しかし、もう1つ、一定の間隔をおいて行われる同種の調査の時系列的な経過も把握することが重要である。
普通、マスコミの世論調査は、多くの人が自宅にいるであろう土日に実施される。そこで結果の発表は、今日のような火曜日になる場合が多い。たぶんいかに紹介する調査結果に続き明日にも他の調査が発表されるだろう。
現時点で公表された世論調査結果は、フジ・産経グループのFNNが行ったもので、内閣支持率27.5%とという、発足2か月という時点では驚異的な低さであった。
他にも日本経済新聞社の調査結果は、支持率31%であった。
どちらの調査でも、前回(1か月前)に比べて10%以上の大幅な下落であった。この1ヶ月間の麻生政権の迷走ぶりや珍言、失言にあきれ果てたという人や先週末の党首討論での麻生の冴えない応答ぶりがこの結果に影響を与えているであろう。
今後発表される他社の調査結果も待ちたいと思う。
しかし、私が以前から注視している物がある。
それは、安倍政権末期から顕著になった、「不支持率」の高さである。
調査によって、「どちらともいえない」という、日本人の好きな中間的な回答を用意していない場合もあるが、安倍以降、たとえそのような選択肢があっても、「不支持」と答える人が増加しているのは間違いない。
今回の調査でも、麻生内閣の不支持率は支持率の2倍に達している。
これは思うに、麻生だ福田だ、安倍だ、という以前に、もはや自民党政権を支持しないという人が増加しているためだと思う。
また、解散をしないで4人も首相が変わっていった、総理の座のタライ回しに、いい加減、選挙をさせろという声が高まっているのも影響しているだろう。
もはや、麻生政権を含む、自民党の崩壊は目前である。
残る奇策は、また総裁選をやって、野田聖子や小池百合子のような女性を総理にして、女性の関心を得ようというものだろう。
しかし、その手は通じないだろう。麻生政権発足時も、支持率は4、50%だった。また総裁選をやって、5度目のタライ回しをしても、支持率は40%を超えまい。特に小池百合子を嫌っている人が多いのを自民党の爺どもはしらない。
この状況で、早期の解散総選挙を求めて行く為にも、私は民主党は政権構想を明らかにするべきと考える。
自民党とはどう違うのか?目指す日本の姿は何か?今の国民の窮状を救えるのかどうか?
それを明らかにするのは、自民党への挑戦状にもなる。それに対抗するものを示せなければ、自民党は、総理の顔だけを変えても、絶対に国民の支持を得られまい。
国民の不満はもはや限界近くまで来ている。しかし、組合活動などがスポイルされ、マスコミも統制を受けている現状では、国民的運動は起きにくい。
そこで、国民が未来を付託するに足る政党であることを、民主党を含め、野党は単独でも共同でもいいから、国民に対して約束し、それを実現するために政権を譲れと自民党に迫るべきだ。
共産党も社民党も同じである。今の日本に何が必要で、何をなすべきか。これを明らかにして旗印をあげるべきだ。
そしてそれを突きつけられた自民党が対処できないことが明らかになった時、自民党をたたきつぶすことができる。
麻生の無知、無能を嗤うばかりでなく、自分たちの政策を、国民への約束を。それを示してこその政権奪取であろう。



