確かに、道路特定財源のうち、揮発油税の暫定税率が、この3月末で期限切れになるのに対して、自民党は、今後10年延長すると決めている。
一方で民主党は、暫定税率を廃止し、ガソリンを1リットルあたり25円引き下げると主張し、「ガソリン値下げ隊」なるものを発足した(私はこういうパフォーマンスは嫌いだ)。
この問題は、単に暫定税率に関する問題だけで済むものではない。
揮発油税を含む、道路特定財源の一般財源化の議論や、これらの税を何に使うか?などの問題が関連してくる。
特に、この財源で道路を作ることにより、参院選で自民党に逆風が吹いた、「地方」への、公共投資のばら撒きを福田政権は目指している。
しかし、数日前に私が書いたように、地方への公共投資が地方の経済的セイフティネットをなしていたのは事実であり、そこに利権構造、談合などの腐敗構造があったのも事実とは言え、自民党の退潮を食い止めようという福田政権の思惑は、話としてはわかる。
一方で、民主党や社民党は、揮発油税の暫定税率撤廃とも関連して、道路特定財源全体を一般財源化するよう求めている。
実は、コイズミも、「カイカク」の中で、道路特定財源の一般財源化を行おうとして、果たせなかった経緯がある。
それぞれの政党の思惑や、直近の政党支持の関係で、この問題は複雑に絡み合っているが、道路特定財源の一般財源化により、自民党土建族の利権を破壊しようとしたのはまずコイズミであり、一連の「カイカク」路線で、その目的は達成されてきている。それゆえにこそ、道路特定財源の一般財源化阻止は、自民党土建族にとって、絶対に譲れない最後の牙城なのである。
ただ、コイズミは、決して国民のためにこれを行ったのではない。単に利権構造を変えて、自分の派閥が癒着している企業群と利権をわけあっているもので、道路特定財源が、一般財源化されたとしてもその財源を国民のために使う意図はコイズミには全く無かった。
それに対して、民主党、社民党が主張している道路特定財源の一般財源化は、それを、道路建設目的だけでなく、そのほかにも転用し、リベラル的政策への投資をしようと言うのが、その主張である(一応それを標榜している。)。
さて、そうすると、昔からのやり方で、地方に道路工事と言う公共事業でお金を落として、地方の疲弊を防ぎ、自民党への支持をつなぎとめようという福田政権の方針と、今までのやり方を抜本的に改めて、道路特定財源を一般財源化して、セイフティネットの構築などの国民生活のために使おうという民主党、社民党の方針のどちらが国民のためになるのであろうか?
コイズミが進めた新自由主義による、格差、特に地方格差の拡大問題は看過できる状況には無い。一方で、格差は地方格差だけでなく、都市部の労働者や、生活保護受給世帯などへのセイフティネットがコイズミにより破壊された結果の格差も進んでいる。
つまり、自民党福田政権も、民主党、社民党の主張も、「反コイズミ・反新自由主義」と言うことが明白になったと言える。その点は、国民にとっては良いことである。
しかし、私は、支持政党云々に基づくのでは無く、客観的にこの状況を見て、民主党、社民党の主張の方に軍配を上げる。
その理由はまず、自民党土建族の利権漁り構造は依然温存されており、表向きの地方への公共投資による地方救済と言うことがある程度達成できるにしても、税金のかなりの部分が、自民党議員とその取り巻きと、談合体質の一部土建業者の懐に消えるのは今までどおりなのである。
それに対して、民主党、社民党が主張する、道路特定財源の一般財源化により、その資金を国民全体へのリベラル的生活救済政策に使うというのは、その配分等に議論の余地はあるが、方向としては、国民全体に福利をもたらすことができ、また、現状では民主党、社民党は、その政策の実行に当たって、利権をむさぼれるような状況には無い(一部、元自民、民社系の民主党員にはその影はあるが)以上、税金が無駄に使われることを防ぐことが出来る。
以上のことから、私は民主党、社民党の主張を支持するが、ここで一つ注文をつけたい。
民主党は、単に「ガソリン代を25円引き下げる」っと言う、わかりやすい争点を主張するのも良いが、道路特定財源を一般財源化して、何にどう使うかを、もっと政策論として明確にしてほしい。
「ガソリン値下げ隊」の決起も結構だが、肝心のリベラル政策による格差解消への道筋について、国民に説明、宣伝する義務が民主党にはあると思う。
その政策論争があってこそ、暫定税率の引き下げだけでなく、道路特定財源の一般財源化に関する国民の支持も得ることができる。
さらに言えば、その説明なくしては、地方は、地方の土建業者を中心に、旧来の利権構造である、福田政権の方針を支持するだろう。今まではそれが当たり前のことだったのだから。
民主党が、地方の支持も得るためには、この部分で、地方にも配慮するということ(参院選で主張した農家への個別所得保障などのように)を、公約として明言してこそ、全国民的な支持が得られるというものである。
自民党福田政権は、コイズミが破壊した、かつての土建利権構造を通して、地方の票を再び集めようとしているのだから、民主党は政権獲得を目指すのなら、新しい政策で、地方を含めた国民全体の支持を得て、自民党に勝利するべく、具体的な政策論争を福田政権に対して挑むべきなのである。
それこそが政権獲得への王道である。
(この記事は民主党、社民党に送付します。)
<記事とは無関係ですが、大阪府知事選橋下落選キャンペーンです。>
http://jp.youtube.com/watch?v=4Ci_babTgzc&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=fesPvVf4iOI&feature=related
http://jp.youtube.com/watch?v=OfaMRF-pELU&feature=related
※「反戦な家作り」の明月さんの記事で見つけました。
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-487.html
無断転載ですが、転載する方が明月さんの意思にも沿うと思うので、広めてください。

色々とエントリー読ませていただきました。ありがとう
ここまでハッキリと示したブログは初めてです。
今は誰も打てない?のでしょうね、、なぜでしょうか?
感服致しました。
この国にはビジョンがない。
国民の民意も長い時をかけて低下させられてしまった。
(今の国禍は人災です。なるべくしてこうなった。してやられましたね。。)
このままでは、たくさんの人がさらに苦しみ殺されます。(薬害肝炎をはじめてとして、、自殺者、国の借金・・などなど・・・そして戦争のミチスジまで。。これは全て“事実”ですからヤレヤレです、、)
今現在の日本の現状(メディアの報道姿勢を含めて。。苦笑)は、ギリギリです。
07において過去隠していた事の“一部”が現れ出ましたね。
日本を“悪くしてきた人たち(メディア含めて)”もです。
この危機的な状況を国民は理解できているでしょうかね。
さて。まずは関西から“光”はあがりますかどうか。
これで一つの民意の程度がわかりますね。
寒いのでお体にお気をつけください。感謝!
突然の書き込みお許し下さい。私は自公政権打倒の前段階として府知事選で橋
下をボロ負けさせるためにネット選挙でも奮闘している無所属左翼の門真市議
ですが、このままでは「政党隠し・低姿勢ポーズ・知名度利用作戦」でずる賢
く立ち回っている橋下が当選しそうです。
橋下の出馬表明時の怒りが、ネット運動的にも沈静化してしまっているよう
です。
しかし橋下当選なんて事は絶対に許せません! 今から猛烈な勢いで「橋下
ボロ負け運動」(=そのための熊谷投票集中運動)を巻き起こしましょう!
ぜひぜひお願いします。残りの時間で大逆転させるために!
私の考え・訴えは当方のHPhttp://www.hige-toda.com/ にて。
・府知事選挙特集(HP演説動画も)
http://www.hige-toda.com/_mado04/oosakafutijisen/hasimototo-ru.htm
・小沢党首への1/19公開メール:手抜き6割の大阪民主党にムチ入れを!
http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=2987;id=
直接メール送信が判らなかったので、府知事選と関係ない話題の記事の所ですがコメント入れさせていただきました。失礼の段平にお許し下さい。
ご評価いただきまして、ありがとうございます。反米、脱米についての主張は結構他でもありますよ。
ただ、私が、今年になってからのエントリーで心がけているのが、単なる批判、非難ではなく、私に出来る範囲で具体的に、日本の行く末を示したいと思っているのです。
だからこそ、エントリーの多くを、民主党や社民党に送付しているのです。
では。
おっしゃるとおりです。
結局知名度のタレント候補が勝つのが今の日本の民度なのか?
今日の記事の末尾に、貴兄のYOUTUBEでの橋下批判演説のURLを掲載してあります。
全面的に賛同します。
雑誌『週刊新潮』は1月17日号で、大阪府知事選に立候補している弁護士でタレントの
橋下徹氏(自民党大阪府連推薦・公明党大阪府本部支持・新風自主支援)が、
過去に商工ローンの顧問弁護士を務めていたと報じた。
記事によると橋下氏は、”みなし弁済”規定をタテに利息制限法を超える高利を取っていた
商工ローン『シティズ』の顧問弁護士を1999年から2004年まで務めていたといい、
関係者の話として「債務者からの訴訟でも会社を勝利に導いてきた」と伝えた。
また、記事の中で自民党関係者は、「昨年12月に行われた大阪市大正区の市議補選で
橋下氏に応援演説を打診したところ、”市議の補選ごときで”という態度だったという」と語った。
橋下 商工ローン - Google 検索
http://www.google.co.jp/search?q=%8B%B4%89%BA+%8F%A4%8D%48%83%8D%81%5B%83%93