2007年09月28日

恐るべき予測、世界大恐慌の再来

 昨日のエントリーに、複数の方から、郵政民営化、社保庁非国営化などにより、その郵便貯金、簡保資金、年金積立金などの巨額の資金が、運用先としてアメリカ資本の金融会社にわたり、日本人の積み立てたお金が、アメリカに流出するというご意見をいただいた。同時に、日本が際限も無くアメリカの国債を買い続けており、それがアメリカの戦費に使われていることと共に、その償還の見通しが不安定であるというご指摘もあった。

 ここから先は、私の妄想であり、ほとんど根拠は無い。しかし、多分、多くの経済学者が怖れているシナリオであり、決して起きないものでは無いと思う。

 現在、株式市場でもっとも値上がりの激しいのが中国の上海市場である。また、史上最高値を更新し続けているのはアメリカのニューヨーク市場である。中国では政府の方針で、アメリカでは市場心理を冷やさないため、両国とも、この状況を「バブル」(まぁ元々日本の言葉だが)であるとは明言していない。
 しかし、経済に無限拡大は無いという、厳密な理屈に従えば、このバブルはいつかは終わる。日本の時と同様、ペーパーマネーの世界である株式市場が、実態経済や、実際の富とかけ離れていけばいくほど、バブル崩壊時の衝撃は大きくなる。

 最近の雑誌や、新刊書の見出しを見ると、中国バブルが崩壊するのはほぼ3年後と見ている人が多いようである。中国の国内事情で、これは早くもなり、遅くもなるだろうがいずれは破綻するであろう。
 そして、同時に、対中貿易赤字が最大のアメリカのバブルが連鎖的に崩壊する。
 2つの大国の巨大バブルの崩壊により、世界は大混乱に陥るものと思われる。

 そして日本にとってもっとも恐ろしいシナリオは、アメリカ経済が崩壊して、日本が運用を任せた、上記の各種資金が、元本割れ、または返済不能になる危険性である。
 さらに、アメリカは、自国の国債の償還不能宣言を出すかもしれない。そうすると、アメリカ国債を買い続けてきた中国と日本の国家財政は一気に悪化する。
 これらの結果、世界大恐慌の再来が起きる可能性が大きい。

 直接の証拠にはならないが、気になることを一つ挙げておく。それは現在の金相場である。
 通常金は、戦争などの非常時や恐慌などによる経済的不安定の中で、ペーパマネーとしてではなく、現物の価値があるものとして、経済の先行きが不安視されるとき、買い手が増え、価格が上がる。
 先日の金相場は、過去最高の1オンス740ドル超の値段をつけた。
 これは、資本家、金持ち達が、既にバブル状態の米中の市場から資金を引き上げ、金を買うことに走っているのではないかと予想される。

 この大恐慌により、もっとも被害を被るのは、国民が積み立てた資金のほとんどとをアメリカ資本に任せ、またアメリカの国債を買いまくっていた日本政府の財政が破綻する。

 かつての1929年の世界大恐慌の時には、日本は軍国化が加速し、現物である、炭鉱や石油、鉄鉱石などを求めて、大陸や南方に侵略を行った。結果は無残な敗退に終わった。
 今度の恐慌の時には、日本は憲法の縛りからも、軍事力の点でも(量よりも質の点で)、侵略戦争を起こすことは出来ないしそうするバカもいないであろう。
 だが、その結果、日本は、資源も無く、預けておいたペーパーマネーが紙くずとなり、国の富を一気に失って、貧乏国に成り下がるのである。
 年金は破綻し、それを救済する政府の財政も破綻し、物価は上昇し、失業は増える。いわゆるスタグフレーションがかつて無い規模で起こるものと推測される。
 そこから先、日本国民にどのような悲劇が待っているかは予想できない。
 日本には直接関係無いかもしれないが、アメリカは南米に対して、資源獲得のための侵略をする可能性があると私は思っている。

 これは、一つのシナリオである。その通りになるとは限らない。しかし、当たらずとも言えど遠からずの予想であることも事実である。日本の経済人も、政府も、パックスアメリカーナの安定を信じてやまないが、アメリカといえど、実態経済から遊離したバブルが崩壊するのを止める手立ては無いのである。

 対処法といえば、郵政民営化をやめ、アメリカから資金を引き上げ、アメリカ国債はまだ信用力のあるうちに、他のものに(できれば金やレアメタルに)換えてしまうことである。
 それをしない、今の自民党政府の姿勢は、読みの甘い(と言うか経済オンチが政治をしている)ものであり、いずれ、大恐慌に巻き込まれ、国民の富を一気に失うことになるであろう。

 そうならないことを祈るのみである。
posted by 眠り猫 at 06:27| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(13) | 政治
この記事へのコメント
金とメタル相場から目が離せませんね。
Posted by 尼 at 2007年09月28日 10:31
このエントリーはどうも極論に思えます。だけど結論は正しい。現状がそれだけシビアということでしょうか。

>対処法といえば、郵政民営化をやめ、アメリカから資金を引き上げ、アメリカ国債はまだ信用力のあるうちに、他のものに(できれば金やレアメタルに)換えてしまうことである。
これは妥当ですね(金の現物はアメリカに押さえられているという話もありますが)。
補足すれば経済的リスクを回避する鉄則は資産の分散。ユーロをはじめとする通貨、債券のバスケット買い、更に、政情の比較的安定している資源産出国への投資も有効です。

>「バブル」(まぁ元々日本の言葉だが)
いえ、世界初と言われる古典的現象は、17世紀前半、オランダのチューリップ売買です。
バブルの語は18世紀前半、イギリスの南海会社騒動のとき初めて使われたそうです。

>金相場
これはどうかなあ? 中国買いという説はありますが。変動率で見れば過去にもあったレベル。資源(現物商品)全般がとんでもなく値上がりしてますから、最高値も付くでしょう。
貴金属加工の世界では、中期的に今から8割は上がると言われていて、一番の理由は印中を中心とした実需の増加です(だから短期的にガメといて時期が来たら売る、という商売もありえますね)。

>物価は上昇し、失業は増える。いわゆるスタグフレーションがかつて無い規模で起こるものと推測される。
日本の実体経済は既にスタグフレーション、という考察もできます。と言うより、その判断のもとに、各自が経済生活を成り立たせる必要を感じます。
私は世界的に資源インフレが始まってから、一貫してそうしてます。ネットでも時折発言してきました。

>アメリカは南米に対して、資源獲得のための侵略をする可能性があると私は思っている。
これは不可能でしょう。暴発しないとは言い切れませんが、イラク程度じゃ済まないから。
アメリカ実体経済における資源需給について、オイルショック以来の実態と今後30年の予測を調べてみてください(これ、なぜか資料も報道も恐ろしく少ないのですが。アメリカの凋落を明らかにしちゃうからでしょうか? 米軍再編とも因果関係があります)。

>そうならないことを祈るのみである。
祈るだけではダメです。みんなで生活防衛をダラダラやっていきましょう。
Posted by 千年虫 at 2007年09月28日 19:49
む、難しい話でちょっと頭でこんがらがってます;大切なのは危機意識もたなきゃ駄目って事ですよね;郵政民営化が実現された時、どれぐらいの衝撃がくるのか正確な数値を予測できないから何が起こっても不思議ではない気がしています。
とりあえず病気牛の輸入も無料ガソリンスタンドも「思いやり予算」も米国債買うのもみんな止めて欲しいです(無理?;)
先日、ささやかな意地で(情けないですが;)郵便貯金を銀行に入れ替えようと思って郵便局行ったんですが「払い戻し用紙」だけなかったです。
窓口で「下さい」というと横からオバチャンが「私も〜」と割り込んできました。
払い戻しが殺到しているんでしょうか?でもそんなニュースはなかったような?またマスコミ操作でしょうか?
Posted by うろこ at 2007年09月29日 09:54
こんばんわ。
郵政民営化は郵貯を米国に渡すのが目的なんでしょうね。残念ながら逆らったら日本は潰されるでしょうし…(くそっ)。
未だ独立国ではないから仕方ないのかなぁ…
Posted by レン at 2007年09月30日 23:16
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