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昨日、今日の朝の記事は、私としては珍しく感情を爆発させた記事となった。ある意味、事件自体に対する怒りは当然として、その問題のすり替えを図る、産経新聞の愚挙には、さらに怒りを爆発させた形となった。
しかし、今回は、少し冷静になって、産経の馬鹿記事の論説の、少女に責任転嫁した以外の部分についても、冷静に反証をあげて、論評してみたい。
私が怒ってアクセス禁止にして削除した投稿の中に、「犯罪はどこの国でもある」、「国防を現実的に考えたとき、米軍の存在は必要・・・」というようなコメントがあった。同様に、産経新聞の記事の中でも、米軍基地撤去の意見を「いかがわしい」と呼び、米軍に頼らないなら核武装しかない、という、ばかげた極論に話を持って行っている。
そんなことは全くの虚偽だということを述べていきたい。
1週間ほど前の記事で、「日米同盟の危険性」に関して、2つの記事を連作として書いた。
http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/82308580.html
http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/82392353.html
繰り返すと、「日米安保体制」、ならびに最近自民党政府がしばしば口にする、法的根拠が全くない、「日米同盟」というものは、日本という国や国民を守るためのものではないのである。日米の軍事利権政治屋のためのものでしかない。
以下、個別具体的に、日米の軍は日本を守らないことを、例をあげて証明していこう。
沖縄に駐留する米軍の主体は、「海兵隊」である。今回の少女暴行事件の犯人も海兵隊員であった。海兵隊とは敵前上陸を含め、敵地侵攻の際に最前線で戦うための、「侵攻型」部隊であり、実際そのように運用されてきた。その行動目的に拠点防衛や、侵略への対処というのは無い。アメリカ本土に海兵隊の部隊が実戦部隊として配備されてはいない(派兵用の部隊は存在する)ことからもそれはわかる。
次に、米軍再編に伴い、アメリカ陸軍部隊の司令部が日本におかれることになったが、実戦部隊は一緒に来ない。この司令部の目的は、前出の記事の中にも書いたが、アメリカの世界軍事戦略の中で、東アジアから南アジアを展望して、「アジアで戦争をするため」の部隊を指揮するための司令部なのである。決して日本本土防衛を目的とはしていない。
さらに、自衛隊にも目を転じてみよう。詳細は省くが、陸上自衛隊を除いては、最も予算を食う、航空自衛隊も海上自衛隊も、その活動目的は、アメリカ軍の戦争の支援である。それは装備を見ればわかる。
たとえば航空自衛隊である。今の主力戦闘機は、価格が非常に高い、F-15イーグル戦闘機である。この戦闘機の主目的は、今はやや時代遅れになったが、アメリカの戦略爆撃機、B-52やB-2爆撃機を敵地まで護衛していくのが主任務であった。そのために空中給油機能をもっているが、日本の航空自衛隊のF-15戦闘機にも、空中給油装置があり、岩国基地には空中給油機も配備されている。本土防衛に給油機が必要であろうか?
もちろん、F-15戦闘機も、国防のための防空戦闘機として使えないわけではない。しかし、実際には、韓国を除き、日本よりも中国と緊張状態にある台湾や、その他の国々も、F-15ではなく、F-5フリーダムファイターorタイガーや、その後継機を配備しているのが実情である。なぜ、航空自衛隊のみが、F-15を空中給油機とセットで持っているか?それは米軍の対中国、対ロシアの戦略の片棒を担ぐためである。
次に海上自衛隊についていえば、その設立当初から、海上自衛隊の艦船の機能のほとんどは、対潜水艦能力に特化してきた。最新のイージス艦を除けば、今でもその状況は変わらない。国防のために、潜水艦を攻撃する機能に特化しているとはどういうことか?それは、海上自衛隊の任務もまた米軍を補助、支援するのが目的で整備されてきたからである。
対潜水艦能力が使われるのは、2つのケースである。1つは、アメリカに照準を定めた、海中発射核弾道ミサイルを積んだ、中露の潜水艦を、平時から付け回して、戦争が起きると同時に、核ミサイルが発射される前に撃沈することが目的である。2つめは、おもに海上の護衛艦だが、「護衛艦」の名の通り、日本に侵略する軍が海を越えてくるのを迎え撃つ装備はほとんど持っていない。その機能は、自艦防衛用ミサイルと、アメリカ軍の空母機動部隊を攻撃しようとする、中露の潜水艦を撃破するのが目的なのである。
以上のように、日本の自衛隊を含め、在日米軍も、日本の国土や国民を守るための装備を持っていないし、その意図もないのである。あるのは、中露だけでなく、敵地侵攻を目的とした部隊編成と装備だけである。実際に、イラク戦争には、沖縄の海兵隊が出動した。
これを、見ても、産経の花岡が言う、「米軍が守ってくれなければ核武装しかない」という言葉が、日米両軍の実体を全く知らない、陳腐な発言であることが良くわかる。
核抑止力についていえば、その論理が破たんしているのは、冷戦終結前にすでにアメリカで指摘されていた。だから、旧ソ連・アメリカ両国は核軍縮条約を進めていたのである。核兵器はせん滅兵器であり、防衛の機能は無い。相手が発射したら、自国も発射して、相互せん滅をもたらすことしかできない恫喝のための兵器である。その愚を悟り、緊張緩和で核兵器を減らそうとしたのが、核軍縮の流れや、デタント(緊張緩和)政策であった。
未だに、核抑止力論にしか論点を持っていかない花岡は30年ほど時代が遅れている頭の持ち主なのであろう。
特に、上記で紹介した私の記事にも述べているが、「米軍再編」、「日米(軍事)同盟」とは、日本以外の場所で、アメリカの望む時とところで行うアメリカの戦争に、日本の軍も参加する道を開くためのものである。イージス艦も建造の最初の目的は弾道ミサイル迎撃などではなく、アメリカの空母機動部隊を空からの攻撃から守るための防空システムとして開発されたものである。その役割は今も変わっていない。
ほんとうに弾道ミサイル戦になったら、一度に8発のミサイルしか撃てないイージス艦は役に立たないことは、防衛省も認めているのである。
つまり、在日米軍や自衛隊は、日本を守るためにいるというのは、軍拡主義者側の一方的な主張であり、実際にはアメリカ海兵隊はグァムに移転してしまい、実戦部隊を伴わない陸軍司令部の設置。ここにきて急に日米の閣僚が、目的を明言せずに繰り返す「日米同盟」という言葉。
これを総合すれば、日本はアメリカにとって、対中国、ロシア、及びアジアでアメリカに従わない国に侵攻するための戦略拠点であり、自衛隊はその属軍として、一緒に海外に侵攻することが要求されているのがわかる。
では、なぜ、日米の政治家たちは、法律や条約の根拠もなしに、「日米(軍事)同盟」を推進するのか?
それは、今のアメリカ政府のブッシュ政権が、軍事偏重のネオコン政治家であり、兵器を日本に売ることが目的だからである。そして、先般の守屋前防衛事務次官の事件で一端が明らかになりかかった、兵器購入に伴う、「防衛(軍事)利権」の存在と、岩国への補助金や、沖縄キャンプ・シュワブへの新基地建設に関する(沖縄)北部振興策などでの、住宅・道路建設などの利権を、自民党の政治家は狙っているのである。
さらに言えば、アメリカ海兵隊のグァム移転(これだけでも、海兵隊がいなくても日本の防衛には無関係だということがわかる)に伴い、なぜかアメリカの都合による米軍再編でありながら、日本が2兆円を負担することになっている。このうち7000億円以上が、日本の企業に発注されることになっており、守屋次官在任中にその入札が行われた。ここでも建設利権を狙っているのが自民党の政治家なのである。
日米の軍事利権政治家たちの私腹のために、国防など度外視で進められているのが、「米軍再編」、「日米(軍事)同盟」の強化なのである。
これだけのことを述べれば、産経の花岡の言うことが虚妄であることがわかる。奴らは自民党の利権政治屋のために、マッチポンプで北朝鮮のミサイルの脅威をあおったりして、利権の口実作りに協力しているのである。そんな奴らが、米兵に暴行を受けた少女を、貶めるような発言をすること自体、国辱ものの売国奴なのである。米軍は日本を守るためにいるのではなく、自国の都合で太平洋戦争後、沖縄で勝手に接収した基地を使い、世界で戦争をしているのである。
日本を守るためではない米軍基地を抱える自治体で、米軍が起こしている事件に、日本人として反発することこそが愛国であろう。また、日本を守ってくれているのだから、殺されても、暴行されても文句を言うなというのは、もはや妄言を通り越して暴言に等しい。産経こそが国辱マスコミなのである。
以上、簡単に述べてきたが、どれも、証拠をそろえれば立証は簡単である。問題は、証拠を防衛省、自衛隊、米軍に出させることが困難なことである。しかし、私が述べた傍証だけでも、十分につじつまは合うはずである。
結局、感情的になってしまった面もあるが、このように「事実」を基に、産経などの「煽り」に反証を加えていく作業もまた必要なのである。
この事実からすれば、アメリカの都合のために、基地を押し付けられ、そこで犯罪の被害者ともなるという、基地周辺の住民の恐怖と、今回の事件への怒りはいかばかりのものがあろうか?
「日本を守ってくれている」という「嘘」を、もっと真剣に考えるべきである。そして、その基地の負担を押し付けている側の人間(私を含めて)は、評論家もどきに気取っている場合ではなく、この問題を解決するために、知恵を絞るべきなのである。

力説、読ませていただきました。
「被害者本人にも責任がある」という風潮は嘆かわしいものがあり、怒りを禁じ得ませんが、産経のごとく社会の「公器」を使っての発言は犯罪的ですらあります。
ここに糾弾するものです。
在日米軍は、日本を守るどころか、対中ロ初め世界の何処であろうとも地球規模での戦争に対応するための「殴りこみ部隊」である事は、正面から事実を見るものにとっては、「常識」であり、ここに装備や機能について説明されている通りでしょう。
そして、自衛隊は、その補完、肩代わりの部隊である事も・・・。
浅井基文の「アメリカの対中軍事戦略と沖縄」。なかなか面白いです。
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2008/index.html
よろしければ参考にどうぞ。
TBありがとうございました。
http://hansenjuku.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_81fc.html
(TBにかえて)
基地がある町で暮らしていますが、その通りです。国民の血税を使った思いやり予算といって基地にある学校は夏休みで誰もいなくても冷房はがんがんだし、映画館、飲食店、いま流行りのネールアートもある!病院どころか日本では保険の利かない歯科矯正だって無料です!こんな現実、知らないひとのが多い・・おまけにアメリカのテロの後、しばらく門の周りを武器武装した米兵が市民に銃口向けて、うっかり近くも歩けない!基地関係の人の話だと、あのとき彼らは日本がテロにあった場合、どの経路で家族を本国に帰すかでした。犯罪、血税の垂れ流しがあっても日本を自国の利益以外の目的で守ってなんかくれない!!みんなは・・いつ気がつくんでしょうかね・・
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2008/sha20080213.html
http://www.daily-tohoku.co.jp/jiten/jihyo/todayjih.htm
「他人事ではない」が実感をもって伝わってきました。
ここまであからさまだとは知りませんでした。「年次改革要望書」と同様、アメリカはある意味、隠してないんですね。
向こうから見たら日本人は、おひとよしなただのおバカさんということになるのかもしれません。
P.S.すみません、TB重複して送ってしまいました。ひとつ消してください。