2008年02月15日

I HAVE A DREAM.(キング牧師の言葉)

 ここ数日、沖縄で起きた、米兵による少女への暴行事件に端を発した記事を書き続けてきた。
 最初はとにかく怒りだった。その矛先は、愚劣な右翼メディアの産経新聞に向けられた。しかし、そこで終わっては、結局はただの傍観者の一時的な感情の発露にすぎない。そこで、引き続き、米軍基地が日本を守っているという一般に横行している説の虚妄を暴き、その上で、日本が目指すべき外交の道を探ってみた。

 もちろん、このような大きなテーマには容易には結論は出ない。また、私は法学部で学んだとはいえ、外交には素人である。なかなか、本質に到達することはできない。

 しかし、ここで指摘しておきたいのは、最近になってとみにマスコミが翼賛体制をとって、政府に不利な情報は流さないように、または他の事件を大きく扱ってごまかす、意味もなく北朝鮮のことを悪く報道する、などの「メディア操作」、「印象操作」を行っている中で、その虚偽を見抜き、自分で考えることの大切さを訴えたい。


 「米軍がいなければ日本は侵略される」、「北朝鮮がいつミサイルを撃ってくるかわからない」、「中国が攻めてくる」など、マスコミだけでなく、雑誌などでも「日韓もし戦わば」などという見出しで、煽っているのをよく見かける。
 本当にそうなのだろうか?確かに、中国や韓国には反日感情が根強い。しかし、それは、日本が侵略したからであり、それを経験した世代がまだ生きている今、反日感情を持つなと言う方が難しい。
 また、中国で、アメリカの放送局が行った調査では、中国人が一番嫌いな国は韓国だそうで、日本は10%も離れての2位だった。大体、好き嫌いで戦争になるのなら、世界中、隣の家とでも戦争しなければならないことになる。


 実際には、昨日も述べたように、中国と日本は、今は、密接な経済関係で結ばれている。今の状況を壊すことは、双方の国の政府、財界ともに望んでいない。それでいて、脅威をあおるのは、これも繰り返している通り、軍需産業やアメリカからの武器購入による、政財官が利権をむさぼっている状況を維持し、政治家たちが私腹を肥やすためである。

 マスコミは、一方では、放送法に基づく免許更新拒否をネタに脅され、また一方では、政府に媚を売ることで自分たちも利権や権力構造の分け前にあずかるという、さもしい根性で報道しているのである。また、財界からは、CMのスポンサーにならないぞ、と脅されることもあるという。


 このように、自由の国でありながら、報道の自由度は、「国境なき記者団」によると、日本は30位代である。アメリカよりは良いが、ヨーロッパ諸国には遠く及ばない。これでも、安倍晋三による、NHK番組介入事件があったその前年は、もっと低かったのである。


 マスコミが流布する、「定説」を信じ込んで、現状に不満を持ちながらも何も考えないでいることは、自民党政府が最も望むところである。
 私は、この嘘を理屈で引っぺがして、別の考え方ができる、それをすれば日本はもっと良くなる。ひいては世界が平和になると言う信念で、このブログを書いている。

 コメント欄を承認制にしたので、表示しなかったいくつかのコメントには、「沖縄のような事件は世界中どこの国にもある」というような、斜に構えて気取ったようなコメントや、「在日米軍無くして、日本の国防はおぼつかない」という、ステレオタイプなコメントがあった。

 普段ならこのようなコメントも表示して、私の意見を返すのだが、今回は、私自身の怒りが大きく、それに水を差す内容は左右を問わず切り捨てた。
 しかし、まぁ、ここ数日の記事を見ていただければ、沖縄で起きた事件は、「世界中のどこにでもある」物ではなく、また、「在日米軍は日本を守るために存在しているのではない」というようなこともご理解いただけた事と思う。

 ここまで述べてきて、この先は私の理想論である。
 実際の世界は、もっと複雑であったり、太平洋戦争突入時の日本のように、自分自身の大陸での戦争が行き詰まり、経済破綻に瀕して、南方の資源を奪うために、軍事的冒険主義に出たという実例もあり、今後世界の国々がどう動くかはわからない。


 しかし、西洋の歴史を見れば、国家が成立し始めた頃から、戦争を繰り返してきた、ドイツ、フランスイギリスなどの国が、第二次世界大戦でも敵味方に分れて戦ったのは、63年前である。なのに、ヨーロッパは、今や通貨統合を成し遂げ、EUという国家を超えた体制の下でまとまろうとしている。
 この、歴史的な実験を見れば、理想を持ち、時間をかけて交渉をし、さまざまなデメリットも、別の施策で補い、結局は一つの巨大な国境のない経済圏と、大幅な軍事費の削減が可能になったのである。


 私は夢見る。この動きが後戻りしないことを。そして、それが、アジアで、アメリカ大陸で、アフリカで実現し、その末には、それらすべてが密接に結び付き、実際には世界政府とも言えるような時代が来ることを。
 そうなれば、テロリストや民族主義者を除けば、戦争の原因は無くなり、貿易・物流と、ネットの発達(自動翻訳ソフトも開発されつつある)による情報交換の迅速化と、共有が進めば、いずれは世界が一つになれるのではないかと。


 今の段階で、これは夢である。しかし、人間は夢を現実のものとしてきた。今から100年、200年後には資源の枯渇の問題も生じ、人類は月や小惑星に資源を求める時代も来るだろう。その時、人類が一つになっていなければ、特定の勢力が資源を独占し、それをめぐって最終戦争になるかもしれない。
 そんなことの起きないように、日本が憲法の前文と、9条の精神を基に、世界の一つのまとめ役となって、リードしていくことができればと思う。


 日本の一地域の自分の地盤に金を落とし、自分も私腹を肥やすことを目的とした、世襲議員ばかりの自民党には、このような発想は無理である。軍事利権を手放す気もない。ならば、日本人は、理想の実現のために最初の障害となる、自民党政権を無くしてしまうのが第一歩だと思う。
 そして、日本は、平和を軸として、まず自らが軍縮をすることで世界の信頼を得ながら、独自の外交を進めていくことを目指すべきだと考える。

 すぐには無理かもしれない。でも、自民党政権を追い落とすことはあと少しで可能かもしれない。その後しばらくはごたごたが続くだろうが。
 しかし、夢を持ち、物事を始めなければ、夢は実現できない。まず最初の一歩を目指そうではないか。

 軍事大国では無く、「平和大国」を目指すのである。

 I HAVE A DREAM. 1960年代、アメリカで黒人差別と闘う、公民権運動で、平和的手段で圧倒的な支持を得ながら、暗殺された、キング牧師の言葉です。
 40年の時を経て今、黒人のオバマ氏を、白人男性が強力に大統領候補として支持するという今、差別は根絶できていなくても、夢は実現しつつあるのです。
 夢は描かなければかなわない。夢の無い、利権、軍拡、自民党政治に終止符を!

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posted by 眠り猫 at 12:11| 東京 晴れ| Comment(8) | TrackBack(8) | 戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 日本が目指すべき国家ビジョンを明確に語れる政治家、マスコミ、評論家が果たしてどれ位いるのか?心もとない気がします。
 良い悪いは別にして、歴代自民党政権の源流は戦前の大政翼賛会であり、官僚人脈です。彼らが戦後は軍需産業や米軍・GHQと結び付いたことは周知の通りでしょう。
 対立していたはずの旧社会党ですら、米国CIAにより長きに渡って支援を受けていたという資料が近年公開されています。

 日本特有の「空気」の政治は、責任の所在や「守るべきもの」の概念に対する思考停止を生み出してしまったかのようです。

 理想と現実の間には大きなギャップが生じます。現実から目を逸らすのは大バカ者ですが、理想(この場合は崇高な理念や目指すべき究極のビジョン)を軽視しては前進もまたないのです。
 
Posted by くまがわ直貴 at 2008年02月15日 18:55
いたずらに国境というものをつくり国家同士の戦争を繰り返し、それが行き詰るとテロリストを作り、世界各地に紛争をつくり続ける...これが近代の歴史ですね。

そこで「アジアで、アメリカ大陸で、アフリカで実現し、その末には、それらすべてが密接に結び付き、実際には世界政府とも言えるような時代が来る」という方向へ、ある勢力はシフトしつつあると思います。しかし、それは手放しで喜んでいいことだとは、私には思えません。

果たして地球人は世界政府に支配される必要があるのでしょうか?私にはそうは思えません。小さな独立した自給的地域経済圏を自由に発生・存続させるおおらかな地球を望みます。空想的過ぎるといわれてもThis is my dream.世界政府なんか見たくもないです。

Posted by suyap at 2008年02月15日 21:52
こんばんは^^

(ジョンの)イマジンに通ずるユニバースな考えに共感します。
が、水を差す様で申し訳ないのですが・・
大嫌いな自公政権の、受け皿により近い、
民主党内部が、相当怪しい連中が多くて、
一体私達はどうしたら良いのだろうか?
が正直なトコロです^^;

でも、平和大国への夢を持ちたいです!
Posted by una at 2008年02月15日 23:45
軍事大国では無く、「平和大国」を目指すのである。

アメリカをはじめとする大国の軍事行動がある種の企業の需要によることから、軍事大国を経済大国、平和大国を生活大国と言い換えてもよさそうです。経済活動はグローバル企業にも庶民生活にもついてまわるものですが。

中国をはじめとするアジア諸国が政府レベルでたとえ友人でなくても、隣人として関わっていかざるを得ないことは、日本国内でもフツーに仕事していれば分るはずですが、フツーに仕事できない環境に置かれている層が存在するというのがマズい訳で、その原因が何なのかを繰り返し発信し続けていく必要があります。
とは言え、ネットウヨクを二年、三年とやり続けて、既に社会復帰できなくなってしまっている手合いも居そうで、彼らの扱いは今後課題となるでしょう。

資源枯渇の問題とそれを巡る紛争は既に起きています。イラク戦争にもその性格は濃厚に表れていて、米軍再編もそれに基づいています。もっとも北米の資源不足はこれから10年ほどの間に内需の実体経済面で顕在化すると確実視されているので、従来型の戦争は起こしづらいでしょう。内戦ならともかく。

マスメディアについて、もう何度も書いていますが、テレビを見ないこと。
去年そうコメントしたことに対してグデグデ言い訳して結局テレビを見続けた某政治ブロガーは、今年に入って愚かしさを晒しています。
一般人がメディアリテラシーを持って批判的に見ると言っても、結局は文句つけてるだけに留まるんですよ。で、文句つけながら見続けるというのは、悪質な依存ですから。
毒情報の批判を半年続けて効果を認められなければ、二ヶ月はすっぱり遮断してみる、筋の通ったやり方と思いますけど。

あと、世界は宇宙人が来ればさっさと一つになります。一部に地球人至上カルトがはびこるでしょうけど。



Posted by 千年虫 at 2008年02月15日 23:56
>くまがわ直貴さん
 私の意見に同意くださり、ありがとうございます。
 確かに現実を見ないものはおろかものです。しかし、現実のみにおぼれる者は進歩がありません。
 依然、道路特定財源に固執する、自民党福田政権は、夢の無い政権です。
 時に、世襲議員のことを哀れにも思います。生まれた時から道が決められrていて、自分だけでなく取り巻きや地元の実力者の顔色を伺いながら、旧来の利権マシーンを回すためのみに生きている。安倍晋三のような低能は、それで満足なのでしょうが、本来別のことがしたかった人などはどうでしょう?
 夢を持てない人はかわいそうです。
Posted by 眠り猫 at 2008年02月16日 12:25
>suyapさん
 今日の記事で、貴女のご意見にお答えしたと思います。ご一読ください。
Posted by 眠り猫 at 2008年02月16日 12:26
>unaさん
 そうですか。私はポップスは詳しくなくて、イマジンは聞いたこともありますし、訳も知ってますが、特にそれを意識したわけではありません。
 民主党については、内部の顔ぶれをみると、確かに信用できない議員がたくさんいます。
 しかし、ここは「よりまし」を目指していくしかないかと。後は選挙民の行動で、変な議員は落としていく。そうして浄化を進めるしかありますまい。
 民主党に期待が持てないからと言って、自民党政治をこのまま続けさせるのは、もっと悪いでしょう。
Posted by 眠り猫 at 2008年02月16日 12:29
>千年虫さん
 いつもコメントありがとうございます。
 さて、私もほとんどテレビを見ない生活をしています。ニュースも、ネットのニュースサイトの方が速いですし、東京新聞などの優良な記事を読むことができます。
 好んでフジテレビや日本テレビを見る人間がどんどん毒されていくのがわかるような気がします。
 宇宙人。来ると良いですね。でも友好的な宇宙人がいいです。
 生きているうちに来てくれれば、私は全財産捨てて、銀河に旅立ちますよ。
Posted by 眠り猫 at 2008年02月16日 12:33
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