下馬評では、自民党内で、小派閥の麻生派を除いて、全派閥が福田支持で動いており、地方の県連の票が仮に麻生に流れたとしても、福田の過半数は動かないという見通しが出されている。
迷走したコイズミチルドレンらも、結局コイズミの派閥である町村派が推す福田支持に回った。
これは、昨年の安倍総裁誕生時と同様に、「勝ち馬に乗る」と言う流れに過ぎず、決して福田が高い見識や有効な政策を持っているわけではない。人材不足の自民党の末期的状況と言って良いであろう。
ここで、客観的に両者を見てみると、麻生のほうが、より明確に、コイズミカイカクの修正を打ち出している。これは、総裁選の以前、超短命に終わった第二次安倍内閣の幹事長就任時から、特に地方と都市との格差是正策を正面に打ち出していた。しかし、それは、昔ながらの自民党政治と、同時にコイズミが破壊した土建族、農政族の利権政治と、それによる集票マシンの復活を目指したものであった。
確かに、参院選で自民党から離れた地方の票のうち、多くが望んでいるのは、麻生の言う、「昔の自民党への回帰」であったであろう。しかし、それは真の意味の解決には至らない。
一方の福田は、麻生型の地方重視もにおわせつつ、コイズミカイカクの継承を唱えているし、出身派閥も、コイズミ、安倍と続いた町村派だから、麻生よりは、コイズミカイカク=新自由主義路線に近いのは確かである。明確な思想や政策を打ち出してこなかった福田の内政への姿勢はまだ不明確なものがあるが、コイズミの路線からそう大きな変化は無いものと思われる。
外交面で見ると、レイシスト(人種差別主義者)と、フランスの雑誌に書かれた麻生に比べ、福田のほうが、経験もバランス感覚も豊かである、中韓との関係もよりスムーズになるであろう。靖国参拝も否定している。しかし、福田の場合、その「調整型」の性格にあるように、便宜的にその姿勢を取っているのに過ぎず、思想があってそうしているわけではなく、彼もまた改憲主義者である。
民主党を含む野党にとって、福田はやりにくい相手だと言われている。別にテレビを見なくても私もそう思う。福田のほうが、状況に応じて柔軟に立場や主張を修正し、時には野党との妥協もする、老獪な政治家だからである。インド洋での給油問題も、一時中断は免れなくなったが、新法による継続について、民主党と協議したいと言っている。
ここで、民主党がとる道は2つに分かれる。
福田との協議による協調路線を選択し、是々非々で、政策上のポイントを稼ぐ方法である。この方が楽だし、「何でも反対野党」、「国政を滞らせているのは野党だ」っと言うマスコミの常套句の批判も受けにくい。
また、それなりにポイントも稼げるので、公約違反にもならず、自分達の成果と強調することも出来る。
もう一つは、安倍に対して行おうとしていた、強硬な対立路線である。
これは上記のような批判を受けやすく、また方策を誤ると、世論が大きく自民党よりに変化する可能性もある。
しかし、私としては、民主党は、今こそが、政権奪取のための攻略時だと思う。
協調路線では、絶対に政権をとることは出来ない。そうしているうちに民主党も、利権構造の中に絡め取られていき、自民党と変わらない、翼賛政治を招くことになるであろう。それは、民主党の議員にとっては楽をして権力に近づく手段であろうが、国民が望んでいるものとは大きく乖離する。
国民は、今、コイズミカイカクによる格差、及びアメリカへの富みの流出、媚米外交による主権喪失とも思える今の日本に憤りを持っている。
それをはっきりと否定すると誓ったのが、先の参院選での民主党のマニフェストではなかったか?リベラリズムを謳い、地方格差是正に取り組み、媚米外交からの脱却を謳ったのではなかったか。そして多くの支持を得て、参院での第一党となったのではなかったか?
ならば、公約を、妥協によって中途半端に達成する道ではなく、正面からの政策論争で、自民党を破り、その上で政権を奪取した上で、完全な形で公約を実現するべきであると、私は主張する。
安倍の暴政、失政により失われた自民党への信頼、及び不信感の増大している今、福田の登板により自民党支持層の高齢者層は、安心するだろうが、福田にそれ以上のものは期待できない。
今こそ、民主党は攻め時である。正論を振りかざせばよい。妥協する必要も無い。国民の声のままに、自民党を糾弾し、新自由主義の暴虐を止め、アメリカの戦争外交への追従をやめさせるべきだ。
参院で多数を握り、政策実現力を得た、責任政党として、民主党に求められるのは、国民のために主張することであり、相手が柔軟はだからと言って、以前の国対政治のような、密室の談合による妥協政治を行うべきではない。
この点を私は今後も強く主張していきたい。
(この文章は、民主党ホームページに送付します。)




「協調」という言葉に散々にだまされた労働組合の時代を思い出しながら読ませて頂きました。連合を脱退して全労連を知って生き方が変わりました。信じるものが変われど目指すものはジ民党という賄賂政治からの脱却に賛成です。遠回りであっても生きてる限り頑張りましょう。拙ブログは少し休み、新しいタクシーに頑張ります。またどこかで・・・・・・
私は思想的には『右』です。
このたびはおめでとうございます。新事業滑り出しのためには、ブログお休みも当然でしょう。事故等無いようにつつがなく、事業が成功しますことを。
投稿は可能です。
私がもっとも嫌うのは、突然乱入し、悪罵を吐きつつ、論理性無しに他のコメンターや私を批判し、誰も聞いていない自説を長々と書いていく、いわば「荒らし」を拒否しています。
そうでないならば、右派も何も関係なく、議論への参加を歓迎します。
『荒らし』認定を食らわないようにしながら投稿をしたいと思います。