当面この「猫の教室」では、海外の話題なども取り上げていきます。以前の「お題」へのご意見は、それぞれのエントリーのコメント欄にお願いします。
さて、今日の「お題」は、「アフガニスタンでの韓国人グループ拘束に見る、派兵の危険性についてどう思うか?」です。「どう思うか」ですから、回答を求めるものではなく、各人の見解を表明してくだされば結構です。
この事件は、2週間以上前、アフガニスタンで人道支援を行っていた韓国のクリスチャンのグループ23名が、旧アフガニスタン政権「タリバン」の武装勢力に拘束されたもので、当初、タリバンは、アフガニスタンに派兵している韓国軍の撤退を要求としていました。
その後、グループのリーダーであった牧師の1人と男性もう1人が殺害され、遺体が発見されました。
タリバンの要求は、韓国軍の撤退から、アメリカ軍に拘束されているタリバンのメンバーの解放へと変化していきました。
その間、拘束されている韓国人達は衛生、栄養状態が悪く、病気になっている者もいると言う情報が流れています。
日本では、参院選の報道の中で、あまり大きくは扱われていませんでしたが、もし、これが日本人だったらどうでしょう?以前のイラクでの日本人拘束事件の時のように、安倍や右翼は、「自己責任」と言うのでしょうか?
現在、韓国政府は、アメリカに特使を派遣し、タリバンとの交渉に柔軟に対処するように求めています。つまり、捕虜釈放を検討するように言っているようです。
一方で、韓国軍の撤退は既に時期が明示されており、それをしゅくしゅくと進めるという立場です。
物理的にいきなりの撤退は困難でしょうし。
アメリカは、自国民のことなら神経質ですが、今回は実際にはアメリカ人が見下している韓国人なので、「テロリストとの取引には応じない」と言っています。
さて、この事件に関して、まずは平和的解決が為され、人命がこれ以上奪われないように祈念するものです。
そして、まず、この事件を参考にして、もし日本が派兵していたら?っと言う疑問を持つものです。
安倍は、昨年末の訪欧の際に、NATO軍幹部の前で講演し、「アフガンは日本にとっても生命線」、「派兵をためらわず」と言ってきたことと、防衛庁の防衛省への昇格に伴い、中近東方面への派兵を前提とした、4000人規模の「中央即応集団」(別名、「テロ即応集団」)と言う部隊を3月末に編成したと言う経過があります。
もし、日本が派兵していたら、今アフガンで20年来医療支援と水源確保への技術支援を、全くの手弁当で行っている、中村哲医師などの身が危険に曝される可能性が高かったと思います。
かつて、故・福田首相の時、日本赤軍によるダッカ・ハイジャック事件で、日本赤軍の幹部の釈放要求に対して、福田首相は、「人命は、地球よりも重い」と言って、「超法規的措置」(流行語になりました)により、重信受刑者らの日本赤軍幹部を釈放し、人質解放にこぎつけました。国際的には「弱腰」と非難されましたが、日本国内では、受けは悪くなかったように記憶しています。
さて、もし、今回、日本が派兵していて、同じ状況になった場合、安倍はどう対処するでしょうか?多分、アメリカの言葉通りに、「テロリストとは交渉しない」と言い、拘束された人を「自己責任」と言うのではないかと思う次第です(過去の発言からするとそうとしか思えない)。
果たしてそれが許されるでしょうか?私は、やはり、「派兵しない」ことこそが、戦争・紛争も拡大させず、このような事態も招かないと信じています。ですから、安倍の「集団的自衛権の行使」を口実にしたアメリカの尖兵となって、世界中で戦争が出来る体制作りには強く反対するものです。
また、マスコミもこの件をもっと大きく報じ、安倍政権がたくらむ軍事的政策の危険性に警鐘を鳴らすべきだと思います。
アメリカは、タリバンを「テロリスト」呼ばわりしていますが、実際にはソ連のアフガン侵攻後の混乱と、その撤退により無政府状態になったアフガニスタンで、軍閥同士の戦闘が長期化していた中で、国民に食と教育を与えて、アフガニスタン国民の支持を得ながら勢力を拡大し、政権を握ったのがタリバンでした。つまり国際社会の承認は得られていなかったものの、国民にとっては、正当な政府に近いものだったのです。
政権掌握後のタリバンは、イスラム原理主義に基づき、イスラム法など、厳格な宗教的支配を行い、そこには軋轢もあるのですが、長年の戦乱に疲弊したアフガニスタン国民にとっては、まだしも受け入れられる存在でした。
それを、アメリカのブッシュ・ネオコン政権が、9.11の首謀者とする、アルカイダの拠点がアフガニスタンにあり、タリバンがそれをかくまっている、っと言って、アフガニスタンへの侵略的攻撃を開始したわけです。
ですから、タリバン=テロリスト、っと言うアメリカの主張は、口実に過ぎず、根本的に誤っているのです。
戦争で金儲けをするブッシュが、9.11後の国内世論に乗って起こした戦争であり、アメリカこそが「国家テロ」の主導者と私は考えています。
ですから、今の「テロリストとは交渉しない」と言う、ブッシュ政権の強弁は、アメリカとの交際費的に派兵した同盟国(国連軍ではなく、アメリカの自己正当化の隠れ蓑としての多国籍軍)の国民の命を危険ならしめているアメリカは、速やかに捕虜釈放に応じるべきだと考えています。
また、日本も、テロ特措法により、インド洋での海上自衛隊の活動が、アメリカ軍を支え、アフガンニスタン空爆の爆撃機の発進する空母の燃料にもなっているのです。
民主党が、テロ特措法の延長阻止を貫いてくれることを念じています。
以上が私の見解です。皆さんもご自由に意見を表明してください。
逐次のコメント返しはしませんが、眼は通させていただきます。今回に限っては長文も可とします。
(追記:コメント欄で、エレッサール・テルコンタールさんからの指摘を受け、文中のタリバンに関する表現を少しだけ修正しました。記事の全体的意図には無関係なので、気になさらないでください。詳しくはコメント欄をどうぞ。)



>アフガニスタン国民の支持を得ながら勢力を拡大し、政権を握ったのがタリバンでした。つまり国際社会の承認は得られていなかったものの、国民にとっては、正当な政府に近いものだったのです。
これはタリバンを過剰に擁護し、美化するものにほかなりません。
確かに最初期には管理人様のおっしゃるとおりアフガン国民でタリバンを支持する動きもありましたが、タリバンの狂信的イスラーム原理主義に基づく施策がどれほどの人権侵害をもたらしたか、とりわけ多くの女性達を苦しめたか(女子の教育禁止、労働禁止、その結果戦争未亡人は見つかれば死刑になる売春や物乞いなどを強いられました)を思えば、そのように軽々しくタリバンを擁護は出来ないはずです。
失礼ですが、アメリカの不正義に憤るあまりアメリカに反抗する勢力を美化しているのではないかと思います。それはかつての共産主義者・社会主義者たちが「共産主義」の一点のみで北朝鮮を美化したのと同じ、危うい考えではないでしょうか?
又仮に「伝統」の名の下に人権侵害などが行われるのを黙認されるのでしたら、それは現在日本を蝕んでいる勢力の主張と同一になってしまいます。
http://rawa-japan.3005.net/
管理人様がアメリカのイラク・アフガン侵攻とその地における虐殺などの蛮行に憤っていらっしゃるのは自分も理解します。
ですが、アメリカの獣のような行いは、決してタリバンの獣のような行いを免罪はしません。北朝鮮と日本との関係がそうであるように。
再びTBありがとうございました。該当する記事を書いてないので、コメントで失礼します。
今回のアフガニスタンでの韓国人グループ拘束事件は、日本がテロ特別阻止法を延長することの危険性を浮き彫りにして見せてくれました。
テロ特阻法にもとづき、日本がこのまま自衛隊を送り続けると(いや、それ以上の展開をアメリカは望んでいますから)、同じことが日本人に起きてもおかしくないし、そうなったときの日本政府とアメリカ政府の対応が、いかに日本国民の利益に反するものになるか、アフガンやイラクへの派兵が、いかに世界から浮いた行動であるか、そんなところを、民主党はじめ野党には、しっかり国会で突いてもらいたいものです。
これはこれは。私も指輪物語は一番好きな小説です。ミスランディアのような指導者が日本にもアメリカにもほしいですね。馳夫、いやアラゴルンのような人でも良いですね。
さて、ご指摘は予想していました。
確かに、イスラム原理主義に加え、パシュトゥーン人の慣習法まで国民に強制し、娯楽を弾圧し、女性の権限に制約を加え、公開処刑を常態化するといった、前近代的な政策については、タリバンは批判されるものと思います。
しかし、ここは私個人の意見ですが、近代市民思想の立場から、復古的イスラム法支配には、批判すべき人権侵害があると思いますが、それをどうするかを決めるのは、その国の国民であり、他国のものがそれを非難して介入することは許されないことと思います。批判や国際的働きかけは可能でしょうが。
イスラム原理主義については、アメリカはこれをテロリストと同一視し、攻撃対象にしていますが、イランのように、国内の民主的選挙で、原理主義政党が支持されている場合、その国を非難するのは内政干渉と言うべきでしょう。
記事の書き方として、アメリカの非法を述べるために、タリバンを批判していませんが、事実は認識しています。その上での記事ですので。
そうですね。民主党が今、良い事を色々始めています。津久井弁護士のこの記事をご覧になると、良くわかると思います。
http://tukui.blog55.fc2.com/blog-entry-443.html#comment
私もそこにコメントをつけましたが、納得できる説です。
今後も民主党の行動に注視していきましょう。
まず、人質が捕らわれた時
小泉竹中インチキ政権のように、自己責任とか騒がずに…
どんな理由であれ、国の威信をかけて取り戻すべきです。
次に、派兵について
派兵に賛成か?反対か?ではなくて…
派兵せずにすめば、それが一番良い。
派兵を避けるためには、どうしたら良いか?
これが一番重要なのではないでしょうか?
韓国も、好きでアフガニスタンに派兵している訳ではないでしょう。ワガママ大企業のアメリカに「脅されて」仕方なくですよね。
派兵に反対するのは簡単ですが…アメリカから変な脅しをかけられた時、どうするのか?
かなり政治的な判断を求められると思います。
ここで、対案を出せないから、護憲の社民・共産では、危なくて任せられないということもあると思います。
もちろん、安倍小泉竹中政権のように、自分達の欲のために、わざわざ自分から好んで、日本の自衛隊をアメリカの下請けにするのは論外です。本当の「売国奴」です。
確かに、アメリカのしている事は、おかしいですが…
アメリカは大企業、日本は中小企業です。喧嘩すれば負けます。喧嘩せずに上手に実益を取った方が賢いと思います。
日本という中小企業は、中国・ロシア・アメリカという大企業のバランスの中で、賢く生きていくしか道はありませんから。
国際司法裁判所の訴追を恐れるアメリカにくッつテイク、という点が、僕としては不満ですね。世界は、流動化しており、「失敗国家」が今後増えていく可能性高く、テロや内戦も増加していく。それらと係わる際、各国がその国益に自制心を働かせて、どれだけ普遍化して、互いに利害調整いくか、イラク戦争に於ける内戦化にせよ、アフガンでのタリバンの恐怖政治再生にせよ、どこやらの超軍事大国が好き勝手に制御できないことの証でしょう。その失敗」国の社会改革を国際社会が地道にバックアップしていく以外、解決法はないってことでしょうね。
日本国憲法はその先駆的宣言であると言えます。とはいえ、内戦国家・そこから生じる難民等具体的な局面では、武力的な治安維持行動は避けられない場面も多々あるのも世界史の現実です。
その際、大国がフリーハンドをにぎってごり押しして、一層の紛争の激化となるか、武力介入の厳密なルール化において、国際的な枠組みを構築し直せるか、現代の世界史的な課題はここにあるのでしょう。
その意味で、泥沼の介入を重ねる米国のケツにくっ付いていく範囲を[従来は基地提供や戦費負担のみやったのが、もっと広い]軍事面で押し広げるという形で思考停止している、日本の昨今の外交は、政治的不毛と言えるかも。その代わりの道作りで、国際的リーダーシップを発揮できるか、遥かに難しい選択肢ですが、それだけ値打ちあることやと思います。
まとめてのコメント返しで失礼します。本文中で逐次に返さないとしていますので。
さて、〜・ゆみさん(省略してすいません)のおっしゃるように、もっと注目されるべき事件だと思います。ご説の通り、安倍が進める海外派兵政策への痛烈なアンチ・テーゼとなるから、マスコミは自粛しているのでは、っと思います。
他のお二方のご意見への直接の回答ではありませんが、実はこの問題を突き詰めていくと、日米安保体制をどうするのか?また、日本がアメリカに逆らった場合、アメリカがどのような報復に出るのか?難しい問題が将来に横たわっています。
sansukeさんのご意見の最後5行が、一番端的にこの問題の難しさを示していると思います。
私は現在の情勢では日本のアフガニスタンの派兵やテロ特措法の延長には反対です。理由は以下の通りです。
1.アメリカの占領政策は失敗していると思われ、このままずるずると戦争を継続するのは危険
2.欧州各国では既に軍隊の一部を撤退させつつある。
3.ブッシュ政権が変わると、アメリカも方針を変更する可能性が高い。
しかし、仮に第2の9.11がどこかの国で起こり、国連決議が武力制裁容認という決定(アメリカ1国でなく主要5カ国の決定)をした場合、日本も前線の派兵はともかく、なんらかの協力はしなければならないと思います。(アフガニスタンの今後の情勢によっては絶対に無いとは言い切れないと思います。)
もしテロの標的にならなかった世界各国が、派兵には危険性があるとして軍事不参加を決定すれば、国際秩序は崩壊します。また第3、第4のテロの危険も考えられます。見解が異なるかもわかりませんが、個人的には、国際社会の要求であれば、日本も国力に応じた最低限の派兵も仕方がないと思っています。(国際社会の要求が日本だけ特別の国際貢献を希望するのであればこの限りではありませんが、他の国もそれを望むのではなかと思います。)
つまり,彼らはイスラームの土地に,福音を述べ伝えるために「殉教へ行った」訳.だから,彼らが死のうとカラスの勝手です.私は一人のプロテスタント・クリスチャンとして,原理主義は全ての害悪だという立場を貫いていますから,彼らの行動はますますキリスト教とイスラームとの対立をあおる結果になるのでは,というのが心配でなりません.
# なお,テロないしテロリズムというのは国家ないし権力側が,反権力側に対してつけたレッテルですので,ここでの議論にはふさわしくない言葉だと私は考えます.
難しい問題です。
たとえば、つい2日前、アフリカのダルフール紛争における民族浄化の虐殺をやめさせるために、国連は、過去最大規模の26,000人のPKO部隊の派遣を決定しました。これは国際社会で歓迎されているニュースです。
その意味で、FKさんのご指摘は正しいのかもしれません。
ただ、私は、日本は戦争をしないことを国是とした憲法を持つ以上、国際問題を武力で解決する方法からもっとも遠い国であるべきではないかと思います。
もちろん、民主党の改憲案の様に、国連決議に基づくPKO、PKFへの派遣専用部隊を常備するという考えもあります。
これは、ここでの議論で結論を出せるものではなく、今後の国民的議論と、国際情勢によって、何らかの結論に収斂していくでしょう。
ただ、私は、アメリカ主導の多国籍軍には、絶対に協力するべきでは無いと考えており、国連決議は必須と考えています。
コメントをいただくのは初めてでは無いでしょうか?
kaetzchenさんのご意見は、他のブログでも良く拝見していますが、いささか意図された毒のあるご意見があるようなので、コメントは難しいです。
まず、福音主義・原理主義者の教会と言うのは知りませんでした。私は聖書根本主義と呼んでいますが、同じものですね。
私の意見としては、彼らが「殉教」を求めてアフガンに行ったというのが事実としても、救出の努力はするべきだと思います。カラスの勝手とは思いません。実際、救出を求める女性信者のメッセージや映像も公開されていますし。
キリスト教原理主義である、福音派の一部は、アメリカのブッシュ大統領も同様です。
その意味では、私も、イスラム教に限らず、キリスト教の原理主義も、害悪を撒き散らしていると思います。
また、日本にはイスラム諸国に対して継続的に的確な支援をしているNGOが多いので、国はもっと彼らへの支援を充実させるべきです。
ところで
>しかし、ここは私個人の意見ですが、近代市民思想の立場から、復古的イスラム法支配には、批判すべき人権侵害があると思いますが、それをどうするかを決めるのは、その国の国民であり、他国のものがそれを非難して介入することは許されないことと思います。批判や国際的働きかけは可能でしょうが。
こう言い切ってしまうのは危険です。ポルポト時代のカンボジアの例がありますから。
>かの韓国人「クリスチャン」団体が,実は福音主義・原理主義を旨とするカルト団体であることではないでしょうか
私もこれは気になっています。前にイラクでキリスト教系の聖職者が拉致されたときに、友人のジャーナリストが「あれはムーニーだから」と素っ気なかったのが引っ掛かっていまして。
こういったことをひとまとめにして日本で一番必要なのは、マスメディアの的確な報道です。現状はあまりに偏っていて情報量も不足しています。
ちょっと気になって、民主党のHPを少しだけ覗いてみました。昨年
2006/10/23
【参院本会議】犬塚議員、必要性あいまいなテロ特延長に反対表明
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9123
ここで、間接的に[ダルフールのこととして]ですが、ICC国際刑事裁判所のことに触れられています。
アフガンやイラクでも[民主党として]こういった提案が出来るのか、詳しいことは僕には分かりませんけど、アメリカの軍事介入をもっと限定的な方向に、もって行きたいという内外の世論の受けは良いはず・・。この辺りの議論、国会でもネット上でも深めていければと思います。
| コメントをいただくのは初めてでは無いでしょうか?
かも.ごあいさつがまだでしたね.すみません.
| kaetzchenさんのご意見は、他のブログでも良く拝見していますが、いささか意図された毒のあるご意見があるようなので、コメントは難しいです。
別に意図はないですよ(笑) 毒は確かにあるかも知れません.薬は量によって毒になりますからね(謎)
| まず、福音主義・原理主義者の教会と言うのは知りませんでした。私は聖書根本主義と呼んでいますが、同じものですね。
そです.こないだ,うちの日本基督教団の教会に,山北宣久教団議長が「議長名」で同じ福音主義・原理主義者のカルトの「Power for Living」の資料をどばっと送って来やがって,今度教団の総会で少しゲバルトしてやりましょうかと,牧師と笑っている所です.
| 実際、救出を求める女性信者のメッセージや映像も公開されていますし。
でも,それが演出された「画像」に過ぎなかったならば,どうしますか? 私は視覚障害者になってから,皆さんがそういうマスコミの画像や動画に振り回されているのを見て,実はほくそ笑んでいます.旧約聖書に描かれた,Baar を信仰したために神に裏切られるイスラエルの崩壊を見ているような…….
| その意味では、私も、イスラム教に限らず、キリスト教の原理主義も、害悪を撒き散らしていると思います。
ただ,私はイスラム教シーア派原理主義派には多少哀れみを持っています.文化人類学の文献からイスラームやアラビア語も齧ってみましたけど,どうしてシーア派ばかりが過激派へ追い詰められたのか,穏健派のスンナ派はどうして過激派が少ないのかを考えると…….個人的にはイスラーム諸国を多数抱えていた,旧ソ連の知恵に学ぶ所が大きいのではと思います.社会主義政権下の民法や刑法はもともとイスラーム法から輸入したものが多いのです.その辺まで考えが行く人は少ないでしょうね.
P.S. これを言うとまた誤解されるのですけど,ポルポト時代のカンボジアにも良かった側面はあります.ポルポトを完全否定し,王国を完全肯定する考え方は原理主義に繋がります.
確かに記事中の中村哲氏をはじめ、日本のNGOの活動は、現地で大きな評価を得ているという報道を見たことがありますが、政府は何も関与していませんね。市民のカンパに支えられているのが現状です。
ポルポトを例に出されてのご意見ですので、丁度良いので私の意見の基本をなしている情報を開陳します。
古い話です(ベトナム戦争や、まさにポルポト革命の頃の話)が、映画にもなった、サスペンス小説「ジャッカルの日」で有名な作家、フレデリック・フォーサイス氏(故人)が当時、「欧米日の各国が出兵し、アフリカ、アジア諸国を全て軍事征服してしまえば、これらの諸国の赤化(共産化)を防止できる」っと言う、積極介入論を唱え、それに激しく反発した原体験が、私の、民族自決、外部からの介入(軍事介入)の排除の思想になっています。
おっしゃるような例での軍事介入の必要性を説くと、どこに線を引けばよいかわからなくなります。
ですから私は、原則として不介入。そして、今回のダルフールに対するPKOのような、国際社会の合意と意志があってはじめて、限定的な介入をすると言うスタンスを守るべきと思います。そうしないと、アメリカのブッシュのような宗教右派のネオコンの好きなようにさせてしまうおそれがあるからです。
日本がブッシュ流の理屈に付き合う必要は無いのです。
それを、安保条約を基本として集団的自衛権の行使を容認し、介入の目的や効果について検討すことなく、アメリカのみの意向で世界中で戦争が出来る国にしようという安倍の政策は、理念無きものとして、厳しい批判に曝されるべきだと考えています。
私も同じ思いです。
国際問題を論じても、自分がNPO活動に関与するので無い限り、その実現には国家の方針への関与しかできません。
その意味で、アメリカの無法者振りを傍観どころか支援する立場の現状に対し、民主党クサビを打ち込めるのかどうか、注視していきたいと思います。
猫をHNにする人は多いですね。犬が少ないのは何故でしょう?
さて、何教においても、「原理主義」は、時代をその宗教の成立の頃まで逆戻りさせるもので、市民思想と真っ向からぶつかるものです。
しかし、今、何故、どの宗教でも原理主義が勃興し、信者の支持を得ているのか?ここは、民俗学・文化人類学・社会学的に、非常に関心があるところです。今はその件に関しての私見を述べるのは避けます。
はい、たとえやらせの映像であったにしても、本人が殉教を望んでいるにしても、救出するべきだと私は考えます。
原理主義者だから見殺しにしても良いとも考えません。
国家がそういう基準を持ってしまうことは、恣意的な運用を招き、極めて危険なことです。個人として、「あんな奴らの命に価値など無い」と思うのは自由ですが、宗教から独立したはずの国家がそう考えてはいけないと思うのです。実際、今でも、日本政府の対応を見ていると、戦地に入るNPO、NGOの人々は、皆左翼だから、救出する必要は無く、自己責任だ、っと言う態度に見えますが、それは許される行為でしょうか?
私はそう思います。
私は高1まで,横浜の米海軍キャンプの側で生まれ育ちました.小学校に上がると,ホステスや売春婦を母親に持つ混血児たちと一緒に学びました.そして,彼らの父親は無惨にもベトナムで散っていきました.私自身も,金網の向こうのアメリカ人の豊かな生活をのぞき込んでいると,いきなり米軍の憲兵に銃で頭を殴られました.でも,日本人は殺されても文句が言えなかったのです.
私はそういう体験を自ら負ってきました.だから,原理主義者だろうと,政治的状況を知らずに飛び込んでいく者はやらせだろうと何だろうと「カラスの勝手」だという信念を経験的に学び取っています.この辺は経験があるかないかの違いなんじゃないでしょうか? 頭の中だけで抽象的に考えている人は,私は基本的に信用しません.自らデモの先頭に立ち,公安に写真を撮られ,交通機動隊と押し問答をした,そういう若い頃の思い出が今でも私の原点です.
# 今でも体調の良い時はときどきデモに出ていますよ.明日も15日もデモに出る予定です.
別に、異なる意見を説得、または論破する場では無いので、そのご意見は尊重しますが、私は、私個人の意見としては、国家はその人物の思想信条が何であろうと、救出に努力する義務があると考えています。
ちなみに、私もkaetzchenに近い経験をしていまして、横浜の米軍キャンプ、居住地に隣接した地区に住み、三方を米軍の敷地に囲まれた高校に通いました。
小学生の頃、夕暮れになって米軍居留地(公式には日本人立ち入り禁止)で遊んでいると、MPの乗ったライトバンに後を付回され、敷地から出るまで付きまとわれました。友人の中には、米兵からショットガンを向けられた者もいます。
デモは、学生時代以降は、長く行っていませんでしたが、このブログを始めたのと同時期にリアルの護憲団体に入りまして、大きな集会には出て、デモにも参加して公安の皆さんとにらめっこしています。ちなみにこの団体の「旗持ち」でして、派手な赤と黒の大きな旗を掲げて歩いています。この前は右翼から、「そこの!赤旗を降ろせ!」と拡声器で怒鳴られました。別に共産主義とは関係ない団体なのですが、旗の色で誤解を受けてます。
私は、たとえば右翼がアフガニスタンに行って、何かパフォーマンスをしようとしてつかまっても、イシハラが竹島に乗り込んで韓国政府に拘束されても、釈放を求める立場です。
その連中の行動への批判は別途行いたいと思います。
では。
なるほど,お互いにご近所さまで,似たような体験をしてきたことが良く分かりました.
ただ,私は眠り猫さんについて疑問がふつふつと湧いてきています.なぜ,あなたがナショナリストへ偏向してしまったのか.国家なんて所詮,作り物ですから,そんなものに頼る方がどうかしています.そして私はインタナショナリストです.日本から出て行けと言われれば,中国に亡命することも恐らく辞さないでしょうね(笑)
誤解があったようですが、私は基本的に、ナショナリストですよ。ただ、凡庸な民族主義者のレイシズムとは異なり、他の国、民族も尊重しようと言う、コスモポリタニズムも志向しているだけです(難しいですが)。ブログを始めて、だんだんと自分の軸足がナショナリストであることに気づかされました。ですから、偏向ではなく、徐々に考え方が固まってきたというわけです。
と言いつつ、老後の海外移住を検討してはいるのですが。
例えば,北朝鮮難民が韓国に逃れてきますよね.韓国から見れば北朝鮮は「北韓」と呼ばれる「同じ国家の片割れ」ですから,北朝鮮難民を韓国が保護する必要性があります.
ところが,アフガンの事件の場合,韓国国家がやめろと言い,マスコミにはあいつらがキリスト教(原理主義者)と書かないで欲しいと言論統制を敷いたという事実を,眠り猫さんはどう考えるでしょうか.つまり,彼らは既にこの時点で「棄民」というレッテルが貼られていたのです.だから,死ぬのも殉教するのもカラスの勝手,韓国国家が救いに行く必要は全くない,というのが韓国政府の立場なのです.
>国家が救いに行く必要は全くない,というのが韓国政府の立場
でも市民としてホッとおけないので、国家を動かしたい、というのが眠り猫さんの言い分ですよね。すなわち、国家は、市民の道具だ〜ってことかな?
その点では、必要とあらば日本国家を捨てるというkaetzchen さんと一致できているような気がしますが・・。
読み間違ってます?
韓国政府がそのような対応をしているとは知りませんでした。マスコミを見ていると、アメリカに全権大使を派遣したり、韓国の新聞でも、救出に向けた政府の無策を糾弾する記事を見かけましたので。
ここで、整理をして、この議論を終えたいと思いますが、kaetzchenさんのご意見は、個人的な価値観だと思います。
私とて、噴飯物の右翼=暴力団どもが、内部抗争で殺し合いをしているのを冷ややかに見ているのは事実です。まさに自業自得と。
ですが、それは、自分が好まない勢力は滅びても良いと言う感情論では無いでしょうか?
私がこの稿で述べているのは、「国家の姿勢」です。
国家は、その人物の思想信条にかかわらず、自国民の安全の保護を行う責任があると思うのです。韓国政府が棄民したのであれば、私はそれに反対します。
ここら辺が議論のすれ違いを招いたと思います。
では。
コメントありがとうございます。おっしゃるとおりです。
国家としての役割を求めており、もしそれをしない国家なら、私は国家を変えるべく活動し、それが無駄に終われば、国を捨てます。
私の意見を「個人的な価値観」と言って抹殺するのは「思想の自由」ですけど,それはそのままあなたに還ってくることを良く頭に入れておいて下さい.つまり,眠り猫さんにとって,私は鏡像に過ぎなかったということが論理的に証明されただけの話.
それから,マスコミと申しますけど,眠り猫さんは「1次ソース」に触れていますか? つまり今回の事件だと「ハングルで書かれた韓国の4大新聞」です.日本語に訳された段階ですでにバイアスが罹っていますから,「2次ソース」を信じて記事を書くあなたは大変な犯罪を犯している,とも言えるでしょう.
もし,そうでなければ良いのですが.一応,忠告まで.もしそうならば,ここには恐らく二度と書かないでしょう.レベルの低いブログは,基本的に私は無視しますので…….
こちらは、いろんな意見を述べる場、であり、正しいや間違っている、という結論をだす場ではない、と解釈しています。
kaetzchenさんのコメントは、ブログのコメントという範囲を少々越えているように感じました。
ご自分のブログで管理人としての立場としてのコメントなら理解できるのですが…
(私のコメントが不適切なら削除して下さい。返信したりはしませんが)
情報源がより現場に近い方が好いというのは「常識」にすぎず、それをもって「レベル」を云々することの方が余程、の「低い」気がしますが・。
論ずべき主題は「殉教」でしょう、むしろ。
イラクの人質事件の際に、公明党の神崎氏らは、「自己責任」云々で自らの殉教精神の低さを証明し、パウエル国務長官は大きく株を上げた。
「殉する者」へのまなざし。暴力の応酬が肥大化したヂスコミュニケーションの時代を、少し改善するのは、自分のも相手のも「狂気」を相対的に見つめるまなざしに掛かっているのでは?
あなたをアクセス禁止にしました。
ネット右翼と同様に、根拠も無く自分を優越者と規定して、他者を貶める言説により、自分が偉くなったような態度で振舞うのは、このブログの趣旨に合いません。
私は国家が、思想信条の差別無しに国民を保護、救済すべきと言う論をしているのに、あなたはそれには一切踏み込まず、記事ごとの揚げ足取りに終始しています。
相手にするのが面倒なので、もう来ないでください。
一次情報云々ですが、私は韓国の中央日報などが日本語で配信している記事を読んでいます。言語が違うだけで一次情報だといえます。ただすべてを知ることは不可能なので、知らないこともあるでしょう。
でも、私の論の本旨はそこには無いのは、ほかの方から見れば明らかでしょう。
粘着気質の人だとは思っていましたが、良く、ここまで無意味な論を続けたものです。
相手にしてきた私もバカですが。
最後に一つ、私のブログがレベルが高いとは思ってませんが、あなたのブログを読んで、感銘、感心したことはかつて一度も無いことを付言しておきます。どうぞ自慰にふけってください。ネット右翼のように。
では。
ありがとうございます。
上記のような処分といたしましたので、以後、このようなことは無いと思います。
多様な意見を出していただくことが目的ですので。
ありがとうございます。
私もイラクでの日本人拘束事件の時の、「自己責任」論に反発する意味も込めて、このエントリーを立てました。
国家が、その政権の都合で、国民を助けなかったり見殺しにする考えにつながるもので、そうではなく、国家は国民を守ることにこそ使命があると思うのです。
思想信条で「棄民」することを認めるから、右翼思想の自民党政権は、左派が多いNGOのメンバーを「棄民」しようとしたのでは無いかと思うのです。
眠り猫さんがkaetzchen氏をアク禁になさったのは賢明なご判断と推察いたします。
kaetzchen氏はご自身のリベラル(と称する)立場に固執して、故なく韓国の福音派クリスチャン団体を短絡的にアメリカのキリスト教右翼、ネオコンと同類のものと勘違いして、攻撃することに終始したものと思われます。
しかも、ご自分は福音派と福音主義の区別もつかない、似非クリスチャンであります。さらには、韓国のキリスト教界の主流が穏健な福音派によって構成され、国家の重要な意思決定にも影響を与えていることを知らずか、あるいは無視するかしており、韓国政府が、その宗教立場を理由に彼らアフガンに拘束されたキリスト教団体(kaeztchen氏によれば原理主義者)の救出を拒んでいるかのごとき妄想にとらわれています。この問題は、眠り猫様のこのエントリのテーマ、すなわち「いかなる主義・主張の国民であろうと、国家は彼らを保護しなければならない」という命題と真っ向から反するものであります。
kaetzchen氏の該博にして虚偽だらけの似非知識はあらゆる分野に及んでおりますので今後、お見かけになられたときはくれぐれもお相手をなさらないことをお薦めいたします。
ややキリスト教の専門的情報に話題が及びましたし、それに関して私の前のコメントに若干の混乱がありましたので、補足しておきます。
原理主義=聖書根本主義≒ネオコン≒キリスト教右翼
福音派=聖書根本主義≠原理主義
福音主義=聖書相対主義=穏健主義
リベラル=批判的聖書観=キリスト教左派急進主義
アフガンで拘束された韓国のキリスト教団体は福音派、ないしは福音主義に属するものと思われます。韓国のクリスチャンの特徴として行動的な点がありますが、彼らのアフガンへの布教は決して「殉教」といった極端な動機に基づいたものではなく、「地の果てまで宣べ伝えよ」という聖書の教えに忠実に従ったものと思われます。
(以上は推測ではありますが、「殉教」というのも根拠のあるものではありません)
なお、こうした宣教観は、ムスリムに対する「侵略」と捉えられる恐れがありますが、アメリカ国内のイスラエル利権と結びついたネオコンの好戦的侵略主義とは一線を画されるべき性質のものでしょう。
ご意見どうもありがとうございました。
あまり蒸し返したくは無い話題ですが、ご指摘の通り、個人の信条を理由に、「奴らは死んでも言い」と言う発言は、私の、「思想信条の区別なく、国家は自国民の救済に尽力すべき」と言う主論には全く意を払わず、最後は、レベルが低いだの何だのと言い出したので、話をするだけ無駄と思い、アクセス禁止にしました。
キリスト教については、私もかなり詳しいのですが、アメリカではほとんどの教会、教派が、「福音」を名乗っており、その区別が名称だけでは困難と言う複雑さです。
基本は「聖書根本主義」でしょうが、しばしばそれが、他宗教、他民族の排斥につながる、アメリカの独善的原理主義になっている点が、ブッシュも含めた、反イスラム政策の基本になっているのではと不安視ししています。
と言って、私も主義として、特定宗教、宗派自体を、それがカルト的反社会集団で無い限り、容認する姿勢です。ただ、そこから、排外主義、他宗教への不寛容が生まれることを危惧しています。
では、ご意見、情報ありがとうございました。