2008年05月09日

自衛隊員だって人間だ。連帯する気持ちを持とうよ。

 今日、現役の20歳の陸上自衛隊員が、国会に侵入し刃物で自殺未遂をしたそうです。
 詳細が公表されない(情報統制と思われる)ものの、この事件について、自衛隊員を批判する向きも多いようです。
 また、辺野古の米軍基地建設現場で、海上保安庁の舟艇が動員されていることへの批判も強いものがあります。

 確かに、その行為は、批判されるべきものがありますが、私は、今の政府のように、国民や、公務員のことを考えない腐った政府の手先として、職業としてやむを得ずインド洋に行かされたり、イラクに行かされたりした自衛隊員たちにも、同情と、それらをさせる権力者への非難の点で連帯できればと思っています。

 実は、9条世界会議の、第6分科会で発言された、早稲田大学の水島朝穂先生は、壇上に登る際、帽子と、Tシャツを持って上がられました(色もわかりましたが、それが原因で提供者が特定されないように、ここでは伏せます)。
 どちらもイラクに派遣された航空、および陸上自衛隊の部隊専用の物で、日の丸が描かれています。
 水島先生は、これを手に取りながら、「実際に派遣された人の中にも、自衛隊の海外任務に疑問を持つ人もいる。そう言う人がこれを私にくれるわけです。」とおっしゃり、国が自衛隊員を裏切り、あたかも捨て駒のように、海外派遣をもくろむ今の状況に、自衛隊員の中にも(ちなみに海外に派遣されている部隊、人員は、模範的な精鋭が選ばれています)、海外派遣に反対している人はいるのだと言ってました。

 私も同感です。
 私もつい先日までは、自衛隊憎しの感情をもっていました。
 ですが最近、他者への共感というものを大事にしようと思っているのですが、その視点に立つと、キャリア組の権力志向の隊長や命令する側の人間は別として、資格がとれるからとか、安定した国家公務員だから、という理由で自衛隊に入った人もいれば、国防を意識して入隊しても、海外の何も知らない国へ、政府の言うままに派遣されて殺し合いをさせられることに、疑問や不満を持つ人は自衛隊員にも多いでしょう。戦時には防衛大臣の指揮下に入る海上保安庁の職員も同様でしょう。

 私たちは、彼らをその制服によって差別し敵視するのではなく、国がアメリカとの交際費として、彼らの命を費消しようとしている現状に、彼らに連帯して反対の声を上げていくべきでしょう。

 右翼系の思想をもつ若い人と議論すると、私が、「ならば君たちが行くという気はあるのか?」と問うと、必ず「自衛隊に行かせればよい」という回答が返ってきます。
 つまり、彼らもまた「上から目線」で、自衛隊を自分たちの捨て駒という意識なのです。
 そういう連中の馬鹿な意見に耳を貸す必要はありません。自分は戦地に行かない前提での軍拡、海外派兵論など、机上の空論か、老人のたわごとです。

 一時盛んに言われた、「経済大国にふさわしい(軍事)貢献を」、という掛け声も、日本の景気が減速し、GDPで世界18位という現状に、太田経済担当大臣は「日本経済はもはや一流とは言えない」と言った今、通用する意見ではありません。
 そしてワーキングプアが増え、福祉年金はぼろぼろの状態なのに、核兵器を保有しない国家の中のでは一番多い軍事費を使って、アメリカ軍支援をしているのは、今の日本政府です。

 そもそも経済大国になったら軍事的貢献という名で、アメリカ軍のみへの協力をするという必然はもとよりありませんでした。「国際貢献論」を武力で行うということに正義はありません。
 ましてやそれを、他人(自衛隊)にやらせればよいと言い切る人々に、私は信を置けません。

 政府の言うことを鵜呑みにして、それをオウム返しにしているだけの連中の発言など無視して、私たちは、まともな感覚をもっている自衛官、警官、海上保安庁職員と連帯するべきです。
 いたずらに彼らを制服によって差別し敵視するのではなく、真に国民のための「警察」(広義で自衛隊、海保を含む)とは何かを考え、できればともに声を上げていくことを目指しましょう。

 こう書くと、必ず自称「自衛官」などが、自分は海外で戦う覚悟がある、などとコメントして来そうですが、まず本当に自衛官かどうか真偽が怪しい。
 また、警察にも、権力目的や思想が理由(「共産主義者を弾圧したい。」、高校の同級生でそう明言して、上級職を受けて失敗し、普通の刑事になった男がいました。)の人間以外、自衛官や警官の多数はどう思っているか?
 一部の権力亡者や、戦争狂以外には、国防という理由すら無い、無差別なアメリカ追従の戦争をよしとする人間の方が異常です。

 上記の水島先生のお話のように、職業として選んだら、後から国の方が勝手に海外派兵の動きを進めていることに憂慮している自衛隊員も多いはず。
 自民党は、自衛隊海外派遣恒久法の石波試案の中で、海外派兵して死傷者が出たり、今のアメリカでのイラク帰還兵の自殺やPTSDの問題が日本でも起きて、今でも定員割れ状態の自衛隊に、応募する人間がさらに減る場合は、徴兵制すら視野に入れて検討していることにも留意すべきです。
 これは憲法18条違反ですし、もとより9条に違反しています。憲法に違反という以前に、国民や自衛隊員にそこまで説明して行おうとしているのか、はなはだ疑問です。

 ということで、同じ国民として、「警察」の人たちとも、個人レベルでの連帯をもつ努力をしましょう。
 権力亡者や戦闘狂、武器オタクとは連帯する必要はないでしょうが、自民党の悪だくみの犠牲には、まずそういう人からなってもらいましょう。
posted by 眠り猫 at 22:55| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治
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自衛隊員も人間だ
Excerpt:  若い自衛官が、国会敷地内で自殺を図ると言う事件がありました。今の自衛隊員がおかれた状況を考えると、非常にストレスが高まっていることが想像できます。自衛隊員と言っても、安定している、職業技術が身につけ...
Weblog: 広島瀬戸内新聞ニュース
Tracked: 2008-05-10 12:22
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