2008年01月13日

自衛隊派遣恒久法への危惧

 昨日の記事には、またかなりのアクセスと、多数のご意見をいただきました。
 この件に関する関心が高いのだと推測しますが、私としては、今後はこの件に一切関知しないことにいたします。ご賛同はもちろん、批判的ご指摘も、真摯に受け止めて、今後の記事に活かしたいと思っています。コメントを寄せてくださった方々ありがとうございました。
 昨日のコメントで、千年虫さんに一言。
 おっしゃることは良くわかります。私も昨日のエントリーには、アップするのに懸念がありました。私は、特に政策に関することで、民主党に関するものは全て、同党の公式サイトと、菅直人氏のサイトに全文送付しています。小沢氏のサイトは文字制限があるので、たまにしか送付してませんが。また、実生活でも護憲団体に所属し、昨年は品川正治氏の講演会を主催し成功を納めました。平和デモ参加その他の活動もしています。
 コメント欄やTBも開放しており、承認制は取っていません。政治ブログで承認制が多いのは、主にネット右翼対策だと思います。何故か、私のサイトには来訪が無いので、開放しています。
 そんなところで、今後の精進と言うことで、ご容赦ください。

 さて、前置きが長くなりましたが、今日は政治の話に戻り、今政界で取りざたされている、「自衛隊海外派遣恒久法」の話です。
 そもそも、私の立場としては、イラク特措法、及び今回の新テロ対策法(正式名称は知らない)のいずれも憲法違反であるという立場を採っています。

 基本は、自衛隊の存在自体にまつわる、違憲問題が解消されていないことをおくとしても、そのような軍事組織を海外に、アメリカの言うがままに派遣することへの、明確な憲法違反の行為への反発があります。
 今回の新テロ対策法よりも、恒久法への警戒を強めているのは2つの問題があるからです。

 1つは、民主党小沢氏の一派もまた、この種の法律に前向きであることへの懸念があります。国連決議があれば、派兵は可能と言うのは、憲法の精神をないがしろにするものです。国連は、あくまでも、国家の集合的組織であり、各国家の上位組織ではありません。しかも、第二次世界大戦での戦勝国が、安全保障理事会の常任理事国として、拒否権を持ち、国連の精神と施策をゆがめてきた歴史は周知の通りです。朝鮮戦争も国連軍の名前で行われました。
 その過程で、一昨日の記事のような、韓国国内での虐殺が行われたという事実を見逃してはなりません(アメリカ軍も虐殺に加担しています)。国連は絶対正義ではない。そして、軍隊とは殺人をもっぱらとする暴力装置です。
 その海外派遣を恒久化するというのは暴挙です。

 2つめは、個別の事案に沿わない、普遍的法律としての恒久法は、必ず、アバウトな、幅広な内容になるでしょう。そうすると、いかようにも解釈で、派遣の範囲、規模が拡大するのは間違いありません。自民党の意図の底辺には、相変わらず、軍事利権の拡大目的があり、「テロとの戦い」を理由に、軍事費を増大させているアメリカと同じ方向を目指しています。
 恒久法が出来れば、それに対応する軍備の増強が、派兵があっても無くても行われることでしょう。そしてそこで自民党の政治家は利権を漁る。
 1万歩譲って、恒久法を整備するにしても、その前に、今の防衛疑獄を徹底解明して、軍事費の内容の透明化、情報公開、政治家の関与の禁止、その他の措置が先でなければなりません。

 ぱっと思いつくだけでも、上記の2点が思い浮かびます。
 恒久法には民主党の一部の賛成もありそうなので、参院で否決されるとは限りません。また、与野党の交渉の過程で、ますますアバウトな内容になるであろうことは目に見えています。

 既に退潮の時期に入った、アメリカの戦争外交と、ヨーロッパ諸国のアメリカとの別路線。
 この現実を見ないで、アメリカ追従の自衛隊派遣恒久法の成立を許してはなりません。
 次期衆院選で、野党が躍進しても、この問題への懸念は消えません。

 派遣恒久法は絶対に許してはならないと思います。
 イラク戦争に関連して、イギリスでは、アメリカ(ブッシュ政権)と歩調をともにしたブレア政権が国民の支持を失って退陣し、後を継いだブラウン政権では、軍事行動の決定権を議会に委譲しました。また、親米路線をとっていた、オーストラリアでは、それまでの与党が選挙で大敗北を喫し、新政権は、イラクからの撤兵を決めています。
 カナダでも、アフガニスタンでのカナダ兵の損害の増加に併せて、撤兵の世論が高まっているそうです。

 良く、与党が、アフガニスタン戦争に関しては、40カ国が参加し・・・、っと言いますが、その多くは、アメリカからの経済支援を餌につり出された、アジア、アフリカの小国です。実際に戦力の中心は欧米諸国ですが、そのヨーロッパ諸国で、既に厭戦ムードが広がっているのです。
 それを、何故日本が今更、自衛隊派遣恒久法に動かねばならないのか?
 この辺を、今から徹底的に追究していくべきと考えます。

(この記事は、民主党、社民党に送付します)
posted by 眠り猫 at 02:26| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(10) | 政治
この記事へのコメント
ホルムズ海峡でイラン革命軍(アメリカがテロ組織に指定)哨戒艇とアメリカ駆逐艦が抗戦寸前。いつ交戦区域になるとも限らないあたりでの給油作業。
 福田さんは民主の強硬な抵抗を理由に、ポーズは別として、本当は給油続行をことわりたかったのだと思う。
Posted by ましま at 2008年01月13日 21:11
TBありがとうございました。お返しする適当な記事がないので、ここでお礼まで。
>国連は絶対正義ではない。
>既に退潮の時期に入った、アメリカの戦争外交と、ヨーロッパ諸国のアメリカとの別路線。
 この現実を見ないで、アメリカ追従の自衛隊派遣恒久法の成立を許してはなりません。

まったく同感です。
Posted by suyap at 2008年01月14日 21:23
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