実際にはもっとあった可能性もあるし、正規の交際費もあっただろう。
11億円もの裏金を何に使ったか、何に使う予定だったか、そこに関心がある。
守屋前次官の接待だけが、今のところ取りざたされているが、それは金額にすれば数百万円程度。他にもあったにしても、11億円には遠く及ばない。
と言うことは、山田洋行だけでも、守屋前次官以外の誰かにも、もっと巨額の賄賂が送られていたのではないか?今後はこの11億円の使い道を調べていくことになるのだろう。
私としては、山田洋行ルートだけでなく、米軍再編に伴う、日本国内企業への発注分7000億円の住宅建設などにまつわる利権についても捜査が進展することを望む。このルートなら、コイズミまでたどることが出来るかもしれない。
また、インド洋での給油にかかわっていたという2社の商社(多分三井物産と、三菱商事)が、本来無用のはずなのに、この給油に関与して利益を得ていたという構図も捜査して欲しい。
しかし、コイズミまで逮捕に至るのは難しいのが事実だろう。
かつて、現職の総理大臣として逮捕された田中角栄が起訴されるにあたっては、三木元首相の意向がかなり強く働いた。おかげで三木の「クリーン」イメージが随分もてはやされた。
しかし、今回、福田首相は、自分の派閥にまで類が及ぶことを避けるために、どこかで捜査に容喙しようとするだろう。久間、額賀の首が取れればそれで手打ちとなる可能性もある。
東京地検特捜部による捜査に、期待はするものの、失望しないように過大な期待は抱くまい。
この防衛疑獄の結果と、一昨日の大阪市長選挙の結果を踏まえると、自民党は早期解散には踏み切らないだろう。防衛疑獄の影響を最小限にとどめ、それが過ぎるまで待つ可能性もある。または民主党内にいる、防衛族議員にまで類を及ぼして、泥仕合に持ち込むかである。
いずれにしろ年内、年明けすぐの解散は遠ざかったと考える。
