2007年06月12日

安倍内閣に逆風、しかし肝心なのは投票率

 3、4月ごろは、安倍内閣の支持率が下落傾向から一転して上昇し、読売新聞は早くも参院選で与党勝利と報じ、自民党も政権運営に自信を持ち始めていた。度重なる強行採決による、安倍好みの人権抑圧法案も次々と可決され、市民の将来には暗雲が立ち込めていた。
 私は、このブログでも、世論調査には誤差や限界が多く、一概にそれだけで語るべきではないと繰り返し述べていたが、実は白状すると、「体調不良ににつき、ブログ更新休止」と宣言して、約1ヶ月ブログを書かなかったのは、実は、この安倍が調子付いているのが不快で仕方が無く、それを支持する国民に絶望し、逃げたのが真実であった。
 しかし、根が単純な私は、まず、各種世論調査で、日本人は憲法9条の改悪に反対している人が過半数、しかも安倍政権になってからの憲法軽視発言の中で、市民の意識が護憲に触れつつある状況を見て、意を強くした。さらに、敵失とはいえ、5月に入り、年金問題が民主党によって指摘され、身近な問題であるがゆえに、あっという間に連日年金未払い問題の報道が続き、そして松岡農水相の自殺へと事態が推移した。5月末の各社世論調査は、松岡農相の自殺の前後に行われたものだが、自殺前の調査でも軒並み安倍内閣支持率は、過去最低を記録し、さらに不支持率が非常に増加した。その差は大体10%を超し、投票行動に関する調査でも自民党は民主党の後塵を拝すると言う結果が出た。農水相自殺後の調査でもこの傾向は、より大きくなった。
 と言うわけで、水に落ちた犬は打て、っとばかりに、ブログ記事に力を入れているこのごろである。いささか軽薄のそしりを免れないと思うが、ご勘弁願いたい。

 さて、過去の選挙を見ていても、直前の世論調査が、必ずしも当てにならないことがある。
 それは、一般には、世論調査で有利な側の市民が、勝つと思って、安心して投票に行かないことに原因があるとされる。投票率が低いと、組織票の固い公明党を味方にした自民党が有利になると言う面もある。

 現在の年金問題による自民党への逆風は、それまでの失言や失政のように、すぐに忘れられるようなものではない。市民は、身近な切実な問題として怒り、自民党に批判の声をあげている。だから、世論調査は6月分でも、安倍内閣不利に出るものと思われる。
 しかし、こうなると、組織の引き締め、企業ぐるみ選挙、恫喝など、あらゆる手段を自民党は用いるであろう。そして、投票率が低ければ、危機感を持って投票に臨む与党陣営のほうが動員力があり、自民党が善戦もしくは勝つ可能性もある。

 そこで、当ブログでは、今後、「投票に行こう」の呼びかけを行うものである。
 学生時代政治学の授業でならったが、「棄権と言うのは、消極的体制支持の結果となる」と言うことだそうである。確かに、棄権して、与党にノーを言わなければ、現状を追認したことになり、与党有利と言うわけである。ここまで政権批判が強まっているのなら、その声を是非投票行動で示してもらいたい。
 私のブログだけでなく、これを読まれたブログ・オーナーの方は、是非一緒に投票の呼びかけを繰り返し行っていただきたい。
posted by 眠り猫 at 04:09| 東京 晴れ| Comment(12) | TrackBack(15) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんんちは、初めておじゃまさせて頂きます。
>国民に絶望感…
とても共感できます;;私も「戦争出来る国になってもいいのかよ!もっと危機感もてよ!」と憤りを感じていました。(今もそうですが…;;)
でも、いろんな不祥事があいつぎ、多少国民の意識が変わってきたのは嬉しいと感じています。
肝心なのは投票率ですよね!個人の出来る事は小さいかもしれませんが、お互い頑張りましょうね。
Posted by うろこ at 2007年06月12日 12:03
こんにちは。
体調が戻り、元気になられて良かったです^^。

> しかし、こうなると、組織の引き締め、企業ぐるみ選挙、恫喝など、あらゆる手段を自民党は用いるであろう。・・・
>・・・ここまで政権批判が強まっているのなら、その声を是非投票行動で示してもらいたい。
>私のブログだけでなく、これを読まれたブログ・オーナーの方は、是非一緒に投票の呼びかけを繰り返し行っていただきたい。

微力なブログながら、参院選まで、大河の一滴の気持ちで、頑張りたいと思います。
未熟ながら、やっと、「らんきーブログ」さんの所から、選挙に行こうのバナーをお借りしてきて、貼る事が出来ました。

それから、日曜日のNHKのニュースで、「三菱重工に、400億円の国の補助金を4年間出し、50〜60人乗りの飛行機(ジェット機?すいません。あまり詳しくなくて…)の開発をすると言ってました。

たしか、三菱重工は、元ゼロ戦を作っていた会社ではなかったかと…?少し前、アメリカから、迎撃ミサイル?を買わされたニュースを聞いた後だったので、日本でも、軍事産業の開発が、影で国の後押しのもと、公然を行われて行くのかと、また、恐ろしい気持ちになりました…。

年金は払わない、教育はリストラ、軍事費は、どんどん増やし、そして、憲法改正なんて、本当に庶民は、たまりませんよね。

(政治の事は、詳しくないので、変な事を書いていたら、お許し下さい。)
Posted by なるほど♪ママ at 2007年06月12日 12:12
>うろこさん
 初めまして、いらっしゃい。
 私は、このブログを始めたのは、昨年9月です。つまり安倍内閣の発足を目前にして、戦後最悪の、復古的国民抑圧政権の誕生に危機感を持って、微力でも何かと思ってこのブログを始めました。
 予想通り、安倍は、悪法を次々に強行採決して行くにもかかわらず、かえって、それがかっこいいと、支持率が上昇したときには、本当に死にたいと思う帆ど絶望しました。
 今は、風が吹いていますが、民主党や他の野党も責任を持って、魅力ある政策で国民をひきつけて、投票率アップにつなげてほしいです。
 お互いにできることは、一国民としての投票行動しかありません。逆に言えば、投票は、主権者としての義務でもあると思います。幅広く呼びかけていきましょう。
 コメントありがとうございました。
Posted by 眠り猫 at 2007年06月12日 13:18
>なるほど♪ママさん
 コメントありがとうございます。今後も連帯していきましょう。
 私も、旅客機の三菱重工への300億円以上の国家支援は、疑惑を持たざるを得ません。
 そもそも、海外から買えば済むものを、何故国産しなければいけないのか?そして、安倍と密接に結びつく三菱重工に何故、開発費の三分の一を国家が負担するのか。
 大型飛行機の自国開発は、重爆撃機の製造技術を取得するためのものです。
 また、三菱だけに恩恵を与える理由が不明です。今後も監視していかねばならないでしょう。
 ではでは。
Posted by 眠り猫 at 2007年06月12日 13:20
TBありがとうございました。
 安倍自民敗退を期に「反戦老年委員会」も一区切り、と考えたこともありますが、『週間朝日』の予測によると、自民大敗は必至で年内の解散総選挙も視野に入れる事態になりそうだ、といいます。安倍が改憲構想危うし、と見れば衆参同時選挙ねらいもあるとは考えていましたが、天下大乱となれば当分は休む暇がなさそうです。
Posted by ましま at 2007年06月12日 16:38
>ましまさん
 こんにちは。
 私も同じことを考えています。
 衆参同時、又は参院選後すぐの衆院選を想定しておく必要はあると思います。
 衆院選まで勝ち抜くためには、野党にも相応の準備が必要です。
 自民党も、今持っている衆院三分の二を手放して、同じだけ取れるという自信は無いでしょうし。
 いずれにしろまだまだがんばらねば。
 では。
Posted by 眠り猫 at 2007年06月12日 17:23
こんばんは。私の気のせいかわかりませんが、自公政権は年金問題での反撃を始めているように思えます。年金問題での悪者を主に社会保険庁の職員にあるとして、その仕事ぶりや相談者への対応を攻撃し、彼らの組織団体である自治労や組合の支援を受けている民主を攻撃していると感じます。

ここを訪れる人には完全な責任転嫁の姿勢が分かると思いますが、テレビの情報をそのまま信用する普通の人には効果があると思います。おそらく終盤国会で自公政権は公務員改革法案(天下りバンク法案)とからめて、公務員の既得権益を守る民主党(野党)と公務員を改革する自民党(与党)という対立図式を狙っていると思います。

民主党執行部にもその対応策をメールしようと思っていますが、眠り猫さんのブログでもその卑怯な責任転嫁を訴えて欲しいと思います。民間会社で不祥事が起こったときに、それを一部門の職員のせいにしたり組合のせいにしたりするトップがいれば、間違いなく非難されますが、テレビを見ていますと昨今はキャスターやコメンテーターが自公政権の意に即した発言をしていると感じます。またそれを見た国民も政府の姿勢を支持しているように感じます。私は現状のままですと支持率は少し持ち直すと見ています。何かうまい対応策があれば教えて下さい。参考にしたいと思います。

私の考えている対応策

1.責任転嫁を強調・・・民間会社と比較しその対応を攻撃

2.安倍内閣の対応の無責任さを強調・・・昨年6月にはわかっていたことなのに最後まで放置していた政府の姿勢を攻撃

3.トップのリーダーシップによって職員の意識も変化すると強調・・・国税庁の職員にはいいかげんな仕事をしているというイメージは無い。また片山前鳥取知事のようにきちんとリーダーシップを発揮していれば裏金問題などの職員の対応は大きく変化する。

私は民主シンパですから民主執行部にメールしようと思っていますが、他の政党でもきちんとした反論を訴えることができれば、その政党は支持が集まると思っています。
Posted by FK at 2007年06月12日 18:40
blog bluesさんhttp://blogblues.exblog.jp/
の言うように保守リベラルがどう動くかが今度の選挙の鍵だと思います。
保守リベラルがこぞって安倍首相から離れる事態が実現すれば(blogbluesさんによれば比例区は共産党)改憲は阻止できると思いますし起こりうると私は思っています。

Posted by 大津留公彦 at 2007年06月12日 22:43
初めまして。同感です。

でもずいぶん難しいんですね。
>学生時代政治学の授業でならったが、「棄権と言うのは、消極的体制支持の結果となる」

私はまず台所の事情から発想するので、「棄権は税金の無駄遣い。もったいないから投票に行こう。(雨降らないといいね)」という程度なのですが。
Posted by 千年虫 at 2007年06月13日 01:36
>FKさん
 コメントありがとうございます。いつも詳細にご意見をいただき、今後の記事の参考にさせていただきます。
 さて、自民党は、確かに民主党並びに労組への責任転嫁を図ろうとしているのは事実です。最近ではなく、問題発生当初からそうでした。その試みはうまくいっていません。他所で見かけた世論調査の結果で、「年金問題の責任が誰にあるか」の問いで、「社保庁職員」としたのは16%、厚労相を含め政府とした人は、70%に達しています。
 その後も安倍の対応のまずさから、政権の信頼度は下落する一方です。
 ですから、それほど心配には及ばないと思いますが、やはり与党の欺瞞は暴いていかねばならないと思いますので、私も近日中に記事にしましょう。
 天下りの話は、規制対象となっている高級官僚と、組合は敵対こそすれ無関係であることを明らかにしましょう。
 ではでは。
Posted by 眠り猫 at 2007年06月13日 09:11
>大津留公彦さん
 初めまして。よろしく。
 私は、「比例区は社民党に」ですが、あとは大体BLOG-BLUESさんと同じ考えです。多少、共産党びいきの方ですが、私は別に反共ではないので、良いところで連帯できればと思っています。
 保守リベラルは、今回動くと私は見ています。政治の劣化、安倍の愚かさが際立っているからです。保守であっても安倍には退陣してほしいと思っている人は多いでしょう。
 しかし、保守リベラルのその不満が棄権で終わっては意味が無いのです。幅広く呼びかけていきましょう。
 では。
Posted by 眠り猫 at 2007年06月13日 09:19
>千年虫さん
 初めまして。コメントありがとうございます。
 まぁ、投票行動への意識はそれぞれであってよいと思います。
 政治学や、経済学は、現象を見て論ずる学問ですから、引用した昔の先生の言葉も、いわば経験的にそういわれるようになったものです。ただ、コイズミ郵政選挙で、自民党が圧勝したのも、無党派リベラルが棄権したせいもあると思っています。(私は自称無党派リベラルです)ですから、今回こそは投票率を上げたいものです。
 ではでは。
Posted by 眠り猫 at 2007年06月13日 09:22
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