2007年01月28日

久間防衛相の言っていることは正論だが。

 ここ数日、久間防衛相が、立て続けにアメリカの軍事政策批判を行っている。
 「思いやり予算」やら防衛施設庁を統括する責任ある立場での発言である。
 一つは、「アメリカのイラク開戦は誤り」と言い、「大量破壊兵器など無かった」と、指摘している。全くもってその通りである。
 続いて、沖縄の普天間基地をキャンプ・シュワブに移転させる件で、「アメリカは偉そうなことを言うな」と言ったそうだ。
 先の発言には、アメリカ政府から正式な抗議が出ている。
 
 庶民感情からすれば、全くもっともなことだが、イラクへの2.2000人増派の件にも、すばやく全面支持を行った、日本政府の軍を統括する責任者の発言としては、アメリカ(ブッシュ政権)は怒るだろう。
 
 沖縄を含めた日本の周辺の米軍の再編については、私も危惧を感じている。内容が完全に、同盟国日本を守るための組織ではなく、アメリカの世界戦略の重要な前進基地と化すことだ。また、その一環である沖縄の海兵隊基地のグァム移転に、何故日本が2兆円も負担しなければならないのか、論理的説明は無く、理解に苦しんでいる。
 これが、森、小泉、安倍と続くタカ派政権がブッシュ政権と合意の上で進めてきたことだ。
 
 その中で、久間防衛相の発言は、日本国民としては、全く納得できる内容である。
 
 ただ、その真意が奈辺にあるかは見極めたい。
 安倍がヨーロッパ歴訪で、NATOでの演説で、「日本軍の海外出兵をためらわず」と、国内コンセンサスも無いのに発言したが、昨日の報道で、アメリカはアフガンへの軍の増派をNATO諸国に要請した。NATO諸国は、当然安倍の演説を受け、アフガン出兵を陰に陽に求めてくるであろう。そういった、無制限な海外派兵について、自衛隊の運用責任者として、不快感を表明したというのなら、久間氏の発言は理解できる。
 しかし、右翼の一部に根強くある、「日本の軍事的プレゼンテーションを増して、アメリカとも縁を切る」のだとすれば、そこには憲法を含め、国家百年の大計があってはじめて論じうることである。大体、軍国主義化してはたまらない。
 久間氏の過去の発言などや思想について知識が無いのでなんとも言いがたい。少し調べてみよう。
posted by 眠り猫 at 09:03| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(4) | 政治
この記事へのコメント
どうも、はじめまして「やっしゃん」ともうしますm(__)m

安倍晋三トラックバック・ピープルを見てたら
自分も久間の記事を書いてたんで
おっ!と思い、読ませてもらいました
確かに、久間がどういう意図で発言してるのか分からないので
本人への評価はまだできませんよね

できればTBいただけるとありがたいです
Posted by やっしゃん at 2007年01月28日 12:32
>国内コンセンサスがあればよいのかってことになりませんか?
>久間防衛相の発言について、27日の記者会見では、「もう少し言い方を注意しないといけない」と発言を「修正」、閣議後麻生外相と会い、イラク戦争など外交・安全保障問題に関する発言に食い違いが生じないように申し合わせたことを明らかにしたという「しんぶん赤旗」(27日付)。「日本国民としては、全く納得できる内容」という表現は事実上違ってしまったようだ。
1.安倍政権への国民的批判をそらすための意味?
でも安倍首相の発言からすると、閣内不一致という不信増徴になるので、これはナシ。
2.安倍政権内部の政局のハジマリ?結構あるかも、安倍では選挙は戦えないってムードが出始めている。閣議の始まる時に安倍首相が入ってきても、おしゃべりしている閣僚がいるそうだから、相当バカにされている!信頼感というか、小泉と違って復党させてしまったから、安倍には何をやっても、言っても大丈夫っていう求心力が低下してきた証?そもそも閣議の話が外に出る事自体が安倍首相の位置を象徴している!安倍首相の所信表明演説の「力」の入れよう歯、それを立証してしまった。本人の意向とは別に。
3.これはこの間の9条の会や教育基本法改悪反対運動などの国民的運動の成果、
(1)特に日本共産党のTMやらせ問題や事務所経費問題、石原都知事の豪遊と都民無視のカネの使途、ワーキングプワをつくる偽装請負問題、ただ働き問題=残業代の支払い問題、靖国神社の大東亜戦争合理化史観の追求など
(2)イーホームズの耐震偽装問題追及。
(3)宮崎県知事選挙。投票直前にホワイトカラーエグゼンプションの今国会提出断念は、象徴的だった!選挙情勢を踏まえたものだったのかもしれない。
4.アメリカ中間選挙結果とブッシュ支持率の低下、イラク戦争反対運動の高まりが日本に及ぶことを恐れたため。因みにチェイニー副大統領が近々訪日するが、恐らくイラク戦争への協力をカネと人的、物的側面から押し付けてくることは間違いない。その予防線かも。いずれにしても、米政府と米国民の矛盾と安倍自公政権と国民の矛盾、日米政府の矛盾が浮き彫りになったってこと。日米国民の連帯が必要不可欠か?
Posted by コミュニスト at 2007年01月28日 22:53
>やっしゃんさん、コミュニストさん
 コメントありがとうございます。
 久間氏の略歴を見たところ、長崎の選挙区出身で、小泉政権下で、うまいこと立ち回って、大臣クラスになった男のようですが、発言は比較的ハト派だったようです。
 コミュニストさんの分析からすると、2か4が該当するような気がします。
 4ならば、対米盲従ではないという事になりますが、安倍政権は対米盲従政策なので、その意味では、久間氏の発言の原因は2かな?と思います。つまり本音が出た。
>米政府と米国民の矛盾と安倍自公政権>と国民の矛盾、日米政府の矛盾が浮き>彫りになったってこと
 それはそうですが、日本ではまだ意見表明の機会(選挙)が無いので、安倍はやり放題です。
 参院選が待ち遠しいものです。
Posted by 眠り猫 at 2007年01月29日 10:20
初めまして。

阿修羅で石原都政に関する記事からやってまいりました。

私も久間氏のことを書いていたので立ち寄らせていただきました。

米空軍横田基地に、「ケニー司令部ジャパン」と呼ばれる新司令部が置かれ、米軍と自衛隊の一体化(と言えば聞こえはいいが、実は米軍の補助兵化)が進んでいるなか、久間氏の真意は何なのでしょうか。

よろしければTBさせてください。
Posted by 寒北斗 at 2007年01月31日 10:24
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