2007年09月28日

恐るべき予測、世界大恐慌の再来

 昨日のエントリーに、複数の方から、郵政民営化、社保庁非国営化などにより、その郵便貯金、簡保資金、年金積立金などの巨額の資金が、運用先としてアメリカ資本の金融会社にわたり、日本人の積み立てたお金が、アメリカに流出するというご意見をいただいた。同時に、日本が際限も無くアメリカの国債を買い続けており、それがアメリカの戦費に使われていることと共に、その償還の見通しが不安定であるというご指摘もあった。

 ここから先は、私の妄想であり、ほとんど根拠は無い。しかし、多分、多くの経済学者が怖れているシナリオであり、決して起きないものでは無いと思う。

 現在、株式市場でもっとも値上がりの激しいのが中国の上海市場である。また、史上最高値を更新し続けているのはアメリカのニューヨーク市場である。中国では政府の方針で、アメリカでは市場心理を冷やさないため、両国とも、この状況を「バブル」(まぁ元々日本の言葉だが)であるとは明言していない。
 しかし、経済に無限拡大は無いという、厳密な理屈に従えば、このバブルはいつかは終わる。日本の時と同様、ペーパーマネーの世界である株式市場が、実態経済や、実際の富とかけ離れていけばいくほど、バブル崩壊時の衝撃は大きくなる。

 最近の雑誌や、新刊書の見出しを見ると、中国バブルが崩壊するのはほぼ3年後と見ている人が多いようである。中国の国内事情で、これは早くもなり、遅くもなるだろうがいずれは破綻するであろう。
 そして、同時に、対中貿易赤字が最大のアメリカのバブルが連鎖的に崩壊する。
 2つの大国の巨大バブルの崩壊により、世界は大混乱に陥るものと思われる。

 そして日本にとってもっとも恐ろしいシナリオは、アメリカ経済が崩壊して、日本が運用を任せた、上記の各種資金が、元本割れ、または返済不能になる危険性である。
 さらに、アメリカは、自国の国債の償還不能宣言を出すかもしれない。そうすると、アメリカ国債を買い続けてきた中国と日本の国家財政は一気に悪化する。
 これらの結果、世界大恐慌の再来が起きる可能性が大きい。

 直接の証拠にはならないが、気になることを一つ挙げておく。それは現在の金相場である。
 通常金は、戦争などの非常時や恐慌などによる経済的不安定の中で、ペーパマネーとしてではなく、現物の価値があるものとして、経済の先行きが不安視されるとき、買い手が増え、価格が上がる。
 先日の金相場は、過去最高の1オンス740ドル超の値段をつけた。
 これは、資本家、金持ち達が、既にバブル状態の米中の市場から資金を引き上げ、金を買うことに走っているのではないかと予想される。

 この大恐慌により、もっとも被害を被るのは、国民が積み立てた資金のほとんどとをアメリカ資本に任せ、またアメリカの国債を買いまくっていた日本政府の財政が破綻する。

 かつての1929年の世界大恐慌の時には、日本は軍国化が加速し、現物である、炭鉱や石油、鉄鉱石などを求めて、大陸や南方に侵略を行った。結果は無残な敗退に終わった。
 今度の恐慌の時には、日本は憲法の縛りからも、軍事力の点でも(量よりも質の点で)、侵略戦争を起こすことは出来ないしそうするバカもいないであろう。
 だが、その結果、日本は、資源も無く、預けておいたペーパーマネーが紙くずとなり、国の富を一気に失って、貧乏国に成り下がるのである。
 年金は破綻し、それを救済する政府の財政も破綻し、物価は上昇し、失業は増える。いわゆるスタグフレーションがかつて無い規模で起こるものと推測される。
 そこから先、日本国民にどのような悲劇が待っているかは予想できない。
 日本には直接関係無いかもしれないが、アメリカは南米に対して、資源獲得のための侵略をする可能性があると私は思っている。

 これは、一つのシナリオである。その通りになるとは限らない。しかし、当たらずとも言えど遠からずの予想であることも事実である。日本の経済人も、政府も、パックスアメリカーナの安定を信じてやまないが、アメリカといえど、実態経済から遊離したバブルが崩壊するのを止める手立ては無いのである。

 対処法といえば、郵政民営化をやめ、アメリカから資金を引き上げ、アメリカ国債はまだ信用力のあるうちに、他のものに(できれば金やレアメタルに)換えてしまうことである。
 それをしない、今の自民党政府の姿勢は、読みの甘い(と言うか経済オンチが政治をしている)ものであり、いずれ、大恐慌に巻き込まれ、国民の富を一気に失うことになるであろう。

 そうならないことを祈るのみである。
posted by 眠り猫 at 06:27| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(13) | 政治

2007年09月27日

対福田内閣には、ブロガーは政策論で臨め

 安倍内閣が退陣した。周知の通りである。
 思えば、安倍内閣は、安倍首相自身も、その閣僚も、まことに叩きやすい、スキャンダルと狂信的妄念に取り付かれた、異常な内閣であった。
 その結果、安倍内閣を攻撃する材料には事欠かず、初期はマスコミも統制されていたのが、終盤は、各社競って、安倍たたきをしていたものである。
 安倍をかばうのは一部の御用評論家と、参院選前に安倍と会食する等、マスコミ人としての資格の無いみのもんた(猿以下)だけであった。

 1年近く前、私が、ブログを始めたとき、他の方のブログを拝見して、幾つかのタイプがあることに気づいて記事にしたことがあった。ブロガーの主張の仕方にも、スキャンダル重視の、ただ安倍を叩けば良いと言う性格のブログも少なからずあった。それを悪いとは言わない。最終的に戦後最も危険な妄念を持った安倍首相を退陣にまで追い込んだのに、スキャンダル叩きが功を奏した面は否定できない。

 しかし、このたびの福田内閣では、派閥の領袖をずらりと並べ、いわゆる「身体検査」済みの閣僚が顔を並べる。また、福田はのらりくらりと本音を言わない、調整型政治家であり、なかなか批判の端著が見つけにくいのも確かである。
 福田が何かぼろを出すまで、批判もせずに待っているということは「自エンド」ブロガーとしてはできない。

 そこで、私は政策論を持って、福田内閣への疑問をぶつけ、その非を明らかにするべきであると思う。
 大前提には、自民党が、利権集団であり、最後のギリギリのところでは、国民生活よりも自分や取り巻きのための利権漁りのほうを選ぶであろうことがある。

 たとえば消費税だ。過去、導入時も、5%への値上げ時も、自民党はこれを福祉目的税「化」すると言っていたが、実際には全くそのような対応はとられてこなかった。
 そして、消費税を上げるというと選挙に響くから、福田首相は、選挙後までの棚上げを示唆している。

 しかし、年金問題の抜本的な解決と、恒久的な福祉の財源が必要であるのは確かである。
 私は、法人税減税の撤廃、奢侈税の復活、累進化税制度の再強化、軍事費削減、公共事業費削減によってまず年金原資と、他の福祉目的の資金を捻出するべきと考える。
 民主党には、正面から、何故、庶民増税をするのに、法人税減税が、その詳細な理由も明らかにせずに行われるのか?奢侈税や累進課税の撤廃の目的と効果は如何ほどであったのか?など、徹底的に福田内閣を追及してもらいたい。

 そして、その内容が明らかになったとき、もしそれでも福祉関係予算が不足するとした場合、私は年金の全額税方式を支持し、そのために特化した形での消費税増税にも賛成する。ただし、イギリスなどのように、生活必需品などは非課税とする。また奢侈税に変わり、ぜいたく品などへの消費税率は大幅に上げるべきと考える。

 上記の例は一例である。
 民主党は先の参議院選挙で、リベラル的セイフティネットの構築をマニフェストに謳った。そしてその財源として、消費税を上げないで、17兆円の財源をひねり出すと主張した。
 ならば、民主党にはその根拠と、それに基づく政策立案をまず示してもらいたい。それが可能ならば、私の言うような消費税の値上げも不要になるはずである。

 このように、正面からの国民生活を改善するための政策を、福田内閣にどんどんぶつけていけば良い。そして、自エンドブロガーも敵失待ちのスキャンダル叩きではなく、政策提言に主眼を置いたエントリーで、福田内閣を追い詰めていくべきであると考える。

 そのためにも、国政調査権による、情報開示が何よりも待たれる。ここで手を抜くようなことがあってはならない。民主党は、参院第一党として、責任政党としての役割を担わねばならない。
 今、ここで正論による福田内閣への追い込みが出来なければ、民主党に政権奪取の機会は今後巡ってこないであろう。

 情報公開と、その結果に基づく国民本位の正論による政策論争。そこにこそ、福田内閣、っと言うよりも自民党のアキレス腱が潜んでいるものと考える。
posted by 眠り猫 at 02:27| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(7) | 政治

2007年09月26日

福田政権の陣容決まる

 昨日、衆議院で福田自民党総裁が、内閣総理大臣に指名され、参議院とはねじれた結果になったが、憲法の規定に従い、福田首相が誕生した。
 早速組閣を行ったが、第2次安倍内閣の内容をほぼそのまま維持し、大きな変更は見られなかった。
 表向きの理由は、国会開会中であり、事務をスムーズに進めるには、大臣の変更は最小限にしようと言うものだった。
 しかし、自民党4役も含めると、福田を支持した8つの派閥全ての領袖を、党幹部または大臣に据えたことに成り、第2次安倍内閣の際に批判された、派閥均衡型の古い体質の組閣であったといわねばなるまい。
 特に、福田自身が所属する派閥の長の町村を官房長官に据えたことにより、福田自身の政策遂行力は大きく制限され、派閥の長達のご意見を伺いながらでないと運営できない内閣になったと言えるであろう。いわば、「集団指導体制」である。

 しかし、「船頭多くして船山に登る」の通り、自民党内の各派閥は、それぞれの族議員の集団である。緊縮財政維持と言うことで、パイの大きさが減った中で、族議員達の利権の奪い合いを、この陣容で防ぐことが出来るとはとても思えない。数ヵ月後の次期通常国会では予算の審議も始まる。
 そこで、福田が、総裁選で公約し、公明党との政策協議でも明言したリベラル的な弱者救済の予算を、族議員達に奪われずに済むとはとても思えない。できたら誉めてあげよう。

 自民党は利権漁りの族議員達が、権力に寄り添うことによって集まっている政党である。
 今回、麻生ではなく福田に支持が集まったのは、安倍の国民生活無視の復古的国家主義が、国民から嫌悪されたという事実を踏まえ、同様の右派である麻生では国民の支持が得られないという、消極的理由で、福田に支持が集まったに過ぎない。政権党と言う、権力維持により、族議員が利権を維持するためのバランス感覚が働いたに過ぎない。

 その状況で、やはり論功行賞的意味合いも強そうな、派閥の長ばかりを重用したこの組閣で、未だにその姿が見えない、「福田カラー」と言うものが出せるとはとても思えない。

 福田本人が、来年春の「話し合い解散」を既に口にしている以上、解散はもはや当然の道筋となった。しかし、その間、自民党は、国民の人気取りの政策を一時的にでも進めるであろう、消費税棚上げもその一つの表れだ。
 繰り返し述べているが、民主党は、徹底して国民の立場に立ち、族議員の跋扈を許さない姿勢で、対決していくべきだ。そして、春といわず、チャンスさえあれば、解散総選挙に持ち込むことを最優先に考えるべきだ。
 福田の登板、派閥均衡内閣で、自民党支持者には安堵感が広がっているであろう。しかし、無党派層の動きはまだ定まっていない。民主党が、その層を味方につけるためには、何よりも国民生活に直接関係する政策を国民の利益になる形で推し進めるべきであろう。

 昨日も述べたが、「調整型」の福田は、強硬策に弱いと思われる。民主党は主張する政治を行うべきである。
posted by 眠り猫 at 04:27| 東京 ????| Comment(3) | TrackBack(21) | 政治

2007年09月25日

総選挙無しでの権力のたらいまわし

 ここしばらく、まともな記事を書いてこなかった。
 体調の不良もあるが、自民党総裁選と言う、1私党の代表を決める話題にマスコミが集中し、また安倍の「放り出し辞任」の無責任さを追求するマスコミも無く、あれほど騒いでいた、テロ特措法延長問題すら、政争の具と化す様な状態で、馬鹿馬鹿しくて記事など書けなかったのが本音である。

 また、今のところ、福田新総裁>首相についても、論評が難しい。なぜならば、彼は、何も語っていないからである。語っていないことを評価、批判することはできない。

 それでも、間接的な情報から、福田新首相に対する批判を展開したい。
 福田新首相は、森内閣以降、小泉内閣の中盤まで、官房長官を長く務めた人物であった。官房長官は、なかなかの激職であるので(でも安倍のバカでも務まった)、無能とはいえないのであろう。
 しかし、その一方で、71歳になるまで、国務大臣の経験が無いまま首相になるというのも、異常と言えば異常である。
 国務大臣は官房長官より楽な仕事であるが、発言の責任は大きい。また、それなりに、人気や実力が無いと国務大臣に指名されない。今まで指名されてこなかったということは、福田と言う人物に実は人望が無かったのではないかと思うのである。

 また、官房長官当時、コイズミの指示を受けてではあろうが、イラクで人質にになったジャーナリストや市民運動家に、「自己責任」と言う、誤ったレッテルを貼り、吊るし上げを主導したのも福田であった。欧米に批判されようとも、「人命は地球よりも重い」と言って、ダッカハイジャック事件で、日本赤軍幹部を解放した父親の故・福田赳夫元首相とは、大分感性が違うようである。

 そして、総裁就任記者会見を聞いていて、一番感じたことは、この人はネゴシエーション主体の人であり、自分自身の哲学を持たない、古いタイプの政治家なのだなと感じた。
 実際、記者会見では、総裁選当時に語っていた政策についてすら、あいまいな回答に終始し、何も約束しようとしなかった。これは後日、政策実施段階で、公約違反と言われないように、責任回避のため、あらゆることで明言を避けたものと思われる。

 狂人安倍と比べれば、「穏健派」と言うことで、公明党は歓迎しているらしい。
 確かに、安倍や麻生と言った、日本会議所属の国粋主義的復古主義者とは違うのではないかと期待はさせるが、やはり改憲主義者であり、自らイラク給油と言い間違えたりしているテロ特措法の問題にも、あいまいながら固執する姿勢を見せている。

 また、党役員人事で、谷垣と言う、護憲、ハト派(と言いながら彼も日本会議の役員である)を迎え入れた一方、やはり日本会議メンバーで、安倍のタカ派色を補完していた伊吹文明を幹事長にしている。ここら辺、福田自身の意図はわからないが、右派の町村派(森派)としては、はずせない人物なのだろうか?

 総じて、福田は、「調整型」政治家であり、自らの信念と言うものはあまり無いのであろう。もちろん、信念が強いのが好いとはいえないのは、安倍を見れば明らかである。岸真理教の信念に突き動かされた、狂人的信念の結果は、いまだ負の遺産として日本国民を窮地に立たせている。
 だが、信念も無い政治家も困り者である。

 私としては、野党第一党の民主党は、対決姿勢を強めるべきであると、あらためて考える。「調整型」の福田は、民主党が強く出た場合、対処する術を持たないであろう。また安倍政権下の中川幹事長のような、悪辣な裏技を使えるかどうか不明である。
 よって、民主党は、正論を持って、国民のためになる政治を主張し、妥協せずに福田政権を追い詰めていくべきだと思う。それが政権交代への早道である。

 私は、民主党を全面支持はしていない。しかし、ここまで来たら、まずは政権交代による、自民党独裁政治の、膿を出すことが、まず第一であると考えている。そのためには調整型政治家、福田に、妥協の余地が無いことを示すべきである。もちろん、国民のためになる妥協は構わないが、単なるポイント稼ぎのための妥協は、民主党を政権から遠ざけるだけであろう。

 解散総選挙の無いままに、2人の首相が決まるという、権力のたらいまわしはいい加減に終わりにして、一刻も早い解散総選挙を求めて行きたい。
posted by 眠り猫 at 11:05| 東京 ??| Comment(1) | TrackBack(14) | 政治

2007年09月23日

福田新総裁の就任記者会見を聞く。

 言語明瞭、意味全く無し。 の一言。
posted by 眠り猫 at 18:20| 東京 ??| Comment(3) | TrackBack(3) | 政治

2007年09月21日

記事更新サボってすいません。

 18日に短い記事を書いて以来、今日で3日、記事をサボっています。
 主たる目的は、品川正治氏の講演録をなるべく長く一目に曝すことが目的です。
 おかげさまで、更新しないにもかかわらず、この3日間、コンスタントなアクセスが得られました。品川氏の言葉を広く広められたらと思います。

 記事をサボっていたのには別の理由もあり、持病の波が、少し下に振れているからでもあります。
 明日あたりからは、また復活したいと思いますので、よろしく。
posted by 眠り猫 at 12:33| 東京 ????| Comment(7) | TrackBack(12) | 独り言

2007年09月18日

品川正治氏講演会、議事抄録のご紹介。

 続けて品川正治氏の講演会関連情報です。
 主催団体の方で、講演会の抄録が出来上がりましたので、ご紹介します。

 「戦争、人間、そして憲法9条」
http://yufuu.com/User/Goken/2007914sokkiroku.html

 リンク先に、講演の抄録があります。
 文章、URLの転載、直接の引用は禁止します。
 紹介する場合、このブログのこの記事を紹介するようにしてください。お願いします。

 特に読んでいただきたいのは、私の15日の記事からは洩れていた、後半部分の新自由主義、アメリカンスタンダード批判の部分です。経済人であり、保険会社の社長まで務められた方の発言としては、この新自由主義批判は、極めて重要なものと思います。
posted by 眠り猫 at 16:11| 東京 ????| Comment(7) | TrackBack(9) | 戦争

2007年09月16日

野党、特に民主党は対決姿勢を強めていくべきだ。

 安倍の「放り出し辞任」(法的にはまだ首相だが)を受けて、マスコミは自民党の総裁選報道で一色である。今日(日曜)も朝から、各テレビ局では、麻生、福田両氏が出演しての報道番組が目立った。

 下馬評では、自民党内で、小派閥の麻生派を除いて、全派閥が福田支持で動いており、地方の県連の票が仮に麻生に流れたとしても、福田の過半数は動かないという見通しが出されている。
 迷走したコイズミチルドレンらも、結局コイズミの派閥である町村派が推す福田支持に回った。

 これは、昨年の安倍総裁誕生時と同様に、「勝ち馬に乗る」と言う流れに過ぎず、決して福田が高い見識や有効な政策を持っているわけではない。人材不足の自民党の末期的状況と言って良いであろう。

 ここで、客観的に両者を見てみると、麻生のほうが、より明確に、コイズミカイカクの修正を打ち出している。これは、総裁選の以前、超短命に終わった第二次安倍内閣の幹事長就任時から、特に地方と都市との格差是正策を正面に打ち出していた。しかし、それは、昔ながらの自民党政治と、同時にコイズミが破壊した土建族、農政族の利権政治と、それによる集票マシンの復活を目指したものであった。
 確かに、参院選で自民党から離れた地方の票のうち、多くが望んでいるのは、麻生の言う、「昔の自民党への回帰」であったであろう。しかし、それは真の意味の解決には至らない。

 一方の福田は、麻生型の地方重視もにおわせつつ、コイズミカイカクの継承を唱えているし、出身派閥も、コイズミ、安倍と続いた町村派だから、麻生よりは、コイズミカイカク=新自由主義路線に近いのは確かである。明確な思想や政策を打ち出してこなかった福田の内政への姿勢はまだ不明確なものがあるが、コイズミの路線からそう大きな変化は無いものと思われる。

 外交面で見ると、レイシスト(人種差別主義者)と、フランス雑誌に書かれた麻生に比べ、福田のほうが、経験もバランス感覚も豊かである、中韓との関係もよりスムーズになるであろう。靖国参拝も否定している。しかし、福田の場合、その「調整型」の性格にあるように、便宜的にその姿勢を取っているのに過ぎず、思想があってそうしているわけではなく、彼もまた改憲主義者である。

 民主党を含む野党にとって、福田はやりにくい相手だと言われている。別にテレビを見なくても私もそう思う。福田のほうが、状況に応じて柔軟に立場や主張を修正し、時には野党との妥協もする、老獪な政治家だからである。インド洋での給油問題も、一時中断は免れなくなったが、新法による継続について、民主党と協議したいと言っている。

 ここで、民主党がとる道は2つに分かれる。
 福田との協議による協調路線を選択し、是々非々で、政策上のポイントを稼ぐ方法である。この方が楽だし、「何でも反対野党」、「国政を滞らせているのは野党だ」っと言うマスコミの常套句の批判も受けにくい。
 また、それなりにポイントも稼げるので、公約違反にもならず、自分達の成果と強調することも出来る。

 もう一つは、安倍に対して行おうとしていた、強硬な対立路線である。
 これは上記のような批判を受けやすく、また方策を誤ると、世論が大きく自民党よりに変化する可能性もある。

 しかし、私としては、民主党は、今こそが、政権奪取のための攻略時だと思う。
 協調路線では、絶対に政権をとることは出来ない。そうしているうちに民主党も、利権構造の中に絡め取られていき、自民党と変わらない、翼賛政治を招くことになるであろう。それは、民主党の議員にとっては楽をして権力に近づく手段であろうが、国民が望んでいるものとは大きく乖離する。

 国民は、今、コイズミカイカクによる格差、及びアメリカへの富みの流出、媚米外交による主権喪失とも思える今の日本に憤りを持っている。
 それをはっきりと否定すると誓ったのが、先の参院選での民主党のマニフェストではなかったか?リベラリズムを謳い、地方格差是正に取り組み、媚米外交からの脱却を謳ったのではなかったか。そして多くの支持を得て、参院での第一党となったのではなかったか?

 ならば、公約を、妥協によって中途半端に達成する道ではなく、正面からの政策論争で、自民党を破り、その上で政権を奪取した上で、完全な形で公約を実現するべきであると、私は主張する。
 安倍の暴政、失政により失われた自民党への信頼、及び不信感の増大している今、福田の登板により自民党支持層の高齢者層は、安心するだろうが、福田にそれ以上のものは期待できない。

 今こそ、民主党は攻め時である。正論を振りかざせばよい。妥協する必要も無い。国民の声のままに、自民党を糾弾し、新自由主義の暴虐を止め、アメリカの戦争外交への追従をやめさせるべきだ。

 参院で多数を握り、政策実現力を得た、責任政党として、民主党に求められるのは、国民のために主張することであり、相手が柔軟はだからと言って、以前の国対政治のような、密室の談合による妥協政治を行うべきではない。
 この点を私は今後も強く主張していきたい。

(この文章は、民主党ホームページに送付します。)
posted by 眠り猫 at 10:26| 東京 ????| Comment(5) | TrackBack(22) | 政治

2007年09月15日

ブログ開設1周年に、思いを新たにする。

 1年前の今日、9月15日に、私はこのブログを開設しました。
 当時も今と同じように自民党の総裁選挙が行われており、その中で、もっとも危険な復古的改憲思想の持ち主の安倍晋三が、首相になる見通しになっていたことに、民主主義と平和への危機感を感じ、私一人に何か出来ないかと思って始めたのが、このブログでした。

 1年間の間に様々な紆余曲折がありましたし、政界では、1年間の前半は、安倍の強引な政治手法での、国家主義的人権抑圧法案が次々に可決して行き、後半は、国民生活をないがしろにしたまま、そのような行為に走る安倍への警戒感と、不祥事の連続により、安倍の人気が激減するという状況でした。

 今回、9月12日に、安倍が首相の座を信じられないほどの無責任さで放り出したことは、ある意味においては、国民の良識、常識の勝利であり、前時代的な復古思想の復活より、まずお財布を何とかして欲しいという切実な思いが安倍を退陣に追い込んだのだと思います。

 私も、ブログ開始後、「カナダde日本語」の美爾依さんや、「きまぐれな日々」のkojitaken氏らと親交を持ち、私も「AbEnd運動」に参加し、安倍政権と、その前時代的な悪政を批判し続けてきました。

 私のブログ開設の動機からすれば、安倍が、惨めに退陣した今、祝杯を挙げて、ブログを閉店するのも道だったかもしれません。
 しかし、私は、この1年間の間に、様々な方法で様々な方々から情報や知恵をいただき、今では、単に安倍政権を倒せば済むものではなく、ここ数日繰り返していたように、「安倍的なもの」=「極右組織、日本会議と自民党の同一性」自体を覆さない限り、第2の安倍が再び登場すると思うのです。

 また、安倍が責任を負わされる形になりましたが、今の国民の生活実感の悪化や、ワーキングプア、ネットカフェ難民などの格差の問題は、安倍の前のコイズミカイカクの結果であり、当時それを盲目的に支持した階層が、今最も被害を受けているという状況があります。
 この新自由主義=市場原理、民営化万能論の虚構をあらわにし、日本を再び、豊かさを実感できる国に戻すこともまた、私達の使命であると感じるようになりました。

 私が、ブログを始めた理由。そして、安倍退陣が成就した後、「AbEnd運動」は、自民党をENDにしようという、「自・END運動」に発展することになりました。
 奇しくも、AbEnd的活動を始めて1周年の今日、私もこれに参加し、引き続き、自民政権打倒のために、記事を書き続け、また現実社会でも、昨日の講演会の主催などの活動のお手伝いなどを通して、自民党が志向する、従米(媚米)、戦争、人権抑圧の政治を辞めさせ、戦後長く続いた、自民党独裁政権の下で、腐りきった利権の構造を、政権交代により白日の下に曝し、関係者を処断し、日本を再生することを目指したいと思っています。

 坂本竜馬は、「今一度、日本を洗濯し申し候」と言ったといわれています。
 私自身が竜馬ではありませんが、その気持ちは受け継いで、日本の洗濯のために、今後も微力を尽くしていく所存です。

 今後も応援、ご指導よろしくお願いいたします。
posted by 眠り猫 at 17:48| 東京 ????| Comment(5) | TrackBack(10) | 日記

経済同友会終身幹事の品川正治氏の講演を聞く

 昨日は、かねてよりこのブログでも数度にわたり開催案内を掲載していた、品川正治さん(経済同友会終身幹事)の現行憲法護憲、特に9条護憲に関する講演会を聞いてきました。
 講演の題は、「戦争、人間、そして憲法9条」と言うものです。

 私は主催団体のスタッフとして参加したので、講演会の始まる前の準備やセッティング、終了後の迅速な後片付けなどを手伝い、かなり疲れました。

 しかし、昨日の疲れの大半は、品川氏の講演を集中して聞いたことにより、その重い言葉による、精神的な痛打を受けて、頭が疲れたというのが、本当のところでしょう。これは誉めているのであります。

 会場は400人収容の中規模のホール。事前申し込みは事務局をあわせて100人ちょっとだったのですが、当日来場可としていたため、事前申し込み無しのお客さんが200名以上いらっしゃり、会場は、ほぼ満席に近い状態(2階の60席を使わなかったので)になりました。
 先の参議院選挙の東京選挙区で当選された、川田龍平さんもいらっしゃったり、北海道新聞や東京新聞の記者の取材も入り、品川さん自身が、「こんなことは珍しい」と言う状況で、講演会は始まりました。
 最初は、ゆっくりとした穏やかな話し方で始まりましたが、徐々に言葉に強さが加わって行き、聞いていた私も、2時間の講演に引き込まれるように聞き入っていました。

 詳細は、主催団体のメンバーが速記録を作っているので、整理され次第メンバーに配信されるので、いずれこの場でご紹介したいと思いますが、まず最初は、ご自分の戦争体験からお話が始まりました。
 旧制高等学校2年の時に、召集され、中国戦線の最前線の戦闘部隊に配属され、歩兵として、数知れない戦闘に参加したそうです。
 しかし、品川さんは、戦争の悲惨さだけを強調することはありませんでした。
 お話の中心は、前線で戦闘した兵士達は、常に、自分達が何をしているのか、中国人を殺し、自分達も殺されているこの戦争に何の意味があるのかと、常に問い続けていたそうです。
 そして、当時、中国に100万人の日本軍が展開していたそうですが、その9割は、占領した地域の守備軍で、一発の弾を撃つことも、爆撃を受けることも無い、後方司令部要員であり、残り1割が、品川さんが所属した、実戦部隊だったそうです。

 敗戦後、捕虜収容所に収容された日本兵の中で、後方司令部にいた士官たちを中心に、降伏した日本政府を弾劾する血判状が作られ、強制的に署名を求められるという事件があったそうです。これに対して、実戦部隊の兵士達は、戦争がやっと終わった今、何を言うのかと猛反発し、殴り合いの挙句、実戦部隊からこの署名に参加した人は1人もいなかったそうです。その後その血判状がどうなったかはご存じないそうですが、多分中国側にとがめられて立ち消えになったのでしょう。

 そして、日本に復員してきたとき、たまたま船が着いたのが、品川さんの所属する鳥取連隊の本拠地の近くだったので、遠方に帰る復員兵たちを先に船から降ろし、品川さんたちの部隊は数日、船の中で上陸を待っていたのだそうです。その時、古新聞が部隊に配られ、その中身は、1945年11月3日に公布された日本国憲法の中身を報じる記事だったそうです。
 それを読んだ品川さんたちは、涙を流しながら、あぁ、これで戦争の無い日本がやってくる。もうこんな苦しみを、自分にも、相手にも与える非道な行為を行うことは永久に無いのだ、それを国の最高法規である憲法に謳ってくれた、なんと言う喜びかと思ったそうです。

 そして、品川さんは、日本国憲法を「押し付けだから改憲すべき」と言う意見があるが、噴飯物である。あの当時、日本国民は歓喜の声を上げて、この憲法を迎えたのであって、国民の支持を受けた憲法であった。押し付けだから改憲して戦争のできる国にしようなどと言うのは間違っている、と断言されました。

 この後も、すばらしいお話が続くのですが、詳細のご紹介は、速記録ができてからに譲るとして、私の感想を述べます。
 品川さんがおっしゃったことは単に戦争体験だけでなく、それをステップに、平和への思いと、コイズミ以降進行した、憲法9条の空洞化とアメリカ追従外交、そして新自由主義批判など、幅広い分野にわたって、数字も挙げながら、現在の為政者、経済界の姿勢を厳しく批判していました。
 そして、自画自賛になりますが、そのおっしゃることの7割は、私がこれまでこのブログに書き続けてきたことと、完全に一致しています。残り3割は、私が知らなかったこと、気づかなかったことを、品川さんに教えていただいたものです。非常に勉強になりました。

 また、自分が書いてきたことと、品川さんの意見が一致していることに喜んだのは最初の方だけで、その言葉の、重みと、迫力に、徐々に引き込まれ、涙を流しそうにまでなり、自分の主張の浅薄さに気づかされ、最後は講演を聞いただけでへとへとになるほど、打ちのめされました。

 最後に、品川さんのおっしゃった、重要なことを書いておきます。コイズミ以降進んだ、憲法の空洞化。9条の旗は既にぼろぼろであると言ってよい。しかし、いまだ、国民がその旗ざおを握り締めている限り、この世界に誇りうる憲法の精神はまだ倒れていない。もし、改憲の国民投票があったなら、そこでは、政治家もトヨタ社長も、我々一般の国民も平等の1票を持つ。そこで日本人が、護憲を選択したとき、アメリカの戦争外交は変更を余儀なくされ、世界に向けて9条の精神が発信され、改憲を発議した政府は瓦解し、あらためて日本国憲法による、正しい政治が行われるであろう、だから、国民は(ここにきている皆さんは)、自分が主権者であり、今、歴史と世界情勢を変えうる1票を持っていることを肝に銘じて欲しい、っと言う言葉で講演を締めくくられました。

 以上、金融機関の経営者を務められ、財界でも、経済同友会終身幹事と言う立場にありながら、積極的に護憲の発言を発信し続けている、品川正治さんの講演についての、簡単なご紹介を終わります。
 2時間に及ぶ講演の中、原稿等全く使用せず、熱のこもった、一言一言に重みのある言葉で、護憲への重みを伝えてくださりました。
posted by 眠り猫 at 06:56| 東京 ??| Comment(9) | TrackBack(17) | 憲法

2007年09月14日

【お題】安倍後の日本がまず手を付けるべきことは何か?

 ひっさしぶりに、【お題】です。
 本当は、「猫の教室」は、この臨時国会までの暫定的なスタイルで、その後は臨戦態勢に入ろうと思っていたのですが、安倍の突然の辞任で、しばらく国会が空転するので、もうしばらく「猫の教室」を続けます。

 さて、安倍退陣後、次の政権がスタートします。また場合によっては解散総選挙となり、政権交代するやも知れません。
 いずれにしろ、先の参院選で、「安倍的なもの」は、ほぼ全否定されたわけで、復古的改憲主義者の主張は後退したと見るべきでしょう。
 とした場合、今後の政権が目指すべき課題は何だと思いますか?優先順位をつけてお答えください。
 いくつか例示しますが、他のものを持ち込んでも結構です。

 ○ 安倍の行った、国家主義的な法律を廃止する。
 ○ 格差是正、特に高齢者層を中心にした弱者へのセイフティネットを構築する。
 ○ 農村を中心とした、地方の、都市部との格差是正に取り組む。
 ○ 財政再建最優先。
 ○ 年金流用禁止を含めて、特殊法人改革。
 ○ 天下り禁止法の制定。

 などなどです。
 この問いに正答は無いと思いますが、ご意見をお聞かせください。
posted by 眠り猫 at 07:07| 東京 ????| Comment(7) | TrackBack(15) | 政治

2007年09月13日

見苦しいコイズミチルドレンの迷走

 事実上、次の首相を決めることになる、自民党総裁選が始動した。
 明日14日告示で、23日投票だそうである。

 これに先んじて、候補者を巡って、各派閥、さらにコイズミチルドレンと小池百合子の迷走が目立った。
 コイズミチルドレンは、「コイズミ郵政選挙」で、郵政民営化反対派議員に、「刺客」と言われて擁立された、新人議員たちである。
 彼らは、コイズミの劇場政治と、当時のマスコミの馬鹿騒ぎのおかげで、当選した、地盤も何も持たない議員達である。世襲が幅を利かす政界で、新風を吹き込むことが出来るのならばそれでよかっただろうが、実質的には、コイズミを支え、またその羽根の下で守られていた、脆弱な存在でしか無かった。
 最近の民営化反対議員の復党が続く中で、次の選挙での自分達の行く末に不安を抱いていたのは確かであろう。
 その結果、彼らは、コイズミの再登板を目指して、昨日会合を開いて、集会を開き、署名を集めて動いたらしい。その中に小池百合子もいたという。

 彼らの行動は、単純に自分の地位の保全だけを目指したものである。それをテレビでは「国のため」を連呼していた。全くばかげた行動である。
 現実には、コイズミ再登板は、本人が100%無いといっているそうである。明日の告示までに翻意しない限り、コイズミの再登板は無い。
 私利私欲と権力欲のためだけに動く、小池百合子と、チルドレンらの行動は醜態と言うべきである。
 マスコミもこんな連中を大きく扱うんじゃない。

 私としては、コイズミが再登板しないのは、大変ホッとした。未だにB層に根強い人気があるコイズミの場合、今後自分が作った泥舟の上であがくにしろ、今後予想される解散総選挙ではコイズミ人気は侮れないものであっただろう。
 その意味では、コイズミが立候補しないことにはひとまず安堵した。

 現状、額賀(このスキャンダルまみれの男に務まるのか?)、麻生、谷垣らがほぼ確定、町村派の福田は、様子を見るらしい。
 国民にとってもっとも良いのは、もちろん自民党の下野である。
 しかし、それは置いておいて、今の候補者の中から選ぶとすると、私なら谷垣である。
 谷垣は、コイズミカイカクからもっとも遠く、また麻生が目指す古い自民党政治の復活とも縁が遠い。
 そして護憲派であり、見識にも期待できる。

 ただ、自民党としては、「選挙の顔」を立てたいだろうから、エリート然とした谷垣では人気が集まらないだろう。そうすると麻生か額賀かと言うことになり、穴馬として福田であろうか。

 何にしても解散総選挙を求めていくことがもっとも重要である。
posted by 眠り猫 at 18:02| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(4) | 政治

今、私達は瀬戸際にいる。

 昨日の午後も今日も、安倍の退陣表明に伴い、ニュースもブログ言論も、安倍たたきと、退陣の真相についての揣摩臆測がにぎやかです。


 しかしです。今は、もう退陣した安倍を叩いても何もならないことに気づくべきです。

 私達は、コイズミ政権での5年間、安倍政権での1年間、あらゆる面で敗北に敗北を重ねてきたのではないでしょうか?
 新自由主義万能論により格差が広がり地方は疲弊し(その前提には国に頼りきる地方と言う、自民党の集票マシン構築と言う、失政があった)、非正規雇用は増え、ワーキングプアと言う言葉が生まれました。
 さらに財界は調子に乗って、ホワイトカラーエグザンプションなどと言い出し、日本は搾取者と、非搾取者に分割されてしまいました。

 そして、コイズミ郵政選挙での多数を握った安倍は、反国民的な、教育基本法改悪、国民投票法の可決など、国民にはなんら利益をもたらさない、国家主義的法律を作っていきました。


 私達は、今、瀬戸際にまで追い詰められている状況と認識するべきです。
 そして、やはり保守政党である民主党が、どこまで国民のための政治をしてくれるのか、見極め、意見を発信し、民主党の舵取りを誤らせないようにして、このゆがんだ日本を再生させなければならないのです。


 もし、自民党が次期総裁にコイズミを再選したらどうなるでしょう?B層は安倍政権下での閉塞感から解放されたように、コイズミを熱狂的に支持するでしょう。それは、ファシズムが台頭した、戦前のヨーロッパを想起させます。
 閉塞感を打ち破る「フューラー」(独裁者)に、熱狂するのは、歴史が証明しています。


 私達は、何としてもこの「負けている状態」から、巻き返しを図らなければならないのです。
 安倍のような暗愚な宰相をいただいたのは、日本の不幸でした。
 しかし、その退陣を祝っている暇も余裕も私達には無いのです。


 今後の政局を見極めつつ、捲土重来を期すべく、党派の差や、これまでのわだかまりを捨てて、今こそ力を合わせて、日本の再生に向けた取り組みをするべきです。

 私も、今後、抽象論にとどまらず、具体的な戦術論を述べて行きたいと思います。
posted by 眠り猫 at 10:31| 東京 ????| Comment(3) | TrackBack(5) | 政治

2007年09月12日

興奮して眠れない夜。安倍退陣に寄せて。

 今日は昼寝をして、目が覚めてテレビをつけたら、安倍辞職の特別番組だった。
 早速PCを立ち上げて、一気に2つのエントリーを書いた。
 その後、各ブログや、ネットニュースなどで情報収集しているうちに、いつもの就寝時間を過ぎてしまった。
 にも拘らず、眠れないのである。

 AbEndの達成による高揚感とは違う。ニュースを聞いた一瞬はそれを感じたが、その後は、あまりにも無責任な安倍と、それを許してきた自民党への怒りがふつふつと湧いてきて、爽快感などまるでない1日だった。

 そして、一度は布団に入ったものの、考え事をして、眠れない中で、思った事は、これからが正念場だということである。
 詳細は明日のエントリーに譲るが、コイズミ政権下での5年、安倍政権下での1年。日本は、一部の搾取階級のためだけの、ゆがんだ国になってしまった。
 マスコミ統制も行われ、まっとうな言論は封殺されてきた。日本は、第二次世界大戦に向かう頃のように、普通の国民が気づかぬうちに、右傾化を強め、弱者を切り捨てる国家になってしまった。

 安倍のアホの辞任で喜んでいる場合では無い。
 私達は、ここをスタート地点として、ゆがんでしまった日本と言う国を立て直さなければならない。
 そして、かなりの時日を要して、立て直せたとしても、その後さらに、新しい日本。対米追従から独立し、軍事の論理から脱却し、まず国民のための政治を行う国にするためにはさらなる努力が必要となるのである。

 道は遠い。しかし、諦めている場合ではない。安倍辞任と言う「ここから」、反転攻勢をかける時なのである。その決意で身が引き締まる想いである。
posted by 眠り猫 at 22:15| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(6) | 独り言

私達の戦いは終わらない。

 安倍首相の突然の辞任で、安倍が目指してきた、「戦後レジームからの脱却」と言う名の、保守反動政治は終焉を迎えたといえるだろう。
 安倍の暴走の結果、逆に改憲、軍拡、その他、「安倍的なもの」に対する、国民の不信と反発は強いものが生じ、今後他のものが政権の座についても、当面これを蒸し返すことはできまい。
 その意味で、国民は、「安倍的なもの」を拒否し、参院選でノーを突きつけた。これほど民意がはっきりした参院選も珍しいのではないか。

 しかし、私はもう、次を展望したい。安倍のような小政治屋の去就などは瑣末時でしかない。
 首相の座は国政からはずすことはできない。だから、自民党内での権力のたらいまわしになるのか、臨時代理を立てて、選挙管理内閣を作り総選挙に出るのか、まだ予断を許さない状況である。
 私としては、解散を望むが、自民党にとっては、今解散することは、党の死命を制すると言っても良く、解散は回避しようと動くだろう。

 私達ブロガーや市民は、まず、解散総選挙を強く求めていくことを目指すべきだ。

 次に、仮に権力のたらいまわしが行われ、解散が行われないとした場合、民意は完全に自民党から離れる。野党は参議院を軸に、徹底して自民党を追い込んでいかねばなるまい。
 そうすれば、今以上に自民党を弱らせ、解散もしくは任期満了だとしても、政権交代が実現するに違いない。
 政権交代して、「悪の戦後レジーム」=自民党独裁政権の利権や腐敗の構造を一気に暴露して破壊しなければならない。それが新生日本のための第一歩である。
 そして、コイズミカイカクで格差の底辺に追い込まれた人々に光をあて、アメリカ追従外交をあらため、環境技術などで、世界をリードする、新しい国づくりを進めるべきだろう。

 この15日で、私がこのブログを始めて1年になる。丁度、安倍の台頭に不安を感じて、何か出来ないかと思って始めたブログだった。
 しかし、安倍の退陣が実現し、また「安倍的なもの」への国民の反発が高まったこの時点で、私はなお、ブログを継続することを宣言する。

 私達の戦いはまだ終わらない。民主党が正義とも言いきれない。護憲小政党も改めるべきは改めるべきである。公明党はとりあえず、自民党との連立を解消するべきだ。
 まだまだ、なさねばならないことがある。
 今ほど政治への関心と、国民の1票の重さが感じられるときはかつて無かった。
 この今こそが、日本を真に正しく、国民のための国家にするためのチャンスなのである。
posted by 眠り猫 at 15:11| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(29) | 独り言

舛添厚労相、残業代ゼロ法案を「家族団らん法」への言い換え指示

 馬鹿馬鹿しくて、失笑してしまった報道である。
 安倍内閣が人気を落とし始めた最初のきっかけの一つにもなった、「ホワイトカラー・エグザンプション法案」。マスコミでは「残業代ゼロ法案」と命名され、徹底的に叩かれて、法案の提出を見送った経緯がある。
 いろいろ言い訳をしていたが、要は財界からの要求で残業代を0にしても働かせられるようにと言う法案である。

 既に見送られ、参議院選挙でも大敗を喫した自民党が、まだこの法案に執着しているとは思わなかった。
 しかも、舛添厚労相は、これを「家族団らん法案」と言い換えるように指示したという。
 まったく、見事なシュートでオウン・ゴールを決めてくれた言うほかは無い。

 噴飯物である。全く労働の実態がわかっていない。まるで労働者が残業代稼ぎのために残業をしているといわんばかりの発言だ。
 断言しよう。私は、月に200時間から250時間のサービス残業を2年間強いられて、過労うつ病を発症した人間である。私は好きでサービス残業していたわけではない。ただ、私が仕事をしないと、誰もその問題を処理しようとせず、そのままでは会社に1000億円規模の損失が出るという状況だったので、やむを得ず仕事を遂行したまでだ。遊んでいたのは上司達であり、私ではない。

 本当に残業をなくして、家族団らんさせたければ、「残業禁止法」を作れば良い。なのに何故、ただ働きを前提にする、ホワイトカラー・エグザンプション法にこだわるのか?もちろん財界の要求だからである。

 それを言葉の言いかえで何とかなると思っている舛添の馬鹿さ加減と、彼が、言いかえれば国民が騙されると、国民を馬鹿にした考えの持ち主であることが明確になった。

 労組が支持する野党が参議院で過半数を占めている状況でこの法案の成立の見通しは無い。衆議院再議で、三分の二で再議決するほどの重要法案でもない。万一そんなことをしたら、解散総選挙に追い込まれるか、解散を避けて、衆議院での多数を維持したくとも、あと2年弱で衆議院の任期切れである。こんな法律をごり押ししたら、そこで自民党が歴史的大敗北を喫するのは間違いない。

 舛添はどうやら、自民党を崩壊させたいらしい。大歓迎である。
 離婚3回(原因は舛添のドメスティックバイオレンス)、愛人3人、愛人に産ませた子供が3人。
 こんな男に、「家族団らん」などをご教示いただく必要は無い。それこそ家庭が崩壊する。

 大体私は過労うつ病で、会社は何の救済もせず、降格までされて収入が激減し、また病気のため見合いなどもできず、いまだに独身である。団欒などできるはずも無い。

 何故、「残業禁止法」ではなく、「ホワイトカラー・エグザンプション法」が家族団らんになるのか、解明してもらいたいものである。
posted by 眠り猫 at 06:01| 東京 ?J| Comment(4) | TrackBack(5) | 政治

2007年09月10日

安倍は真性の馬鹿だった。

 休止宣言をしましたが、問題が解決したので、記事更新を再開します。と言っても不定期になるでしょうが。

 今日書かずにはいられないのは、安倍が、ブッシュ大統領に対して、インド洋での給油(テロ特措法と言い切らないところが、イラクでの戦闘に関与している証拠か)の継続に、「職を賭して」取り組むと表明したことである。

 既に、多くのブログで、「安倍はどこの国の首相だ」、「アメリカ様には盲従するのか」など、批判に曝されているが、私も声を大にして言いたい。
 参院選での自民党の敗因。すなわち、国民の要求は、「生活改善」であったはずだ。自民党の内部委員会の総括でもそうなっている。
 ならば、安倍が不退転の決意で取り組むべきことは、アメリカの戦争支援ではなく、国民の生活をどう改善していくかと言うことであるべきであった。

 しかし、続投宣言後、この事に関する発言は、わずかしかなく、しかも抽象的なものにとどまっていた。
 その一方で、インド洋でのアメリカ艦船への給油と言うことに、「職を賭す」とはどういう了見だ、と言わざるを得ない。

 また、参院で野党過半数であり、議長も民主党である以上、テロ特措法の延長及びそれに類する新法の可決の可能性は、限りなくゼロに近い。この状況で、「職を賭す」と発言したことは、今後62日以内に、安倍はやめることを宣言したわけだ。
 AbEndブロガーとしては喜ばしいことではあるが、客観的に見て、無責任以外の何物でもなく、また続投宣言に何の意味があったのか、頭の中身を疑わざるを得ない発言である。

 世論調査の結果でも、テロ特措法延長に賛成する国民は20%台。反対は過半数である。
 「国民のためにならないことしかしない政治家」=安倍晋三。
 どうせなら、今すぐ辞めてもらいたいものだ。
posted by 眠り猫 at 11:36| 東京 ??| Comment(7) | TrackBack(19) | 政治

2007年09月09日

安倍は既に脳死、次は麻生への攻勢を強めよう

 昨日、記事休止と言っておきながら、早速今日、記事を書く私をお許しください。

 さて、参院選、開票最中に続投を表明した安倍首相だが、その後の外遊、組閣、そして今回のAPECでの首脳会談でも、オウムのごとくに従来の主張を繰り返すだけで、何の進歩も無い。参院選の敗北を受けての党内の委員会の報告にもコメントは無い。
 また、次々に露見する自民党議員の金にかかわる不祥事、疑惑にも(何故「ミス」が、全て議員にとって有利な方向のみの「ミス」なのだろうか?)一切反応を示していない。
 岸真理教とも言うべき、論理の無い情念に動かされていた安倍は、それが参院選で全否定され、党内でも支持を失い、もはや思考停止、脳死状態に陥ったと見て良い。
 今後の国会での論戦が見ものだが、理念無き情動政治家の安倍には、この国会を乗り切る手腕は無いであろう。

 ここに来て、遠藤前農水相の更迭に関しては、麻生幹事長と、与謝野官房長官らだけでことを運んだとの情報がある。
 とすれば、自民党内は、既に、「次は麻生」で走り出しているのに違いない。

 私達がもっとも警戒すべきなのは、安倍が、内閣総辞職で、解散しないで首相の席を麻生に譲る方策である。権力に固執する安倍が、素直に応じるかどうかは不明だが、麻生はこれを望んでいるに違いない。
 そうした場合、コイズミカイカクから訣別し、古い自民党政治への回帰を進める麻生に対し、旧来の自民党支持勢力は、もろ手を挙げてそれを歓迎し、自民党支持率は、回復するであろう。それで解散総選挙となった場合、政権交代が実現しない可能性も大きくなる。

 野党、特に民主党は、権力のたらいまわしを許さず、何としても安倍政権下での解散総選挙に持ち込まなければならない。
 麻生が復活させようとしているのは、旧来の自民党の土建と農政の利権ルートであり、それに応じた集票マシンの再構築である。
 コイズミカイカクは日本に負の遺産を残したが、それ以前の自民党政治も決して国民中心ではなく、一部の利権勢力による政治だった。バブル以前に比べ、財政が厳しい今の日本で、再び利権組織へのバラ播きを許してはならない。
 地方の活性化策は、地方分権と、各地方に応じたきめ細かい施策で対処するべきであり、土建政治、補助金行政の復権を許してはならないのである。それでは利権に群がる一部の業者のみに分け前が落ちるだけで、真に自立した地方の復権は達成できない。
 

  コイズミカイカクの負の面は当然撤廃するべきだが、麻生の路線もまた復活させてはなら無いのである。
posted by 眠り猫 at 11:57| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(12) | 政治

2007年09月08日

引き続きお休みします。

 諸般の事情がありまして。まだ本格的に記事作成にかかれません。
 当面、2週間は、何か書きたくならない限り、記事更新はいたしません。
 不本意ではありますが、やむをえない事情があるのです。

 コメントなどにもお答えしていませんがご容赦ください。
 ただ、他の人を非難するような言葉は使わないでください。
 自分が正しいと信じていても、私から見れば、100〜50年前の古い思想に過ぎないものもあります。その立場で、今後50年を展望しようと言う試みを批判するのは少なからず困ります。既に捨て去られた議論なので、コメントをつけようもありません。また、そういう意見を超克しようと言うのが私の意図ですので。
 少なくとも他の方が不快になるような言葉を使用した人は、記事は残してありますが、アクセス禁止にしました。今後も同様です。

 ではでは。
posted by 眠り猫 at 15:53| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(1) | 独り言

2007年09月06日

スキャンダルはもう良い。政策論議の本格化を!

 数日休ませていただきました。まだ本調子ではありませんが、書きたい事があったので。

 マスコミでは、安倍政権を含め、自民党内閣への金銭面での身体検査に大わらわです。叩けば何でも出てくる利権集団、自民党の議員に、身奇麗な人はいないのでしょう。
 それを叩くのは一向に構いません。どんどん叩いて、膿は出すべきでしょう。

 しかし、与党側も下半身スキャンダルを中心に、反攻に出ています。まことに馬鹿馬鹿しい状況といえるでしょう。

 10日から62日間の臨時国会。
 そろそろ、政策議論を行うべきではないでしょうか?
 前の国会(短期のものは除く)では、安倍が衆議院での圧倒的多数を背景に、自分の狂信的情念に突き動かされての、国家主義的な強権法規の強行採決が連発され、政策や国民生活が議論されることはありませんでした。

 参議院における、与野党逆転の構図で、今こそ、国民生活全体を展望した、政策論議こそが求められます。政治は権力を巡っての陣取り合戦ではありません。
 国家、国民の幸福のための政策を議論する。まさにそのための国会です。

 スキャンダルたたきは三流週刊誌に任せて、私達は、政策論議を深めて行きましょう。

 私は、この記事に先んずる数回の記事で、私の所見を述べました。
 私は基本的にこの立場から、政策論を語りたいと思います。

 政策論無き安倍政治は、与野党逆転の参議院で、さらに馬脚を顕すでしょう。
 脳死状態にあるとしか思えない安倍首相は、もはや指導力を失い、今は麻生幹事長が、政権を握っているとも言える状況で、コイズミが主張していたカイカクに逆行する、地方ばら撒き、旧来の自民党型政治への復帰を進め様としています。

 コイズミカイカクは日本を格差社会にし、不幸を増やしました。
 しかし、それ以前の自民党土建政治への回帰もまた許してはならないのです。今こそ、積極的な国民のための政策論議を行うべきときです。
posted by 眠り猫 at 16:40| 東京 ?J| Comment(4) | TrackBack(9) | 政治
RSS取得