私は、早寝するので、もう速報とは言えないかもしれないけど、今朝の朝刊よりは早いでしょう。
失言速射砲の中山国土交通相が自ら辞表を出しました。
麻生内閣発足後5日にしての辞任。安倍内閣での遠藤元農相よりも短い在任期間だったわけですが、それでも麻生内閣へ与えた悪影響は計り知れないものがあります。
日教組や、民主党を解体する!と叫ぶなど、最後はもうやけっぱちのようでしたが、これは、保守主義者の本音でしょう。
ですが、日教組の組織率が高いところは成績が悪い、っというのは、まったくの嘘っぱちで、学力テスト1位の秋田県では全国平均を大きく上回る5割以上の組織率、逆にテスト下位の高知県では、日教組の組織率は1割程度。これを報じているのは、保守系の産経ですから、中山は、保守系からも、「選挙前に迷惑な」と思われたわけです。
問題発言は、確かにひどいですが、一番問題なのは、「自分の気に入らない組織は、憲法の結社の自由などおかまいなしに、国務大臣の癖に「ぶっ壊す」などと豪語する点」です。
ならば、汚職だらけの自民党を違法組織として組織暴力団並に指定して被選挙権を奪う、なんていう憲法違反の理屈だって成り立つわけです。
で、結局、麻生はリーダーシップは発揮しなかった。麻生が何も言わないうちに、中山がひとりで突っ走って自爆した。
本来なら、任命責任を追及されるのを恐れるよりも、失言(日教組のを除いても)を叱責して、罷免すれば、少なくとも麻生のメンツは保てたのに、それができなかった麻生の無能ぶりは特筆に値するところ。
ところで、いわゆる自民党議員の失言癖。耳新しいところでは、森元首相の、「日本は天皇を中心にした神の国」発言や、麻生の、「これ(水害)が、安城、岡崎だったから良かったけれど」発言。
これと今回の中山の発言を見ても、共通点がありすぎるわけですが、やっぱり彼らは普段から支持者の前でしか発言しない。中山の場合、国土交通相になれて、得意の絶頂で舌を滑らせたことから始まり、引き続く暴言は、宮崎での支持者の集会での発言。
森元首相の「神の国」発言も、神道系組織のパーティーでの発言。
つまり、彼らは、広く国民との会話をするのではなく、特定の偏った意見の人々の前で、その意向に沿うような、または受けるような発言に終始するわけです。しかも上から目線で。
まぁ、今回は、宮崎の支持組織でも、失言に注意を受けてもさらに恥の上塗りをしたのですが、基本には、ここに来ている人は、俺の言うことを分かってくれている、と信じているような甘えがあるのです。
彼らは、厳しいディベートにさらされることがまずない。
長く一党独裁の政権党にあり、批判する連中は敵だ、みたいな感覚で、発言の内容について深く考えることもしない。
たとえば、一番の問題発言、成田空港の反対地権者はごね得、発言は、国土交通省の対話路線への変換を知らないでの発言だけど、国土交通省の路線変換は私でも知っている。
また、アイヌ民族を先住民として認め、その権利のための法を整備して行くという話は、ついこの前の通常国会で自民党も賛成し、マスコミで大きく報道されたところ。
つまり、この中山という男、国会議員でありながら、自分が出席していたはずの国会で決まったことさえ、知らないか無視してしまう、軽い男だったわけ。
国土交通相である以前に、国会議員として、あまりにも無責任で、与党筋すら誰もかばってくれなかった。
最後は地元の県連でも、県連会長から釘を刺されたのに、意地になって、暴言を繰り返すあたり、幼児に等しい。
これをいまさら女房と相談して辞任しても、何も対処しなかった麻生の任命責任は消えないし、自分が曝した、無知と無責任という恥も消えない。
これが、まさに、自民党なのです。
人材がいないという話ではないのです。自民党とはすべからくこのような連中の集まりなのです。
世間にもまれていない、二世議員内閣、っというだけでなく、自分も出席していた国会で決まったことすら忘れてしまうような、無責任な保守主義者しかいない自民党。
その根源には、やはり自分たちは偉い、国民や逆らう奴は、つぶしてしまえ、っというような、権力に胡坐をかいた、傲慢な思考が根底にあるのです。
今回の失言自体も問題ですし、麻生の任命責任と、対処の遅れも問題ですが、それ以上に、長く続いた自民党政権は、このようなおごり高ぶった、無責任野郎しかいない、っということを認識して、次の選挙に備えましょう。
まったく、中山は、「信念に殉じた潔い政治家」などとは誰も思ってくれず、自民党の支持率を下げてくれる、「ジミングス」(大量集団自殺をするという小動物、「レミング」をもじった造語。)だったわけです。
嗤うほかはないでしょう。



中山成彬の閣僚辞任は当然のこととして、こうした確信犯的発言に対して、まっとうな政党ならば事情聴取の上、何らかの処分を課すように思うのですが。
はっきり言って、彼のしたことは自民党にとっては、利敵行為以外の何者でもありません。
自民党内では「言論の自由」という理由で、「党としてはお咎めなし」ということになるんでしょうね。「個人的には大いに賛成」という国会議員は大勢いるようですし。
いえ、昼間はずっと寝込んでますので(汗)。
処分できないのが自民党。コップの中の論理です。中山が入閣したのは、麻生好みの反憲法的文教族である点と、派閥(町村派)からの推薦です。国土交通相としての適性など関係ないのです。
しかも、町村派では、3人入閣を要求したのに2人(中山がやめるので1人になりますが)に不満爆発、一方で、安倍、福田と自民党を衰退させた首相が町村派だったので、他の派閥からは町村派批判が(今回の件で一層強くなるでしょう)出る状況。
麻生はリーダーシップを歌いながら、実は閣僚人事ですら、派閥の領袖の顔色をうかがうわけです。
せめてもの独自色が、文教族と2世議員という、一般から見ればマイナスの特徴でしかない。
もう、自民党は、組織として終わっているんです。だから、処分も何もない。
あと、私は、基本的に、失言待ちでの攻撃は避けたいのですがね。政策を考えていきたいのですが、今は選挙モードなので、叩けるものは叩きます。
麻生はつまり、総裁選で支えてくれた町村派からも、町村派以外の派からも責められているというわけですね。いわば板挟みになるわけです。私も勤務先で経験がありますけど、これはつらいですよ。最も麻生はつらの皮は厚そうなので、あまりこたえないかもしれませんが。
そして自民党は政策面でも破綻しているだけでなく、組織としては終わっているわけですね。
もはや彼等の信奉した新自由主義経済は、総本山のアメリカにおいても、リーマン・ブラザーズ証券の破綻にみられるように、行き詰まっています。この波は否応なく日本経済を襲うでしょう。その時彼等はどのように対処するのでしょうか?
自民党の国会議員たちには永井豪の「デビルマン」にあった台詞をパロって「きさまも、きさまも、きさまも落選するのだ!」と言いたいです。
予想以上の早さで実現しちゃいました。
眠りねこさんが指摘するように自民党は
ほとんどが人間失格の烙印を押せるほど
ロクな人材がいないんですよね。
あの党にいるだけで、
相当恵まれた人生を送れるって話ですから、
国民なんてどうでもいいんでしょう。
そんなの許しちゃだめですよね。