2006年11月07日

空虚であるがゆえに危険な安倍晋三

 昨日、月刊「現代」11月号の保阪正康氏の論そのものに関する解説は記事にし、各地にトラックバックをしましたので、直接の紹介はもうしません。
 「現代」10月号の、立花隆氏、辺見庸氏の寄稿及びインタビュー、そして11月号の保阪氏の寄稿文から、浮かび上がってくる安倍晋三の姿は、ある意味滑稽でもあり、その滑稽な人間が日本の首相になったと言う事への恐怖を感じます。

 

 安倍とは、いかなる人物か?
 まず、総裁選の前に出されて、首相就任後も、会見で何度も繰り返し使われる、「美しい国」と言う本ですが、これについては、各論客共に、「内容の無い空虚な」と言う評価です。記者会見ですべてを「美しい国づくりのために」としか言わない安倍ですが、元本が「空虚で中身が無い」のですから、首相就任後述べているほとんどすべてが、空虚で中身が無いという事になります。それでも政治が動いてしまう恐怖。


 さらに、個人的感想ですが、「昭和の妖怪」と呼ばれ、数多くの不正・疑獄に名を連ね、現役政治家の誰も、「尊敬する政治家」にあげないであろう、岸信介への異常な執着。血統面では、これはいわば「選民意識」のようなもので、自分は、血統正しい選ばれた指導者、っと言う、思い込みで、誰も認めていない思考にどっぷりと浸かっている。

 そして、立花氏の言葉では、「血統的DNA」と、「政治的DNA」と言っているが、「政治的DNA」においても、安倍は岸信介のものを受け継いでおり、日米安保体制の強化と、戦前憲法への回帰を求め、前者を行った、岸信介がやり残した、集団的自衛権の行使と、後者の戦前(復古主義)憲法への懐古を、考えではなく、無条件の自己課題として受け継いでいるのが安倍晋三である。つまり安倍には、改憲についても思想は無い。そうすればどうなる、どうしたいと言う展望も無い。ただ、岸信介が求めたものだからと言う理由で、憲法改悪にひた走ろうとしている。もちろん、岸の頃からの軍需産業との癒着と言う、この血筋の政治家の「レーゾンデトール」はあるが、安倍は、それすら、深く考えていないようである。それが必然だと思い込んでいるのだ。
 

 最後に言えば、彼は口下手である。内容のよしあしに関わらず、当意即妙に詭弁を縦横に駆使した小泉と比べても、その面での資質は大幅に劣る。要は頭の回転が悪いのであろう。だから、「美しい国」の連呼しかできないのである。
 さらに言えば、学問面でも、政治面でも、安倍は、官房長官としての立場を利用して、北朝鮮をあげつらう以外の業績(?)は、何一つあげていない。それが派閥の数の力や、血統、裏金のパイプの太さなどから、するすると首相にまでなってしまったことの恐ろしさ。

 
 私たちは、今、無知で、無能で、しかも無思考で、祖父に追従したいというエートスしか持たない、政治家以前に人間としても未成熟で不十分な人間を、首相にいただいているわけである。怖い、怖すぎる。そして、集団的自衛権の行使、共謀罪、教育基本法の改悪と、ただひたすら、祖父の思考をなぞって、祖父が活躍した、1930年代の、国民・国家にとってはもっとも暗い時代と同じ体制を、自分自身の中で、「祖父にならう」以外の理由が無いままに、推し進めようとしているのが、安倍なのである。
 

 他でも使われている言葉だが、「昭和の妖怪を背後霊にして操られている」かのような、面妖な存在が安倍晋三と言う男、なのだ。彼が無能・知力が無いのも、背後霊からすれば操りやすい、いい人形である。 いや、下手に操り人形の分際で、違法な利権漁りと、強権的な言論統制など、勝手なことをし放題の始末に終えない木偶人形である。

 本当に、現代によみがえった、亡霊のような存在の安倍晋三。
 早く「除霊」、をしないと、日本は地獄に落ちることになる。いや冗談ではなく。安倍政権の打倒は、過去の自民党政治の打破以上に、喫緊の課題であり、日本と国民を守るために必要なことなのである。


(昨日AbENDフォーラムに寄稿した文書とほぼ同じです。)

(11日、多少の文言修正をしました。)
posted by 眠り猫 at 06:28| 東京 ??| Comment(8) | TrackBack(6) | 政治
この記事へのコメント
全面的に同意します。みごとな安倍晋三論だと思います。
「恐るべきことに、これが本当のことなんだ」と思います。
こういう認識が早く全国民に普及するよう、がんばっていきましょう。
「安倍」を「安部」と誤変換している部分だけは、訂正お願いします(笑)。
Posted by kojitaken at 2006年11月07日 08:34
>kojitakenさま
 お褒めにあずかり恐縮です。文章の真のエッセンスは、すべて、立花氏、保阪氏、辺見氏からの受け売りですから、私の論とは言い切れないでしょう。まとめてみただけです。
 誤変換は、前の保坂は、私の勘違いでしたが、今回の2箇所の「安部」は、私の変換ソフトが、学習・記憶機能がなぜかランダムに機能しないのです。
 ご指摘ありがとうございました。直して置きました。
 ではでは。
 この文は、引用・転載大歓迎です。
Posted by 眠り猫 at 2006年11月07日 13:31
野党共闘を呼びかけた、先日の眠り猫さんの文章に比べて、今回の安倍さんの人物分析は「レッテル貼り」に傾倒してはいませんか?それが意図的ならば構いませんが、眠り猫さんならもっと論理的な分析が出来たハズです。

『美しい国』と言う本を「空虚で中身が無い」とするのは良い(=ハズレてるとは言い難い:苦笑)としても、「異常な執着」「政治的DNA」「頭の回転が悪い」「学歴」「操り人形」「木偶人形」・・・読んでいて不快になるばかりです。

「妖怪」「背後霊」「亡霊」「除霊」「悪魔祓い」「魔界に落ちる」・・・貴方の嫌いなカルト教団の教典と今回の人物分析論はどこが違うのですか(笑)。

私が思うに、立花さん・保阪さん・辺見さんの文章を参考にしたせいではないでしょうか?安倍政権への危機感を煽る文章としては合格でしょうが、妖怪・亡霊・悪魔などと揶揄するのは品格に欠ける文章だと思いますが、いかがですか?

追伸:民主党の小沢さんに対しても、似たような中傷文がブログで見掛ける事がありますが、私は同様に品格に欠ける文章だと思っています。いずれにせよ有権者は『安倍=妖怪論』では野党を支持しないと思いますよ。
Posted by やや右寄り?のベル at 2006年11月07日 14:48
>やや右より?のベルさん
 はい、意図的なものです。
 論理的分析は、安倍晋三にはほとんどできない(彼の言動自体が論理的説明ができない)ために、おっしゃるように、立花、辺見、保阪各氏の意見を元に組み立ててみました。と言うか、こうとしか彼の情念を説明できないのですよ。
 今、なぜ共謀罪なのか?など、あまりにも唐突で、国民生活に関する議論や意見は無く、強権支配への道をひたすら求めるが、その先に確たるビジョンが見られない安倍の姿勢は、現時点ではこう表現するしかなかったのです。
 カルト的言葉は、岸信介の「昭和の妖怪」からの連想で、書き連ねてみました。不快に感じる方もおられるでしょう、逆に直截でわかりやすいと言う人もいるかもしれません。ここは手法の問題と言うことで、ご納得ください。
 この記事は、書きたいと思ったから書いただけで、これを野党結集の柱にしようなどとは全く考えていません。
 有権者や、野党共闘のためにはより具体的なものが必要でしょう。
 ただ、「安倍が正体不明の不気味な復古主義者であり、それが首相の地位にあることに恐怖を感じる」と言うのが、要約したものでしょう。つまり、私が今感じている、恐怖感を表現した文章なのです。
 煽りに使うつもりもありません。利用はご自由ですが。
 ではでは。
Posted by 眠り猫 at 2006年11月07日 15:11
こんばんは。TBありがとうございました!^^
おぞましい総理を得て、お先真っ暗な気分です。
今起こっている全てのことが安部に繋がっていると思うと、日本が北朝鮮になったような気がします。
取り急ぎお礼まで。
Posted by ココロ at 2006年11月07日 18:05
>ココロさん
 コメントありがとうございます。
 今回の記事は例外的な、「煽り」的記事ですが、月刊「現代」での論客の意見を受けると、こう考えざるを得ないのですよ。
 これは怖いことです。また、その安倍に就任時66%の支持を与えたのは日本人自身です。(理由は「若い」、「背が高い」、「北朝鮮の悪口を言う」などの俗なものが上位でしたが)そこらへんを考えると、自分の周りが皆暗くなっていくような気がします。
 いずれにしても、私は、自分が考える道を進み、安倍政権崩壊を目指して活動を続けます。
 今後ともよろしくお願いします。
Posted by 眠り猫 at 2006年11月07日 18:35
 いや〜驚きました。カルチアーショックとはこの事だったんですね。すみません。場違いなのは解っています。でも新鮮です。更に安心しました。反安倍サイトも除霊、悪魔祓いという伝統科学用語を使っているからです。いや〜全く。同人なので安心しました。私も仲間に入れてください。ところで日本では、首相、いや長たるもの会社であろうと、どこでもお祭りの神輿にたとえられています。要は担ぎ手によってどこへでも行くんですね。今、麻生と中川(酒)の二人が引きずり回している様に見えますが、案外今日からの、米国中間選挙の成り行き次第で大きな変化があるかもしれませんよ。先の総理は特例で田中真紀子が言った、変人そのもの、時にはあんな人も必要なんですよ。
Posted by きゅー at 2006年11月07日 20:18
>きゅーさん
 コメントどうもありがとうございます。変な点にだけ着目しないでくださいね。私が、平和ブロガーを代表しているわけでもないですし。私は、このブログが忙しくなるまでは、平行して、アニメ評論と、日々の雑談を書いた、お遊びブログを運営していた、半分オタクみたいな男ですから、こういう表現も使いましたが・・・。賛否あるようですし。
 安倍は、中川らに引きずりまわされているのではなく、私は、首相として過去の公式見解に拘束されるので、以前のように景気良くタカ派発言ができなくなった分を、中川らが補完しているのだと思いますよ。根っこは一緒だと。
 確かに米国中間選挙の動向は、注目しています。もし、イラク戦争の大義を掲げた、ブッシュ共和党が惨敗した場合、その戦争外交は、軌道修正を余儀なくされるでしょう。北朝鮮を念頭に置いた、集団的自衛権の行使論も下火になるかもですし、場合によっては、政権最後の「花道」のために、これまで拒否してきた、北朝鮮との単独交渉=双方譲歩で問題解決と言うシナリオも考えられます。
 そうなったら、拉致の問題だけで、他の5カ国が協調しようと言うのに、抵抗するのは、国際社会から非難を浴びるでしょう。
 そこまでは無いまでも、「言うことを聞かないと軍事力で滅亡」と言う、粗暴な政策が、後退するのは良いことだと思います。まだ結果は予断を許しませんが。
 では。
Posted by 眠り猫 at 2006年11月08日 00:20
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/26915975

この記事へのトラックバック

小さな声を・・・マスメディアに!!!
Excerpt: 一滴の水も集まれば・・・大河になる。小さな声も・・・結集すればメディアはきっと動く。メディアが、たとえ国やスポンサーが恐くても・・・よ〜く考えてください。「国の主権」 も 「スポンサーの商品を買う主権...
Weblog: わんばらんす
Tracked: 2006-11-07 18:10

安倍晋三が講談社に「取材拒否」
Excerpt: 「風に吹かれて」さんが既に紹介されているが、安倍晋三が講談社に対して「取材拒否」の挙に出た。当ブログでも、「週刊現代」11月18日号から『安倍首相の「通告書」に反論する』という囲み記事を引用しておく。...
Weblog: きまぐれな日々
Tracked: 2006-11-08 00:11

私が安倍を辞任させたい一番の理由〜日本の核武装問題
Excerpt: 今日の北米のテレビのニュースはサダム・フセインが死刑宣告を受けたニュースでもちきりだった。このニュースはFreedom Catがj詳しいので、興味のある方は是非、訪問してみてね♪さて、本題に入るが、私...
Weblog: カナダde日本語
Tracked: 2006-11-08 13:18

講談社の雑誌記事紹介・補遺
Excerpt: 昨日の記事の補遺として、講談社発行の月刊「現代」の記事を紹介する。まず、月刊「現代」2005年9月号に掲載された魚住昭さんの記事『NHK vs. 朝日新聞「番組改変」論争「政治介入」の決定的証拠』。「...
Weblog: きまぐれな日々
Tracked: 2006-11-11 13:00

自民党と公明党が参戦しているイラク戦争と集団的自衛権
Excerpt:  自由民主党総裁・内閣総理大臣・安部晋三が、国会で表明した公式見解である。 いわく、「集団的自衛権の行使について個別具体的なケースを研究していく」  憲法を引いてみた。前文にこうある。「日本国民はー中...
Weblog: 未来を信じ、未来に生きる。
Tracked: 2006-12-17 22:22

北朝鮮政府の地下核実験への対抗措置と「おしつけ」憲法・改憲路線
Excerpt:  各国政府は各国社会の世論を背景に、北朝鮮政府への軍事制裁を除く制裁を実現しながら、核開発・核実験の放棄を北朝鮮政府に迫る。 同時に、各国政府は、北朝鮮政府に対し、核不拡散条約への復帰、六カ国協議への...
Weblog: 未来を信じ、未来に生きる。
Tracked: 2006-12-17 22:22
RSS取得