戦争の本当の恐さ、日本がどうあるべきかについての明快な指針、憲法9条を手放さないことの重要性を説き続けていらっしゃいます。
 「戦後レジームの見直し」が語られ、「国民投票」が現実的なものとなった今、品川さんのお話をじっくり聴いていただける今回の講演会は、様々な立場の人にとって、日本という国の在り方を捉えなおし、憲法について視点を定める上で、大きなヒントを得る機会になると確信しています。
是非多くの方のご参加をいただきたく、ここにご案内します。


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☆☆講演会「戦争、人間、そして憲法九条」(品川正治氏)☆☆

●日時:9月14日(金)18:30開演(18:00開場)
●場所:星陵会館ホール(2F) http://www.seiryokai.org/kaikan.html

講師:品川正治さん (経済同友会終身幹事、財団法人国際開発センター会長。)
     著書紹介:「戦争のほんとうの恐さを知る財界人の直言」(新日本出版社)、
            「これからの日本の座標軸」(新日本出版社)、
            「9条がつくる脱アメリカ型国家」(青灯社)など。

●定員:400名
●会費:無料
 ◎参加申し込み:「護憲+HP」(http://yufuu.com/user/goken/)上のメールにてお申し込みください。
 ◎全席自由ですので、当日でも自由にご来場いただけます。
 ◎開催チラシ(http://yufuu.com/User/Goken/chirashi-0914-color.pdf

●主催:老人党リアルグループ「護憲+」
     http://yufuu.com/user/goken/
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(以上です)
 ふるってご参加ください。
 ご参加申し込み、ご質問は、この記事のコメント欄でも結構です。
 (メールアドレスをご記入ください。確認メールを送付いたします。)

posted by 眠り猫 at 18:48| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(6) | 護憲

「駆けつけ警護」論の欺瞞と違法性

(引き続き【宿題】は、「http://www.dff.jp/から、毎日募金することです。

(ニュース:http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf を
ご参照ください。私の観測を超える、悪質な違法行為が組織ぐるみで計画されていたという事実です。
 こちらもご覧くださいhttp://www.news-pj.net/pdf/2007/20070811-3-2.pdf )

 他のブログでは既に繰り返し批判されているので、いまさらの観もあるが、やはり「公務員の憲法遵守義務違反」発言を、元自衛隊幹部であり、今回の参院選で、議員となった人物が行ったことについて、正しい批判をする必要があると思い、今日の記事とします。

 問題の発言は、イラクのサマワに派遣されていた、陸上自衛隊部隊の佐藤元隊長が、TBSの番組内で、「近くに駐留していたオランダ軍が攻撃されたら、仲間を見殺しには出来ないので、偵察目的で駆けつけて、あえて巻き込まれるという状況を作り、正当防衛を根拠に警護(要は反攻)を行うつもりだった。」と述べたことです。
 そして、安倍政権の、御用諮問機関である、柳井審議会でも、これを追認する見解を出しました。

 これは、全く持って危険かつ違憲、違法な行為を公言したものです。
 まず、この行動は、安倍がもくろむ「集団的自衛権の行使」すら超える、戦場を現場の判断だけで、単純に敵味方に分けて、味方を支援するなら、法に違反しようと何をしても良いと言う意味なのです。
 そもそも、日本の自衛隊が、イラクの武装勢力と戦う理由が本来ありません。アメリカからの要請で、コイズミが対米追従の証として行った派兵です。目的は復興支援でした。
 自衛隊がイラクの武装勢力と戦うことは、イギリスやスペインを見てもわかるように、テロの標的に日本がなるだけで、日本と言う国と国民にとって、利益のある行動ではありません。

 法的理由があいまいなまま、「非戦闘地域」と言うことで派遣された自衛隊が、進んで戦闘行為を行うということは、本来の派遣の根拠すら無視して、現場の指揮官の判断で、憲法も、派遣根拠法のイラク特措法も全て破るということを意味します。

 「それで日本の法律で裁かれるなら構わないと思った」とも言っていますが、問題外と言うほかは無い発言です。本来不要な戦闘を行うことに拘泥しているのは、武装集団である自衛隊幹部の好戦的性格を顕していて、この行為により、なし崩し的に自衛隊の海外での軍事活動を積極的に行うことを可能にしようと言うものでした。

 しかし、私は、佐藤元隊長が、現地で実際にそのように考えていたか、疑問に思っています。実際、オランダの駐屯地には散発的な攻撃がありましたが、自衛隊は、自分達の駐屯地の警備を強化しただけで、偵察行動はとっていません。
 佐藤元隊長も、同じ行為をとっています。
 また、イラクの武装勢力の攻撃は、ある程度の規模を持つ駐屯軍の施設を大規模に攻撃するということは、これまで行ったことはありません。
 ですから、オランダ軍の駐屯地が大規模に攻撃されると言う可能性もごく低いわけです。

 佐藤元隊長(参議院議員)は、今になってこのようなことをわざわざ発言したのは、その後即座に追認した柳井審議会と呼応して、海外での自衛隊の武力行使を認めさせようという、安倍の主張に従った、「芝居」である可能性が高いと思っています。

 元々、安倍は、改憲してでも海外派兵・戦争を行いたい人物です。
 しかし、参院選で敗北し、民主党がテロ特措法反対を主張し始めた結果、世論も受けて、柳井審議会の集団的自衛権容認の答申を棚上げせざるを得なくなりました。
 そこで、佐藤参議院議員と、示し合わせて、「集団的自衛権の行使」よりも、露骨な形での、違法な戦闘行為を容認する意見を出させて、巻き返そうという魂胆なのだと思います。

 佐藤議員は、この目的で、自民党に公認され議員となった人物で、いわゆる、論功行賞的意味合いもあり、この発言で安倍首相の意に沿う形で、忠誠心を示したわけです。
 安倍だけでなく、佐藤議員も、自己の利益のみを求めての、私利私欲のための行為であり、そのためには憲法も手続法も一切無視しようと言う不埒な魂胆でしたでしょう。

 では、どうすればよいかと言うと、まず、海外派兵自体が、違憲であり、イラク派兵は誤りだったという大前提があります。
 そして、実際に現地に行っても、オランダ軍への攻撃時に警護活動を行っていない以上、佐藤議員の発言は虚偽であると共に、もし、駆けつけ警護を認めるなら、同盟関係にも無い国との間で集団的自衛権を行使する(いや、警護と称する攻撃だから自衛ですら無い)と言うのは、違憲、違法、国際法にも根拠が無い行為です。そしてそのような行為は、国益にかないません。
 当時のオランダ軍は、十分な装備を持ち、自力で対処可能でしたし。

 このようなことを公言する人物が、議員であることは問題です。公務員の憲法遵守義務にも違反しています。速やかに、自民党は彼を議員から解職させるべく動くべきでしょう。それをしないのは、やはり、安倍も含めての、「猿芝居」だったということだと思います。

 マダム虱こと、小池のこの発言への見解を是非聞きたいものです。擁護するなら、防衛相の資格はありません。批判するなら、議員解職のための手続きを取るべきでしょう。

 私も、杉浦ひとみ参議院選元候補のサイトから、佐藤議員への質問状への賛同と、私の質問したいことを申し出ておきましたが、回答は今のところ無いようです。
 民主党は、この発言を問題視するべきで、自衛隊のあり方を含めて、テロ特措法廃案とあわせて、議論をするべきでしょう。
posted by 眠り猫 at 06:50| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(19) | 戦争

2007年08月20日

「日本の外交と安全保障」、私の考え。

(引き続き【宿題】は、「http://www.dff.jp/」から、毎日募金することです。
 こんにちは。「猫の教室」、非常勤臨時代理講師補佐手伝いの眠り猫です。
 人並みに夏休みとっています。土日は長野の湖に遊びに行きましたが、日光に当たりすぎて、飲んでいる薬との相乗的アレルギーで、両腕に湿疹(薬疹)が吹き出し、痒くて夜も眠れません。まぁ、今は落ち着き始めていますが・・・。

 さて、前回の宿題、「日本の外交、安全保障の目指す道は?」に関しましては、私の不在中にも拘らず、多くのご意見が寄せられて、大変興味深かったです。ありがとうございました。
 簡単に分類しますと、皆さん、現実論は押えた上で、最終的には「非武装」を目指そうという人が多数を占めました。次いで、スイス型武装中立に近いお考えの方が2名ほど。現行制度を維持しつつも、自衛隊の縮小と海外派兵への歯止めの強化、っと言う方が1名でした。

 それでは、私の意見を述べます。
 私は、「軽武装、多方面外交による、事実上の中立」がベストだと思っています。
 幾つかの側面から述べてみましょう。
 日本が戦争に巻き込まれないためには、日本が軍事力を持たず、アメリカの手先にもならず、東アジアで技術と経済を主導とした、平和的プレゼンテーションを基に生きていくのがもっとも得策です。
 先に言っておきますが、「北朝鮮が攻めてくる」と言う人は、軍事的知識も、北朝鮮の実態も、外交論も理解できない、薄らバカです。そういう人の発言は聞く必要が無いです(ただし、B層として、政権に影響力があるのもこの階層で、難しい問題がありますが、それは別稿に譲ります。)。

 軍事的に見て、日本が独自路線にしろアメリカの傀儡にしろ、この地理条件で、軍事的プレゼンテーションを増すのは、中露から軍事的に敵視され、他のアジア諸国からも不信の目で見られるだけで、何の価値もありません。中露に拮抗するだけの軍事力を日本が保有するというのは、極めて非現実的です。それだけの必要性も、それだけの軍事力を保有する財政、技術的、政治的問題が日本にはあり、問題外と言うべきでしょう。

 特に、前の記事のコメントでのsuyapさんご指摘の通り、資源もなく、他と異なる独自文化を持ち、統治が困難な島国日本を攻撃する理由は、日本が相手に脅威を与えない限り、日本はそれほど魅力のある国ではなく、日本が攻撃される理由は論理的根拠に乏しいのです。
 戦前、戦中の日本のように、半ば以上狂気に支配されて、無謀な行動に出る国があれば別ですが、普通は日本攻撃は考えられません。

 では、私が、「軽武装」にこだわる理由は、単に、「短期的防衛に必要な軍事力」のみで十分と言う考えです。日本を攻める理由が、ほとんど無い以上、そこに投入される兵力は限定的です。それを短期的に押しとどめる兵力は、蒙昧な国民にとっての「安心料」としても必要かと思います。
 今の自衛隊の兵力から見ると、陸上自衛隊はほぼ不要。航空自衛隊がある程度必要で、海上自衛隊は、海上保安庁との中間的装備で十分でしょう。
 その意味で、私は、現状の自衛隊を縮小しながらも、高度兵器をいくらかは持つ、軽武装で十分であると考えます。

 では、この状況で日米安保条約はどうなるかですが、この路線をとる場合、安保条約は縮小改変が可能になります。
 今、アメリカが日本に基地や、米軍再編の経費負担を求めている背景には、「日本を守ってやっている」と言う先方の論理と、それを認める日本政府の主張に根拠があります。
 すると、日本が軽武装多方面外交を目指すとなると、アメリカは日米安保の根拠を失います。
 この路線で、安保条約の改定に動くことは、時間をかければ可能と思われます。

 海外派兵は、選挙監視や、拠点防護に限定される、警察部隊で十分かと思います。それもできればしない方が良い。国連の総会決議のほかに、国会での承認が必要とするべきでしょう。

 これらの、基本条件となるのは、日本のアジアを中心とした外交力の大幅な増強でしょう。
 対米追従していれば済んだ時代は終わりました。その意味では「戦後レジームの脱却」です。しかしその方向は、安倍の目指す、軍国化ではなく、逆方向で、アメリカと距離を置き、中露を中心として、アジアの近隣諸国との関係をさらに深めることが重要になるでしょう。
 その際にも、日本が世界第6位の軍事大国と言う今の状況をあらため、軽武装で近隣諸国に脅威を与えないという状況が必要でしょう。

 これらの結果、日本は、アジアで主要な地位を得ることができ、脅威を与えず、しかも攻撃されることもないという状況を生み出すことができます。アメリカ追従と言う視点をはずせば、上記のように、理想的な、対米追従からの脱却と周辺諸国との友好、貿易の強化、やがては東アジア共同体を目指すことができると思います。

 さらに進めて、中露とも、安全保障条約を結び、軍事的相互関係は無しとしながらも、経済関係の緊密化を記した条約を結ぶことが得策でしょう。

 このように、軽武装、多方面外交により、結果的に中立に近い立場を得る。
 一方で、ODAだけでなく、災害、戦災地における復興支援、貧困・疫病救済への関与はより強める。この姿勢で、日本は戦争国家アメリカと一緒に世界から孤立するのではなく、世界から尊敬を得ることをしながら、自国の安全を図るという思想が必要だと考えています。

 これには、達成には時間がかかるでしょうが、方向性は、早い時期に鮮明にしておいて良いと思います。
 そして、そのために生じる、特にアメリカからの圧力をどうしのぐか。そしてその結果得られるアジア諸国の中での、尊敬される立場。そして、ほぼ同じ思想を持つヨーロッパとの連携。
 これが、日本が今後30年かけて達成すべき外交課題と安全保障だと考えます。

 もう一度、suyapさんのコメントから拝借すれば、政治とは「理想」を掲げてそれを目指して進まなければ、単なる官僚がいれば十分な世界です。国家をよりよく導くためには、理想が必要であるのは間違いなく、「他国が核武装しているから日本も」と言うような、国際政治学者がいう「現実論」と言うのは、理想を失った、現状に流されて、悪い方へと国を導く、誤った主張と言えるでしょう。

 安倍政権の「戦後レジームからの脱却」は、最初から言われているとおり、時代に逆行し、そして安倍一派の私腹を肥やすためだけの政策であり、利権集団自民党全体にノーを言うべきときが近づいているでしょう。その時、民主党に、上記のような「理想」を求める心構えがあるかどうか。今後、見極めていかねばならないでしょう。
posted by 眠り猫 at 14:23| 東京 ????| Comment(10) | TrackBack(24) | 政治

2007年08月16日

【お題】日本の外交、安全保障の目指す道は?

(継続する【宿題】は、http://www.dff.jp/から、募金を毎日すること。
 今日は、「猫の教室」の夏休み中の登校日です。
 ここで新たな【お題】を宿題として出します。
 【お題】は、「日本の外交、安全保障の目指す道は何か?」です。
 いくつか例示するので、その中から選びコメントするか、独自の意見を展開しても結構です。

@ 憲法改正、日米安保破棄。自主独立、再軍備強化、核武装容認により、真の独立国を目指す。

A 憲法改正、再軍備強化、日米安保見直しにより、軍事的独立性を上げ、日本の独自性を発揮する。

B 再軍備強化だが、日米同盟を重視し、アメリカと行動を共にすることで、国際社会で一定の地位を得る。

C 憲法の部分改正で、自衛軍を保有し、独自性を持つ。海外派遣部隊は別途保有する。(民主党改憲草案に沿った考え)

D 憲法の部分改正により、自衛隊を合憲化するが、あくまでも専守防衛に徹する。海外派兵はしない。

E 憲法を改正せず、自衛隊は現状のまま、もしくは縮小し、海外派兵も行わない。

F 憲法を改正せず、自衛隊も縮小・廃止の方向を目指す。海外派兵はいかなる理由でも行わない。

G 以上のどれでもなく、スイス型武装中立を目指す。

H 以上のどれでもなく、コスタリカ型、多方面外交による非武装中立を目指す。

 ざっと分けただけでも、これだけのバリエーションがあります。類似の概念も多い(AとGとか)ですが、よって立つ思想が違うので、別の項目にしました。
 旧社会党の非武装中立論は、Hを目指していたわけですが、村山政権では、DまたはEに近い政策を取りました。共産党は、現状、この点をあまり明確にしていませんが、憲法9条を守ることを党是としている以上、FもしくはHの考えのはずです。(違ったらご指摘ください)

 民主党の改憲草案は、Cを目指しています。
 自民党安倍政権は、改憲してBですね。ただし、@的野望も隠していません。
 右翼は、@またはAです。誤っているとは言いませんが、どうやって日米安保を破棄するのか、またどの程度の軍事力を求めるのか、その軍事力で何をするのか、が明確では無いです。
 泡沫政党、「維新政党新風」のように、完全に@で、しかも目的は北朝鮮征服と明言しているところもあります(理由はサッパリわかりません。)。

 私の意見は、後日発表します。
 皆さんの自由な発言に期待します。
 特にレスはつけませんが、面白いものには質問を投げるかもしれません。
 ではでは。暑さもあと少しです。頭の体操にどうぞ。
posted by 眠り猫 at 18:25| 東京 ????| Comment(16) | TrackBack(11) | 政治

2007年08月15日

「敗戦の日」に、不戦の誓いを新たに。

 今日、8月15日は、かつて日本が、太平洋戦争に敗れて、ポツダム宣言を無条件に受諾するという形で降伏した、敗戦の日です。
 一般には「終戦記念日」と呼ばれ、戦没者追悼の祈りが捧げられる日です。

 しかし、私はこの日を、あえて「敗戦の日」と呼びます。
 戦没者(軍人だけでなく、民間人、及び日本軍に殺された、他国の国民も含む)に対して、悲惨な戦争の反省をし、その死に対する追悼の念を現わすことには私も賛成です。
 そして、それは当然、「不戦の誓い」を意味するものであるべきでしょう。

 文頭に、「太平洋戦争に敗れて」と書きましたが、正確に言うと違います。太平洋戦争は、1941年に、日本がハワイ真珠湾に宣戦布告前の奇襲攻撃をかけて始まった、主にアメリカとの戦争です(植民地支配をしていたイギリスオランダ軍や、オーストラリア軍とも戦いました。)。
 しかし、8月15日に日本が無条件に受諾したポツダム宣言には、明治以降、日本が大陸に侵略して獲得した満州における権益、また朝鮮併合、満州国建国、日清戦争以来の中国との戦争などの、大陸侵略の戦争にも終止符が打たれ、日本はそれまでに奪い取った領土や権益を、元の国に返還し、本来の日本の領土とされる日本列島以外の国外領土を全て失った日でもありました。ここには、旧ソビエトも中国も含めた、連合国との戦いに敗れての敗戦でもありました。

 この明治以降の日本の大陸侵略、そして主に資源獲得を狙った太平洋戦争のいずれも、日本の側から仕掛けた、侵略戦争であることは、国際社会での常識です。
 それ以前に植民地支配を行っていたイギリスやオランダについては、日本の帝国主義的植民地獲得戦争を批判する権利は無いと思いますが、日本が侵略戦争を始めたのは事実です。

 そして、侵略戦争をみずから始めながら、最終的にはその戦いに敗れ、元の領土に押し戻されたというのが、あの戦争でした。
 ここで注視したいのが、あの戦争の責任は日本にあり、自ら起こした戦争に敗れたものであって、決して「祖国防衛戦争」と言う美名にすり替えられるものではないということです。日本が、何もしていないのに、侵略された戦争では決して無いのです。

 ここに、戦後ずっと日本人の意識を支配してきた「被害者意識」からの訣別を図るべきだと思うのです。
 確かに、敗戦間際の、アメリカ軍による都市無差別爆撃や2発の原爆による犠牲者は、「戦争の被害者」であることは間違いありません。その惨禍は伝えられていくべきであり、またアメリカの国際法無視の民間人無差別殺戮は批判されるべきです。
 しかし、そもそもをたどれば、真珠湾奇襲に単を発し、戦争を始めたのは日本のほうです。
 大陸侵略も同様で、朝鮮も中国も、日本に戦争を仕掛けてきたわけではありません。日本が大陸に侵略して行ったのです。

 この意味で、日本は、被害者意識の上に、加害責任の意識を自覚する必要があるでしょう。
 そして、あの戦争で亡くなった、日本人で330万人と言われる戦没者を含め、他国の戦争犠牲者の死に、責任を負うべきなのは日本であることを、日本人は認識し、反省し、軍事による外交問題の解決と言う道を再びとらないことを、誓うべきなのです。

 このような考えを、「自虐史観」と言う誤った批判をする人がいます。歴史を直視せず、感情的自己満足を求めるに過ぎない、この批判者の論理は、国際社会では通用しない論理です。そのような意見の方々は、国内で、反戦、非戦派の人を攻撃するのではなく、あの戦争を正当化し、祖国防衛戦争と言い、アメリカや旧ソ連を侵略者と呼ぶことを、国際社会に向けて問うてみてはいかがかと思います。まず、総スカンを食らうのは間違いないでしょう。

 自らの過ちにより、自国民を含めて膨大な戦没者を出したあの戦争を真摯に反省し、不戦の誓いを新たにすることは、決して間違っていません。
 あの戦争を正当化するということは、今後も同様の行為を行うことを目指していると考えられ、同じ結末が来るのならば、今度は日本全体が核の焦土と化すでしょう。

 戦争はもとより愚かな行為です。現代社会では侵略戦争は肯定されていません。
 日本が自国のみの利益のために、再び銃をとり、国外に向けての戦争行為を行うことは、絶対に避けるべきです。
 
 現在の自民党、安倍政権は、「集団的自衛権の行使容認」と言う突破口を作り、憲法を無視して、再び日本が国外で侵略戦争(アメリカの「テロとの戦い」と言う、虚妄の口実を根拠とした侵略戦争への加担)を行うことを可能にしようとしています。
 これは、まさにアメリカに日本を売り渡す売国行為であると共に、その戦争で犠牲になる、自国民、及び他国の国民への加害責任を認識しない、愚昧な行為であると断言します。
 アメリカのブッシュ政権の戦争外交も、安倍政権の軍事偏重も、軍事産業に利権を見出し、戦争に備える・戦争を行うことにより、自らの個人的利権をあさろうとしているものに過ぎないのは明白です。

 このような戦争行為への道を開いてはなりません。

 今日、この敗戦の日に、日本人が戦没者への慰霊の祈りを捧げるとき、日本人はあらためて先の戦争を反省し、不戦の誓い新たにすることこそが、21世紀における日本の繁栄をもたらす道だと、私は考えます。
posted by 眠り猫 at 04:08| 東京 ????| Comment(3) | TrackBack(36) | 歴史観

2007年08月13日

民主党は、テロ特措法延長反対を貫け。

(「猫の教室」は夏休み中です。
 【宿題】は、
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ご覧ください。提出期限随時です。)
 (もう一つの【宿題】は、「
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 政界も世間も夏休みモードで、ブログのアクセス数も減っているが、秋の臨時国会を目指して、民主党へのメッセージを伝えたい(この記事は、民主党、小沢一郎氏、菅直人氏の各HPに送付します。)。

 「テロ特措法」、「テロ対策特別措置法」とも呼ばれる、時限立法で成立した法律は、アフガニスタンで、旧政権タリバンとの戦いを続ける米軍主導の多国籍艦隊の艦船に対して、レーダー監視をするためのイージス艦と、給油やその他の物資の補給を行う給油艦など、海上自衛隊の艦船のインド洋への派遣の根拠となっている法律である。

 日本では、マスコミ主導の下、「テロとの戦い」を掲げるアメリカの主張に、なんら疑問をさしはさむことなく、この法律が自民党多数の下で可決され、その後も延長の可決(時限立法なので)を繰り返して、今日まで来た。
 この法律と同種のものに、イラクにおける、アメリカの侵略戦争に加担し、主にクウェートからイラクへの米軍兵士輸送に従事している航空自衛隊の輸送機部隊の派遣に関する、「イラク特措法」がある。これは前の国会で、既に自公の多数で可決され延長されている。

 11月の、「テロ特措法」の期限を前に、参議院で第1党となった、民主党の小沢代表は、いち早くこの法律の延長反対を表明し、参院では社民、共産、国民新党の賛同も得て、過半数でこの法律の延長を否決する体制が整っている。
 小沢代表は、アメリカのシーファー駐日大使からの会談要請を受けて、マスコミ公開の下で会談を行い、法律延長を求めるシーファー駐日大使の要請をあらためて拒否し、法律の期限切れ失効を明確に国民の前に表明した。

 これに対する国民の反応は、おおむね支持が多いようである。このテーマを主眼とした世論調査は行われていないので、直接的には判断できないが、この姿勢を示した後の、政党別支持率調査では、民主党は選挙直前の支持率上昇時の数字を維持しており、間接的ながら、民主党の姿勢に対して、国民の支持があることが推測できる。また、マスコミや投書欄などでも、同じ民主党内の前原前代表が異論を唱えている以外は、明確な反対意見は公明党からさえ聞こえてこない。

 ここで重要なのは、民主党がこの姿勢を最後まで貫くことが出来るかを国民が注視しているという点だ。
 テレビの討論番組で民主党の議員が発言していた、「イラクもアフガンも既に治安問題に移行しており、テロとの戦いと言う論拠は失われた」と言う意見ももっともだと思うが、それ以上に、小沢代表自身が表明している、「アフガンとの戦いは、アメリカが国連決議なしで行っている国際社会の合意に基づかない戦争」っと言う指摘は的を得ており、9.11を根拠として、アルカイダどころかアフガニスタンの暫定支配政権であったタリバンまで「テロ国家」と勝手に定義して滅ぼしてしまい、内戦状態をアフガニスタンにもたらしたアメリカの言い分は国際法的に見ても異常かつ違法である。

 それに対して敢然と異論を唱えた小沢代表の姿勢は、単にテロ特措法の問題だけでなく、湾岸戦争での1兆円を超す戦費支払いと言う屈辱的な支出を強いられて以来、アメリカの戦争外交、しかも実質は、政権内のネオコン派の私利私欲のための戦争を、「国際社会の総意」であるかのように粉飾するために、同盟国や、第三世界の国に、派兵、出兵を求めてきたアメリカに、唯々諾々と従ってきた自公政府の姿勢に、日本人の多くが、鬱屈した不満と反発を抱いていたのに対して、一種爽快感さえ与える、アメリカの戦争外交との訣別宣言とも映る姿勢であった。

 問題は、小沢民主党が、この態度を貫き通せるかである。菅代表代行が、小沢発言の直後に、「同法の修正協議には応じる余地がある」と述べたが、小沢代表のロジックからすれば、全面否決しか考えられ無いはずであり、何を修正するのか、疑問に思わざるを得ない。

 重要なのは、ここで民主党が、他の法案成立のバーターとして、テロ特措法の延長を容認することが無いようにと言うことである。年金流用禁止法案も、郵政民営化凍結法案も、国民投票法改正法案も大事である。しかし、外交面での、今後の日本の真の独立と、アメリカとの対等の外交を指向するためには、今回のテロ特措法延長反対は、絶対に譲ってはいけないことであり、国民もそれを期待しているはずである。

 もし、この姿勢を翻すようなことがあれば、小沢民主党に対しては、「やっぱり民主党には自公悪政の改革は任せられない」と言うことになり、国民の失望は大きく、民主党への支持も大きく減少するだろう。
 死に体安倍政権を、追い込むためには、一切の妥協は不要である。テロ特措法延長反対を含め、あらゆることで民主党は我意を貫いても良い時である。そうすればするほど、国民の支持が着いてくるに違いない。

 当然、私などよりも政治情勢に詳しい小沢代表のことである、その点は十分に理解していると思うが、前原などを抑え、正論を押し通す指導力が今こそ求められていると思う。
 場合によっては、党議拘束をかけ、離反する前原一派を除名するのも、今後のためには有益かと思う。一方で、参院で議席を減らし、支持者の多くが平和を望んでいる公明党を自民から離反させたほうが、有効だと思う。民意に添うとはそういうことである。

 是非、小沢代表及び民主党には、初心貫徹で、テロ特措法延長反対を貫いて欲しい。
 国民は注視している。鼎の軽重を問われるのは今である。
posted by 眠り猫 at 11:16| 東京 ????| Comment(17) | TrackBack(22) | 政治

2007年08月11日

無意味な小池訪米は、日本人の恥

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