論点は、当然、豊洲地区の深刻な土壌汚染についてであり、必要なアセスメント等も行っていない、石原の施策を批判していた。
これに対して、石原は、定例の記者会見で、「そんなこと言われても、僕が来る前からあった話し出しねぇ」と責任逃れをし、「安全性については、関係者がきちんとやっていると思うよ」ととぼけて見せた。
しかし、その直後に、石原が、豊洲移転を決定した際の映像が流され、石原の言い分が嘘であることが、その場で明らかにされた。
築地市場の新築または移転の問題は、確かに石原以前から存在した。しかし、市場内の各店舗、業者の反対があり、移転案は進んでいなかった。それを、就任後、すぐに豊洲への移転案を打ち出したのは、石原慎太郎自身である。「前からあったことだしねぇ」などとは無責任極まりない。
豊洲の土壌汚染は、発覚したのが2001年で、石原の方針決定の後である。
普通ならここで、一度立ち止まって、環境アセスメントなりの手続きにかかるべきである。または白紙に戻すか。
しかし、石原はそれをしないで、そのまま移転をごり押ししようとしていた。
都知事選での争点になりそうになって、低姿勢戦術に変えた石原は、「対策を講ずる」と言っているらしいが、内容は明言していない。
少なくとも、上記テレビ番組での発言が、いかに無責任かつ卑怯なものであったかは、明らかになったといえる。
このような卑劣な人物が、築地市場移転を急いだ理由はやはり、そこに利権があるからだと思わずにはいられない。
都民の見識に期待したい。

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