2006年11月11日

真の学校教育とは?元教育者の独語

 実を言いますと、私の父は、小学校の退任校長です。兄夫婦も現役の高校教員です。
 子供の頃から、教育論や社会問題を議論する家庭でした。(変?)
 
 先日、父から電話があり、父はインターネットなど、社会の害悪(使ったことも無いくせに)と思い込んでいる、老人ですが、私に、今ネットで意見発表をしているのなら、以下のことを書いてくれ、と言ってきました。
 
○ 教育の根本は、情熱のある、優秀な教育者を集めることに尽きる。
 
○ しかるに、最近の教育行政では、教員の特別職としての給与の引き下げ、ノルマ制の導入などがあり、また教員組合の規制論や、免許更新試験などと、バカなことを言っている。
 
○ このようにしたら、優秀な教員・教職者は集まらなくなり、教育全体が崩壊する。
 
 っと言う、意見でした。
 私もそう思います。
 
 国が検閲し、強制し、介入することのみで、現在の教育の問題が解決するのでしょうか?
 今言われている、再履修の問題は、教員の責任だけではなく、受験での結果を求めすぎる親の要請や、私学での方が多いのが実情でしょう。
 また、いじめの問題は、安倍の大好きな戦前の軍国主義の時代、「皇軍」の内部で行われていた、凄惨な「初年兵いじめ」(作家:野間宏の「真空地帯」を読まれるとよろしい。)など、国が徹底的に介入し管理していた軍隊でも、数多くの虐待死、自殺があったことがわかっています(実数は把握できないが証言により)。
 管理強化で、いじめは無くなりません。
 
 今、学校では、いじめで子供が自殺し、ノルマにつぶされて若い教員が自殺し、様々な問題の責任を感じて、校長が自殺しています。でも、真の原因は、教育委員会にあり、教育行政全体の貧困にあります。それなのに、教育委員会を牛耳る、石原東京都知事や、教育基本法の改悪を狙う安倍が自殺するとは思えないのです。
 不幸な時代をさらに不幸にする、教育基本法の改悪に反対です。

 
(同日:夜追記)
 父に、記事にしたことを報告しました。
 すると、「日教組は全部くびにしてやる」と言う、中川の暴言とか、「教員免許更新制」を指して、「せっかく大学で資格を取り、教員試験に受かっても、その後一定年ごとに免職されるような可能性のある職に着こうという、優秀な人間はいなくなる。政府の言いなりにしゃべるだけの、教育への情熱も無い人間しかいなくなる。」と嘆いていました。
 80歳になる父の言うとおりだと思います。父は、校長時代でも、式典で日の丸君が代を使わなかった男です。
 確かに、教職者の中には、新左翼の生き残りとかもいますが、そういう全体の、コンマ何パーセントの人をあげつらうことを根拠に、教育の資格の無い人間(また暴言を吐いた石原都知事とか)が、支配するのが、子供や国のためには絶対になりません。 反安倍に加えて、反石原も主張していくつもりです。
posted by 眠り猫 at 13:56| 東京 ??| Comment(8) | TrackBack(2) | 時事

2006年11月02日

北朝鮮六カ国協議参加の意向を表明

 先に金融制裁を解除しろとの条件がついていますが、北朝鮮が、六カ国協議への参加を表明しました。
 背景には、先日の中国の首脳訪問による働きかけがあったようです。個別協議を拒否しているはずのアメリカとも、水面下でのやりとりがあった模様。
 
 早速、日本のバカマスコミは、この事態を批判的に報道していますが、客観的に見れば、基本的にはいいことです。
 さて、これが、安倍にとって、どう転んでも有利にならないという、私の意見を述べます。
 
@ 北朝鮮が、協議後、何一つ方針を変えず、交渉のテーブルを蹴った場合。
 →  従来と変わらず、安倍には何もできない。アメリカがより強硬論を取るので、追従するだろうが、国内での人気取      
りには使えない。
 
A 何らかの進展があった場合
 → 北朝鮮の悪口を言いまわっている安倍政権は、対応に窮する。
 
B 大きな進展があった場合
 → 六カ国協議の枠組みの中で、日本だけが、空虚な拉致問題に固執して、世界平和への道を妨害しているという事態になる。拉致被害者は韓国の方が日本の100倍多い。韓国が、協議の進展に協力するのなら、安倍政権は、従来の北朝鮮悪者説が崩壊するばかりか、和平を阻害する、国際的問題国家として他国から非難される。
 
 以上のように、どう転んでも、安倍政権にメリットは無いです。だからこそ、マスコミで、今回の協議復帰が北朝鮮の謀略云々の報道を繰り広げているわけですが、中間選挙を迎えるアメリカとしては共和党惨敗の中(ほぼ確実)、上記のシナリオでは、少なくともAと言う、成果を得たいはずであり、そうすると、対米追従外交の自民党、特に北朝鮮問題を、広告塔にして、国民の目を逸らしてきた安倍政権にとっては痛手となります。
 
 私が以前にも述べた状況と同じになりそうです。

 
 でも、いつも思うのは、横田夫妻の、異常な言動です。問題解決を遠ざける方向の安倍の施策にすべて同意する。
 感情的に反発しにくい問題での、彼らへの批判は難しいのですが、あえて言えば、「自分の頭で物を考えていない」としか言えません。背後で糸を引く、右翼勢力の存在は以前から言われていますが、脅されているのか、だまされているのか、それとも積極的にお金のためにあのように発言しているのか?

 将来、歴史的に振り返って、名誉ある評価は与えられないのは確実なお二人です。
 

posted by 眠り猫 at 07:39| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事

2006年09月21日

東京地裁:日の丸、君が代の強制に、違法判決。

 愛国心の強制やらの、教育基本法の改悪のおそれが高まっている中、画期的な判決が東京地方裁判所で下りました。東京都の教員に、東京都の教員に対して、各種式典において、日の丸掲揚と君が代の斉唱、さらにその際の起立を求め、従わない場合には戒告などの処分をするという都の行為が、違法であり無効だとしたものです。約400人の原告には、1人3万円の精神的慰謝料が認められました。
 
 判決報道文 (TBS・WEBニュース)
 
 当然と言えば当然の判決ですが、これまでは、原告側の意見を全面的に認めた判決はありませんでした。
 
 安倍による教育基本法の改悪が行われると、愛国心教育が義務付けられ、その象徴として、自治体レベルでの日の丸・君が代の強制が強まると思われる中、貴重な判決だと思います。
 
 面白い逸話があります。天皇主催による、「園遊会」と言うのがありますが、そこで、東京都の教育委員会の委員になった、将棋棋士が、天皇に、「すべての学校で日の丸を揚げさせて見せます!」と言ったところ、天皇は、「強制するのは良くないことですよ」(注:コメント欄での指摘がありまして、「強制でないのが望ましい」と述べられたそうです。)と返されたそうです。最近のことらしいです。細かいことを知っている人がいたら教えてください。
 
 日の丸はそもそも、薩摩藩の軍艦旗だったものでして、歴史も浅ければ、日本民族の心の琴線に触れるような普遍的なものでは無いのです。今回の判決でも述べている通り、戦争を想起させるイメージが強いものです。
 また、君が代も、歴史は浅く、また、主権在民を謳った現行憲法からは、歌詞の中身が不適切です。
 それを、国旗、国歌に関する法律で定めたわけですが、そこにも「強制」は含まれていませんでした。
 
 個人的には、「日の丸」はデザイン的にシンプルで好きなのは本音です。スポーツの国際競技で、メインポールに日の丸が揚がると、少しわくわくするのも私の場合事実です。
 君が代の方は、歌う気は全く無くて、国立競技場でのスポーツ観戦の時も、起立もせず、歌わない派です。
 要は、愛国心と同様、強制するものではなく、各人の内心の自由に任せられるべきものです。
 
 今回の判決は最高裁まで争われるでしょうが、現在の保守的な最高裁では覆る恐れは十分にあります。
 しかし、「法廷の独立」と言う原則があり、下級審のものとは言え、判例として、歴史に残るものです。
 
 今、右スパイラルを始めている日本にも、裁判所の中に良心と常識が存在することがわかり、今日は祝杯です。

 
>22日朝、追記<
 毎日新聞の論説と読売新聞の社説で、この判決に異なる評価を与えていました。
 面白いので両方ご紹介します。
 http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/closeup/(毎日新聞)


 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20060921ig90.htm

(読売新聞)
 
 私は、法学部出身者として、客観的に見て、冷静に事実を連ねて、東京都の措置の異常性を述べている、毎日新聞の方を支持します。世論調査の大勢であれば、強制しても構わないと言う読売の論は、極めて低レベルです。
  世論調査での、現行憲法の平和主義支持の意見は過半数ですが、読売新聞は、昔、改憲試案を発表しました。あまりにもお粗末で、2週間もすれば、誰も相手にしなくなりましたが。

 最後に、近代の革命家(ジェファーソンだったと思う)(注:コメント欄で指摘を受けまして、この発言はヴォルテールのものだそうです)の、言葉を引用します。
 「私は君の意見に反対だ。しかし、君が意見を述べる権利は、死んでも守る」です。(「死んでも」は、無かったかもしれません)。少数者の意見を大切に。また、処分を受けたく無いから、仕方なく起立した教員はもっと多いと思いますよ。ひょっとすると少数者では無いかも知れません。
posted by 眠り猫 at 20:22| 東京 ????| Comment(19) | TrackBack(12) | 時事

2006年09月15日

靖国、面白い記事を見つけました。

 2つ目の記事は、私の憲法観を述べると宣言しましたが、面白い速報が入ったので、まずそちらを書かせていただきます。 
 
 まずは、以下のURLから、毎日新聞のネット記事をご覧ください。
 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060915k0000e030043000c.html
 
 日刊なので、記事は数日で消えてしまうと思いますので、お急ぎを。
 
 要するに、アメリカの共和党、民主党の双方の有力議員が(民主党の方は、院内委員)、靖国神社の遊就館という展示施設の内容に変更を求めるように求めたと言うものです。
 たとえば、「展示の内容が、前の大戦が、日本が西側帝国主義からの解放戦争であるかのような展示は歴史的誤りで、それを若い世代に教えているのは、遺憾」。
 また、「A級戦犯合祀された靖国神社参拝は、ドイツで、(ナチス幹部のヒムラーの墓に献花するような物。そのような行為で中韓関係をゆがませるのは、愚かな行為」。
 と、ある意味、普通の歴史感覚の持ち主で、事実を知るものにとっては、常識であることを指摘されたわけです。
 
 さて、日本政府は、「内政干渉」っと突っぱねられるのか?せいぜい、「議員個人の見解、コメントする必要は無い」っと言うくらいでしょうか。
 しかし、日本の宗主国(?)であり、小泉も安部も尻尾を振り続けているアメリカの有力議員にこのような事を言われて、どう反応するのかが見ものです。
 
 また、アメリカの中間選挙で、民主党が勝つと、親中、嫌日派が多い民主党が何を言い出すか?また、次の大統領選挙で民主党が勝つと、さらにどういう事になるのか?見ものであります。
posted by 眠り猫 at 13:34| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(1) | 時事
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