大阪府知事選挙で、口先男の橋下が当選したのは、つい先日である。しかし、私は、最初から橋下が勝つだろうと思っていたし、その背景には、大都市大阪での、府という自治体に対する期待が希薄化しているという状況があると思っている。ようするに、誰でも良いし、誰がやっても変わらないというあきらめが、有権者にあったように感じる。
それに対して、3日告示された岩国市長選挙は、米軍岩国基地への、艦載機移転という争点があり、有権者の関心も高いであろう。もちろん、今まで空母艦載機を受け入れていた厚木基地の周辺住民にとっては、騒音被害の軽減ということで、岩国基地への移転を望んでいるであろう。
しかし、岩国基地周辺住民にしてみれば、やはり負担増であり、しかも、受け入れに慎重姿勢を示すと、それ以前から約束されていた、35億円の補助金を停止するという、国(防衛省)の強権的かつ理不尽な行為への反発も強まっているだろう。
横須賀、沖縄など、米軍基地を抱える地域は、基地による雇用と、国からの補助金などによる自治体経済が成り立っているため、なかなか国の政策に反対しにくい。
その中で、住民の環境重視で、国に異論を唱えた、井原前市長の行為は、極めて珍しくかつ勇気あるものであったと言えるであろう。
先日来述べているように、今回の米軍艦載機の岩国移転は、単に厚木基地周辺の負担軽減だけが目的ではなく、対中国をにらんだ、米軍の戦略的意味合いも強いものと思われる。
ただでさえ、米軍基地のある地域は、中露の核ミサイルの標的となっているとされ、今は緊張緩和状態にあるとはいえ、今後の米中露各国の動向次第では、その恐怖は再び再燃する。今回の、中国を警戒させるような艦載機の岩国移転は、岩国市としては、受け入れたくないというのは、無理からぬことである。
現地からの情報によると、移転推進派は、移転を拒否すると、国からの補助金が削られたりして、市財政が悪化し、「第二の夕張になる」と、恫喝的選挙戦術を取っているという。しかもそのほとんどは根拠のないデマだそうである。
具体的なメリットや、国としての誠意を見せずに、恫喝やデマに終始するという自民党側の福田候補の選挙戦術は、卑劣かつ、無意味であると言える。
井原前市長も、基地自体に反対しているわけではない。ただ、国の強圧的、恫喝的な態度への反発が根っこにあるのも間違いないだろう。
今回のような国の施策が常態化すれば、地方自治は破壊され、問答無用で国の押し付けがまかり通ることになる。
その意味で、今回の岩国市長選挙は、地方自治の命運をかけた、極めて重要な選挙であると言える。
大阪府知事選に勝った橋下が、国の政策に逆らうのは憲法違反という、トンでも説を展開したそうだが、ならば、大阪に米軍基地を誘致すれば良い。補助金で、現在の逼迫した府財政も少しは好転するだろう。基地を持たない自治体の、しかもこれまで地方自治の経験のない、口先だけの男が何を言うかである。
何も期待されていなかった府知事選挙とは違い、今回の岩国の市長選挙は、まさに、今後の地方自治を巡る、天王山であり、沖縄の辺野古、高江などでの米軍基地新設にも影響を与えるであろう。
地域住民を犠牲にしての米軍基地の問題は、地方自治体の対応が、極めて重大である。
最後に、井原氏へのカンパの送り先を転載しておく。もうわずかしか日がないので、カンパは早めにお願いしたい。
「カンパ送り先:郵便振込み
00110−3−649818
政治の変革をめざす市民連帯
岩国カンパと明記してください。」




井原候補の公約は、圧倒的な市民投票に支えられた必然的な政策である一方、反対市会議員は日本のどこもがそうであるように、住民による道路補修や信号機設置などをこまめに聞いてくれる顔役的候補が当選する構図ではないでしょうか。
それにしても、沖縄とちがって民主党がこういったことに消極的なのはがっかりします。
コメントありがとうございます。
市長と市議では、選挙の基盤が違うのでしょうね。
民主党は、対米関係と軍事に関しては、公式の態度表明をしていませんね。たぶん党内でも割れているのでしょうが、政権党となるためには、その問題は避けて通れないでしょうに。
>大阪に米軍基地誘致
やりそうだな〜と思ってます。防衛ミサイルとかも受け入れたりして…
その時大阪府民はどういった反応するんでしょうか?はっはっは〜;;その時もまだ「借金減るならいいじゃない」とか言ってたりして;;